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個人blog記事と文学に関するakihiko810のブックマーク (42)

  • 舞姫の主人公をボコボコにする最高の小説が明治41年に書かれていたので1万文字くらいかけて紹介する - 山下泰平の趣味の方法

    舞姫の主人公をボコボコにする小説が明治41年に書かれていたので1万文字くらいかけて紹介したいと思います。 舞姫の主人公を殴れば解決するのでは? 冒険旅行ブーム 島村隼人、エリスに刺されそうになり豊太郎を殴ることを決心する 舞姫との差異 ハイカラを討伐しよう アフリカ人と帰国しよう 世界統一ブームがあった 豊太郎廃人となる 舞姫のために 追記 舞姫の主人公を殴れば解決するのでは? 森鴎外による舞姫っていう小説がある。舞姫の内容を知らない人のためにあらすじを書いておこう。 子供の頃からずっと勉強してた太田豊太郎は22歳になると国費でベルリンに留学、ところがヨーロッパの文化に触れ近代的自我に目覚めてすごい苦悩をする。色々あって豊太郎は踊り子のエリスと仲良くなるんだけど、ついでに無職になってしまう。親切な友達の紹介で職をゲットしたらエリスが妊娠、なんだかんだでロシア仕事に行くことになる。エリスは

    舞姫の主人公をボコボコにする最高の小説が明治41年に書かれていたので1万文字くらいかけて紹介する - 山下泰平の趣味の方法
    akihiko810
    akihiko810 2017/02/12
    作者は星塔小史、小説の題名は「蛮カラ奇旅行」
  • 小谷野敦「『こころ』は本当に名作か 正直者の名作案内」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)

    新潮新書 2009年4月 漱石の『こころ』を論じたものではなく、副題のように、どのような文学作品を薦めるかを示したものである。 小谷野氏の読書量は驚くべきもので、前の『里見紝伝』でも里見氏の全作品を読んだといい、そんなことは「時間さえ掛ければ誰にもできる」とこともなげに書いていたが、書でも「十年くらい前からは、意図的に、未読の古典名作を読むようになり、たいていは読み終えたのではないかと思っている」と書いている。丸谷才一・鹿島茂・三浦雅士・三氏による『文学全集を立ちあげる』(文藝春秋 2006年)などを読んでも、なんでみんなあんなにたくさんを読めるのだろうと思う。何もせずに朝から晩までを読んでも一日3冊、年に千冊ではないだろうか。十歳から七十歳まで読んでもたったの六万冊である。もちろんばかり読んで暮らすわけにはいかない。実際には一生かかって一万冊がやっとではないだろうか? 同じを二

    小谷野敦「『こころ』は本当に名作か 正直者の名作案内」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)
  • 現代世界の十大小説 - しっきーのブログ

    かつて、作家のサマセット・モームが、「世界の十大小説」というで10人の作家を選んでいる。そのリストは トム・ジョーンズ/ヘンリー・フィールディング 高慢と偏見/ジェイン・オースティン 赤と黒/スタンダール ゴリオ爺さん/バルザック デイヴィット・コパーフィールド/ディケンズ ボヴァリー夫人/ギュスターヴ・フロベール 白鯨/ハーマン・メルヴィル 嵐が丘/エミリー・ブロンテ カラマーゾフの兄弟/フョードル・ドストエフスキー 戦争と平和/レフ・トルストイ というものだった。これらの特徴は、イギリスが4つ、フランスが3つ、ロシアが2つ、アメリカが1つと、どれも国民文学だということだ。19世紀から20世紀半ばまでは国民国家の時代であり、国家一つ一つの単位で国民意識を強化していくというのが文学の大きな任務だった。 しかし、現代の作家を国民文学の枠組みで捉えることはできない。国境を跨ぎ、あるいは移民先

    現代世界の十大小説 - しっきーのブログ
    akihiko810
    akihiko810 2015/06/17
    池澤夏樹
  • 本の虫・トップ

