食品リサイクルのループ形成推進を 環境省は、先月の名古屋を皮切りに来年1月まで、全国4カ所で「食品リサイクル推進マッチングセミナー」を開催している。7月末策定された食品リサイクル法の新たな基本方針(食品循環資源の再生利用等の促進に関する基本方針)で、地方公共団体を含めた関係主体の連携強化が掲げられた。マッチングセミナーは、食品廃棄物からの肥料製造、作物栽培など地産地消の「リサイクルループ」形成を促進するのが狙い。小売り・外食、食品リサイクル、農蓄水産などの各事業者が一体となった取り組みを全国的に広げようというものだ。 農林水産省の試算によると、日本では年間1700万トンの食品廃棄物が排出される。うち400万トンは再生利用されるが、残りは焼却あるいは埋立処分。また食べられるのに廃棄される「食品ロス」は年間500万―800万トンと推定されている。これは世界全体の食料援助量の約2倍であり、日本