Webアプリケーションフレームワークにおいて画面遷移制御の仕組みは最も重要な仕組みだといえるでしょう。 画面遷移制御のための枠組みが決まっていれば、すべての開発者がその枠組みに従って開発を行うことができ、Webアプリケーションのアーキテクチャやコードの統一性が確保され、Webアプリケーションの開発生産性や保守性が向上します。 それではStrutsとMojaviそれぞれの画面遷移制御の仕組みについて見ていきましょう。 下記に示す通り、Strutsの画面遷移制御の設定はstruts-config.xmlというXMLファイルによって行います。一方Mojaviの画面遷移制御は各クラスやテンプレートの名前と配置するディレクトリで決まります。 Strutsにおける画面遷移制御の定義(struts-config.xmlの抜粋) <action-mappings> <action path="/Login
今回はRHEL4でrsyncコマンドを使ったデータレプリケーションによるバックアップ環境の構築方法について解説します。 rsyncコマンドを使ったデータレプリケーションは、LAN経由によるDisk To Diskバックアップとも呼ばれています。これはバックアップ対象のサーバとバックアップサーバがLANで接続されており、バックアップサーバ側はテープ装置ではなくハードディスクにバックアップデータを保管するからです。 この接続しているLANは、通常だと業務用のLANとは別にバックアップ専用のLANを敷設し、その専用のLAN経由でrsyncコマンドを実行します。 rsyncコマンドの利点は、なんといっても差分バックアップが可能という点です。 はじめにフルバックアップを取っておけば、次回以降では差分バックアップを行うためバックアップ時間は初回時に比べて非常に短くなります。そのためデータ容量が大きくて
第2回では、Ruby on Rails(以下、Rails)アプリケーションを開発する環境を準備して簡単なアプリケーションを作ってみます。 Railsで最も特徴的なことは「煩わしい設定がほとんど不要」な点です。難しいことは考えずに、まずはその世界を体験してみてください。なお本連載ではWindows XP上にインストールすることを前提に説明していきます。 まずRailsアプリケーションを開発するために、「InstantRails」と「RadRails」という2つのオープンソースソフトウェアをインストールします。 インストールといっても身構えることはありません。ZIPファイルをダウンロードして展開するだけの簡単なものです。 Railsアプリケーションの実行に必要なミドルウェアがオールインワンでパッケージングされています(例:Apache・MySQL・Ruby・RubyGems・Rails)。これ
RailsはDevid Heinemeier Hansson氏(以下、Hansson氏)が中心となって作成を続けているRuby製のオープンソースWebアプリケーションフレームワークです。まずはその概要について少し探ってみましょう。 Railsは、2003年の夏にHansson氏が作成を開始して、2004年にはじめて一般に公開されました。 それまでは「すぐに作れるけどゴチャゴチャしがちなPHPと、きれいだけど作るのに時間がかかるJavaを使ってソフトウェア開発をしていた」とHansson氏は語っています。そこで両者のいいとこどりをした「早くてきれいな」フレームワークを目指して開発をはじめ、現実のものにした結果がRailsなのです。
前回のRRDtoolsとの連携に引き続き、今回と次回の2回にわたりネットワークのトラフィック監視において必須ツールであるMRTG(Multi Router Traffic Grapher)と連携する機能拡張bbmrtg.plについて説明をしていきましょう。mrtg.plの第1回は基本設定です。 これまで述べてきたBig Brother(BB)による監視は、基本的にBBサーバから監視対象に稼動確認を行うポーリング監視と、サーバに対してプローブクライアントによるサーバ内部のリソース稼動監視について説明してきました。 ネットワークを監視する上では、サーバだけでなくルータ/スイッチなどネットワークそのものを構成する機器の稼動監視も重要です。ルータ/スイッチのインターフェースが稼動しているかはBBサーバからのIP死活監視機能で追うことができますが、ルータ/スイッチの通信量(トラフィック)などのリソー