    ◆索引 ◆小説 いわゆる一般的 な「小説」。ホラーなんかも含んでます。 ◆推理小説 我が読書歴の中核を成すジャンル。項目多し(笑)。 ◆SF 見渡してみるとあまり「代表的」作品を読んでいないようである。まあいいか。 ◆エッセイ ごく稀な例外を除き、わたしは「小説書きのエッセイ」「エッセイ書きの小説」 を読みません。つまりここにあるのはエッセイ中のエッセイ(当か?(笑)) ◆学問書 チェックしてみたら意外と多いことが判明。勉強家だ(うそ)。 ◆漫画 でもこっちの方が遥かに多かった。それも良し(笑)。 ◆ドキュメンタリー・紀行文 そしてどうやらこの項目が最も数少ない。鳥頭。 ◆その他 どこに入れていいやら判らないものをごちゃりと。画集、写真集、料理なども 何故かあるようだ。 ◆作家別50音順索引 ◆作品別50音順索引

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    akihiko810
    akihiko810 2015/06/17
    読書マラソン『失われた時を求めて』
  • マルセル・プルースト - 失われた時を求めて 全巻メモまとめ - Close To The Wall

    「失われた時を求めて」メモ - Close to the Wall 「失われた時を求めて」メモ2 - Close to the Wall 今年一月から読み始めて月一冊ペースできたけれど、キリがよいので今月一気に二冊読んで読了となった。すでにメモその1その2があるけれど、その3のかわりに全巻の感想メモを一括して記事にすることにした。8巻までの分は元のまま。 失われた時を求めて〈1〉第一篇 スワン家の方へ〈1〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) 作者: マルセルプルースト,鈴木道彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/03/17メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 98回この商品を含むブログ (72件) を見る「失われた時を求めて」のこの巻については実は六年ほど前に一度読んでいるので、再読ということになる。その時の記事はこちら。 の通販ストア - 、雑誌の通販ならhonto 現

    マルセル・プルースト - 失われた時を求めて 全巻メモまとめ - Close To The Wall
  • 雑記:海外文学おすすめ作家ベスト100(2014年版) - Riche Amateur

    2011年を最後に更新していなかった、いわゆる「好きな作家ベスト100」を掲載する。公開した途端に後悔する、という、あれである。名前が「好きな作家ベスト100」でなくなったのは、「好きな」というのと「ベスト」というのが、同じことを意味していることに気づいたからだ(遅い)。「おすすめ」と銘打ってはいるものの、玄人ぶるつもりはないが、だれが読んでもおもしろいというような作家ばかりではない。また、例年どおり、順位はそのときの気分次第なので、あまり深く考えないでいただきたい。1位から20位くらいまでは全員1位、20位から50位くらいまでは全員2位、50位以下は全員3位という感覚だ。 以前は1位から順に発表という、緊張感もなにもないリストだったのだが、今回はこの「はてなブログ」に引っ越してからの初めての公開ということで、「見出し」機能を大いに駆使し、緊張感抜群の形式を実現した(※個人の感想です)。5

  • 原國人『謎解き森鴎外』より - 古典ニューロン

    2014-11-23 原國人『謎解き森鴎外』より 迂闊なことに、最近まで私は、森鴎外の『舞姫』が『うたかたの記』『文づかひ』とともに「独逸三部作」(あるいは「帰朝三部作」)をなしているということを知らなかった。kindle版の『鴎外大全』で初めて『うたかたの記』『文づかひ』を読んだのだが、正直言って、この「独逸三部作」をどう読めばいいのか、私にはよくわからなかった。エキゾチックな異国のロマンス、あるいは、狂気にまで至りかねない人間精神や情熱の危うさというテーマを描いた作品群といった印象を受けた程度である。 ところが、原國人『謎解き森鴎外』(2014年)を読むと、これらの作品を、日の王朝文学(特に日記文学や物語)、さらには藝能(能や謡曲)の世界の伝統を受け継ぐものとして捉える読み方が提示されていて、吃驚した。 たとえば『舞姫』は、「近代小説」である以前に、『土左日記』や『伊勢物語』、『

  • チェーホフ『中二階のある家 ある画家の物語』 - メランコリア

    ■『中二階のある家 ある画家の物語』(未知谷) アントン・P・チェーホフ/著 工藤正廣/訳・解説 マイ・ミトゥーリチ/絵 チェーホフの短編も、ライフワークとして全部読んでみたいと思っている。 特に、この未知谷から出しているシリーズは、訳者、出版関係者にもチェーホフへの愛が溢れていて、 装丁も挿画もトータルに考えられていて、とてもステキだ ▼あらすじ 風景画家の「わたし」は、ベルクーロフという地主の屋敷にやっかいになって日々を無為に過ごしている。 ある時、近隣の大きな屋敷に住む姉妹と出会う。 姉リーダは教師をしていて、その給料だけで暮らしていることに誇りを持っている。 農民たちの貧しい暮らしを変えるために積極的に活動し、医療の手伝いもしている少々キツイ性格。 妹のミシューシは逆に、毎日をとにかく読書で過ごし、青ざめるほどを読んでいる。 画家に興味を持ち、彼を出迎え、絵を描く時はウットリ眺め

