本題に入る前に,読者の方からいただいたリクエストをご紹介したいと思います。「家庭でのミニクリプトン電球に代わるLED電球を作れないものでしょうか」ということですが,今後,家庭用のAC100V電源を使ったLED照明の作成を取り上げるつもりでした。ただ,今はその回路に頭を悩ませています。 白色LEDには一般に直流電流を流して光らせます。交流電源から直流電流を得るには,ブリッジ・ダイオードとコンデンサで整流する回路を使うのが一般的です。この場合,交流電源電圧が100Vですから,約141Vの直流が得られます。 一方,白色LEDの順方向電圧は一般に3.7V程度です。そのため,38個を直列につなぐか,LEDの数を少なくするならば耐電圧の高い抵抗を使って電流を制限する必要があります。ただ,抵抗を使うと,せっかく消費電力の小さいLEDを使う意味がなくなってしまいます。抵抗での電力消費が大きくなるからです。