日々の生活の中でコンピュータは欠かすことのできないものになっていますが、その一方で、金融機関のシステムダウンなど、コンピュータを動かすソフトウェアの不具合がもたらす社会的・経済的損失が問題となっています。そのため、ソフトウェアの不具合を可能な限り取り除き、品質を確保するための「テスト」の重要性は、今まで以上に高まっています。 しかし、無限の実行パターンを持つソフトウェアの完全なテストを実行するのは不可能です。よって、テストはできるだけ効果のあるやり方で、できるだけ効率的に実施する必要があります。本稿では、そのためのテスト手法とテストツールについて説明します。 ソフトウェアの設計に関してオブジェクト指向などの設計手法があるのと同様に、テストにもこれまで培われてきたさまざまなテスト手法が存在します。 そして、そのようなテスト手法について体系的に分類する試みが、ソフトウェアエンジニアリング基礎知
「XMLデータベースがまた流行ってきたけど使えるのかねぇ」 「そうそう、第2世代とかいうらしいけど、なんだかよくわからん」 「どっかに書いてあったけど、昔に比べてずっと速くて柔軟なんだって」 「それってこれまでは遅すぎて使えなかったってだけじゃないの?」 「そもそもわからないのが、なんでわざわざXMLなんかをそのままデータベースに格納しなきゃいけないのかっていうことなんだよな」 「そうだよな。データを格納して検索するなら、別におれはオラクルで不自由感じないね」 「実際にどんな構成でシステムを作るのかっていうところもわからないし」 「まったく。今どきデータベース直結のクライアントサーバで作るわけじゃないんだから、エンジンが柔軟とかいっても、そんなのビジネスロジック層が吸収するだろ、ふつう」 最前線のシステム開発の現場にいるエンジニアの皆さんの中には、こういった意見に近い感覚を持っている人が結
Eclipseとは、IBM社がオープンソースコミュニティに寄付したことで発展してきたフリーの統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)です。現在はEclipseプロジェクト(http://www.eclipse.org/)の手によって開発が継続されています。ここ数年で驚くほど広く普及を見せており、IDEのデファクト・スタンダードといえるでしょう。 2005年11月時点でEclipseの最新バージョンは3.1.1です。本稿ではEclipse3.1で追加された機能やプロジェクトを見ていきます。 Eclipseは目的ごとにプロジェクトが作られています。Eclipse本体および、Eclipseに機能を付加するプラグインなどを作成する新・旧プロジェクトは、2005年11月時点で表1のとおりです。実に多くのプロジェクトがあり、その中でもEclipseの
ソフトウェアにおいてバグはつきものです。1人のプログラマが一度に書けるバグのないコードは最大で数十ステップといわれています。当然、業務システムは数万から数十万ステップにもなるわけですから、バグは存在していて当然です。 そしてバグは、できるだけ早く見つけるに越したことはありません。早期に発見できたバグは、問題の追及が比較的楽になるからです。逆にかなり前から潜んでいたバグは、考慮すべきソースコードの範囲が広くなるために問題の追及が困難になってしまいます。 そこでXP(eXtreme Programming)などのアジャイル開発プロセスでは、常時結合(Continuous integration)というプラクティスが提唱されています。 これは、「最新のソースコードを常に自動テストし、常に動作するソースコードを入手できる状態にしておく」ことです。これにより開発の早い段階からバグを発見することができ
データベースを扱う時に考慮しなければならない最後の問題は、おそらくアプリケーションのデータベースに対する認証情報、つまりデータベースアクセスを許可するログイン情報やパスワードをどうやって保持するのか、ということではないでしょうか。ほとんどのアプリケーションではPHPの小さな設定スクリプトを使ってログイン名やパスワードを変数に割り当てています。 このような設定ファイルが、サーバ利用者が自由にアクセスして読めるような状態になっていることが(専用ホストでないなら)よくあります。しかし誰にでも読めるということは、同じシステム上の誰でも、または悪質なスクリプトがそのファイルを読み、データベースログインに必要な情報を盗めてしまうということです。 さらに悪いことに、多くのアプリケーションではこのファイルはウェブ上から閲覧可能なディレクトリに置かれており、.incのようなPHPファイルと認識されない拡張子
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く