    チェーホフ『中二階のある家 ある画家の物語』 - メランコリア
    akihiko810
    akihiko810 2014/12/04
    『中二階のある家』>人類によって費やされる労働を、例外なくみんなが自分たちで分け合うことに同意すれば(略)余暇を科学と芸術に捧げるのです  「ミシェス、きみはどこにいるのだろう」
  • レポート:佐藤良明×柴田元幸トークイベント「『重力の虹』の(楽しい)苦しみ方」 (※追記あり) - tweakkの日記

    11月29日青山ブックセンター店で行われた佐藤良明先生と柴田元幸先生によるトマス・ピンチョン『重力の虹』新訳刊行記念のトークイベントに行ってきたので、備忘をかねてレポートをあげておきます。 録音・撮影禁止だったので、汚い字のメモを元にまとめました。お二方の言葉どおりの採録ではなく、聞き取れた内容の私なりのまとめということでご理解ください。内容の60%拾えていればいいほうかと思います。聞き落としはもちろん、聞き違いも少なからずあるかと思います。勝手に補っているところもあります。お気づきの点があればご指摘いただけるとありがたいです。 いずれどこかの雑誌や書籍で活字になるまでの間に合わせ、ということで。 会場で配布された佐藤先生作の<『重力の虹』配線図>も載せようかと思ったのですが、すごい力作なので、勝手に公開してしまうのはいかがなものかと思い直しました。佐藤先生がブログなどに載せてくださるま

    レポート:佐藤良明×柴田元幸トークイベント「『重力の虹』の(楽しい)苦しみ方」 (※追記あり) - tweakkの日記
    akihiko810
    akihiko810 2014/12/02
    トマス・ピンチョン『重力の虹』新訳刊行記念のトークイベント
  • 安部公房|脳の中の湖

    脳の中の湖読書録等です。胡散臭いブログや宗教・占い、スピリチュアル系やセールス目的お断り。それと、ながーーーい記事書く人も。

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  • なぜ私小説は勝利したか?-3分でわかる身も蓋もない近代日本文学史

    信じられない話ですが、日では一時期、文学といえば私小説のことでした。 笑い事ではなく、その災禍はいまも希薄化しながら続いているとも言えます。 たとえば作家を〈自由業〉だと考える習慣は、この希薄化した災禍の一部です。 私小説に反対した後続の作家たちの作品も、読者にはほとんど私小説であるかのように、その生活の反映であるかのように読まれました。 では何故、私小説はそんなにも成功を収めたのでしょうか? それを知るには、日の近代文学の歴史を簡単におさらいする必要があります。 1.戯作者上がりの新聞記者 江戸時代を通じて、執筆専業でえたのは滝沢馬琴ひとりでした。 幕末~明治初期にかけて活躍した仮名垣魯文も、戯作者の兼業としては伝統的な売薬を営み、維新後は商品広告である「引札」の執筆で禄をはんでいました。 やがて日でも新聞という新しいメディアがはじまり、その会社員となり定収を得ることで魯文ははじ

    なぜ私小説は勝利したか?-3分でわかる身も蓋もない近代日本文学史
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    akihiko810 2014/08/14
    読者は、作家の〈嘘をつかなくても生きられる生活〉にあこがれたので、文章の技巧より、〈ありのまま〉に実際の生活が書いてあることを求めました。
  • 夢野久作『ドグラ・マグラ』のトリック解明は失敗に終わる - チェコ好きの日記

    夢野久作の『ドグラ・マグラ』は、小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』、中井英夫の『虚無への供物』とならんで、日三大奇書の1つとされています。なんでも、「書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」のだとか。そういうこといわれるとワクワクしちゃいますよね。 自分が初めてこの小説を手にとったのは20歳の誕生日で、「私の20代が輝かしく呪われたものになりますように」という願いをこめて読んだのだけど、その割にはけっこう内容を忘れているな、と今回7年ぶりに再読して思いました。おそらく、途中の作中作のパートで力尽きて、後半は流し読みしてしまったのでしょう。 20歳のときは表紙におびえながら紙のを買って読んだのだけれど、今回はKindleで読みました。無料でダウンロードできます。 ドグラ・マグラ 作者: 夢野久作発売日: 2012/10/01メディア: Kindle版 クリック: 2回この商品を含む

    夢野久作『ドグラ・マグラ』のトリック解明は失敗に終わる - チェコ好きの日記
  • 谷崎潤一郎『痴人の愛』感想〜馬乗りされたい僕と応じるたびに変わる君 - 太陽がまぶしかったから

    婚活小説としての痴人の愛 谷崎潤一郎の『痴人の愛』を読んだ。馴染み深い表紙の新潮文庫版ではなくて中公文庫版。Kindleで買うと新潮文庫版が490円で、中公文庫版が350円だったという即物的な理由なのだけど、そもそも電子書籍で価格差が発生することがあるのだと思った。栞紐がない新潮文庫には今ひとつ肩入れできない。学生時代に途中までは読んだような気がするのだけど、実は最後まで読んだのは今回が初めてだった……と思う。 痴人の愛(新潮文庫) 作者:谷崎潤一郎新潮社Amazon 話のスジとしては、勤勉で中年に入りかけた譲治(ジョージ)がカフェーで給仕をしている奈緒美(ナオミ)の佇まいや名前にハイカラ性を見出して引取り、「友達のような夫婦」として甘やかしつつも淑女としての教育をしながら「お伽話の家」の中で怠惰に暮らす。このあたりは、ちょっとした婚活小説になっている。 しばらく経ってナオミも外出するよう

    谷崎潤一郎『痴人の愛』感想〜馬乗りされたい僕と応じるたびに変わる君 - 太陽がまぶしかったから
  • G・ガルシア=マルケスに合掌 まずは『エレンディラ』を読んでみては? - チェコ好きの日記

    先日、ノーベル賞作家のG・ガルシア=マルケスが亡くなったというニュースがかけめぐりました。 http://www.asahi.com/articles/ASG4L20YSG4LUEHF001.html ご冥福をお祈りする代わりに、今回はこのガルシア=マルケスについて、私が思うところを語ってみようかと思います。 ★★★ ガルシア=マルケスの小説といったらやっぱり『百年の孤独』だと思いますが、私は実はこれ、一度読んであまり感銘を受けなかったんですよね……。だって登場人物がごちゃごちゃになってきて途中でわけわかんなくなるから。名著なので、いつかしっかり読み直したいと思っては大切にとってあるんですが、『百年の孤独』はあまり読みやすい小説とはいえないでしょう*1。 百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez) 作者: ガブリエルガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia

    G・ガルシア=マルケスに合掌 まずは『エレンディラ』を読んでみては? - チェコ好きの日記
    akihiko810
    akihiko810 2014/04/19
    海外長編文学翻訳は、人物名を覚えることができない。原作者から許可とって田中サチコとか日本語名に変換したバージョンも作ってほしい(割とマジで)
  • 森鴎外『舞姫』をめぐって - 古典ニューロン

    2014-03-15 森鴎外『舞姫』をめぐって 西成彦(まさひこ)『胸さわぎの鴎外』(2013年)の第二部「性欲と石炭と植民地都市――『舞姫』再考」という批評文は、驚くほど新鮮な視点から『舞姫』に光を当てていて、そういう読み方が成り立つのかと大いに啓発された。 たとえば鴎外は『ヰタ・セクスアリス』(1909年)という性欲の問題を扱った小説を書いているが、「森鴎外(林太郎)にとって、性欲処理は重大な衛生学的関心事のひとつだった」と西氏はいう。 軍医として森林太郎は『衛生新篇』(小池正直との共著、1896年)という公衆衛生のテキストを書いているが、西氏によると、その「改訂増補第五版」(1914年)には「性欲雑説」が加えられているという。 森において、医学と衛生学とは一体であった。とりわけ成年男子を長期にわたって隔離し、戦地での非衛生的な生活を耐え、また周囲に強いなければならない陸軍の中枢に

    森鴎外『舞姫』をめぐって - 古典ニューロン
  • 池澤夏樹が選ぶ世界文学10作品『世界文学を読みほどく』

    ネットのおかげで人生のネタバレが捗ったように、書のおかげで文学のネタバレが進んだ。 借金で詰んだ人生とか、仮想敵に依存したフェミニストとか、自分で体験することなくセミリアルタイムで眺められるネット万歳。同様に、自分で苦心して読むことなく世界文学の10作品を俯瞰できる。高尚化してた文学を下品なメロドラマに堕としたり、世界を束ねる“データ・ベース”に喩えたり、やっぱりフォークナーは「あらすじ」に圧縮できないなと納得する。この一冊だけで、読んでいないについて堂々と語ることができるだろう。 ラインナップは次の通り。 スタンダール『パルムの僧院』 ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』 トルストイ『アンナ・カレーニナ』 トウェイン『ハックルベリ・フィンの冒険』 メルヴィル『白鯨』 マン『魔の山』 ジョイス『ユリシーズ』 フォークナー『アブサロム、アブサロム!』 ガルシア=マルケス『百年の孤独』

    池澤夏樹が選ぶ世界文学10作品『世界文学を読みほどく』
  • 感想 - ヘッセ「車輪の下」 - grshbの日記

    今週末、11日(土曜日)にこの作品を肴に読書会をやります。 【告知】2014年1月11日(土曜日)にウェブ読書会やります - 読書会・映画会の成果報告ブログ(仮) 「事前に感想の記事を書いてみたら面白いんじゃね?」との事だったので、書いてみました。 あらすじ 天才的な才能を持ち育ったハンスという少年は、エリート養成学校である神学校に2位の成績で合格する。町中の人々から将来を嘱望されるものの、神学校の仲間と触れ合ううちに、勉学一筋に生きてきた自らの生き方に疑問を感じる。そして周囲の期待に応えるために自らの欲望を押し殺してきた果てに、ハンスの細い心身は疲弊していく。勉強に対するやる気を失い、ついに神学校を退学する。 その後機械工となり出直そうとするが、挫折感と、昔ともに学んだ同級生への劣等感から自暴自棄となり、慣れない酒に酔って川に落ち溺死する。車輪の下 (新潮文庫)作者: ヘルマンヘッ

    感想 - ヘッセ「車輪の下」 - grshbの日記
    akihiko810
    akihiko810 2014/01/08
    「詩人になれないのなら何にもなりたくない」
  • 川端康成の嘘 - 翻訳論その他

    川端康成が自身の翻訳観・日語観を披歴した文章に「鳶の舞う西空」という随筆があって、精読したことがある。「『源氏物語』の作者に『紫式部日記』があった方がよいのか、なかった方がよいのか。なくてもよかった、むしろなければよかったと、私は思う時もある」という書き出しのこの随筆は、最初のほう「源氏物語」の英訳や日古典の現代語訳について取り留めのない話をしているけれど、半ばあたりでおもむろに「川嶋至」という名前を出し、そこから先、この人への反論となる。どうやら翻訳の話は枕にすぎなくて、反論が題であるようだ。川嶋至は知らない名前だったので、精読の一環として軽い気持ちで調べ始めたら、とまらなくなった。それで結局、国会図書館まで行くはめになった。もう十年くらい前の話になるけれども。 いま小谷野敦『川端康成伝 双面の人』を読んでいるのだが、読み始めてすぐ、この人の名前が出てきた。引用させてもらう。「川端

    川端康成の嘘 - 翻訳論その他
  • トマス・ピンチョン『V.』とはなにか?

    米国の推理小説作家ダン・ブラウンの大ヒットした長編『ダヴィンチ・コード』のなかで、主人公ロバート・ラングドン教授がレオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」を指してこう解説する。中央に座るイエスの向かってすぐ左側に座る人物は、イエスの12使徒のなかでひときわ若くなまめかしく描かれており、その長い髪はまるで女にしか見えない。「このなかの一人が私を裏切るだろう」と言うイエスの言葉に他の使徒たちは怖れ、驚くが、左手の人物は悲しげな顔をしているだけである。しかも聖書には「イエスの愛しておられた者がみ胸近く席についていた」としか書かれておらず名前もない。そしてなによりイエスとこの人物とのあいだには不自然なほどの距離があいており、そのひらいた空間はアルファベットの「V」のかたちをしている。「V」は杯のかたちであり、それは聖杯を意味する。さらにこの左手の人物を左右裏返すと、ちょうどイエスの肩にしなだれかかる

    トマス・ピンチョン『V.』とはなにか?