タグ

ブックマーク / aniram-czech.hatenablog.com (26)

  • 『夫のちんぽが入らない』ことはけっこうよくある - チェコ好きの日記

    話題になってからだいぶ遅れてではあるけれど、こだまさんの『夫のちんぽが入らない』を読んだ。今回はその感想である。 夫のちんぽが入らない 作者: こだま出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2017/01/18メディア: 単行この商品を含むブログ (21件) を見る 「普通のことができない」はけっこう普通 読み終わったあとに直感的に思ったのは、「これってけっこうよくある話なんだろうな」ということ。 もちろん、夫のちんぽが入らないことで困っている知人が私の身近にいるということではない。当はいるのかもしれないけど、少なくとも私はそのことを打ち明けられていない。そうではなくて、「夫のちんぽが入る」=「世間で普通とされていることの象徴」だとすると、普通だとされていることができなくて悩んでいる人はけっこういっぱいいるんだろうな、ということだ。 たとえば、先日読んだこちらのコラム。 私は松居一代のこと

    akihiko810
    akihiko810 2017/07/25
    これは良作私小説。ツイッターに感想と疑問(出会い系の男に職場を突きとめられた部分は創作だろう)と書いたら、作者からリプライがあり「個人特定部分以外は全部実話」とのこと
  • タラレバ娘、抗えない老い、後悔、そして『騎士団長殺し』 - チェコ好きの日記

    村上春樹の最新長編小説『騎士団長殺し』の感想を書く。物語の核心に触れないよう細心の注意を払うけど(つまり、まだ読んでない人が目にしても大丈夫なように書くけど)、とはいえ「何も知らない状態で『騎士団長殺し』を読みたいんだッ!」という人にはこの感想はスルーしてもらったほうがいいと思う。を読み終わったらまたブログを読みに来てください。 騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編 作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/02/24メディア: 単行この商品を含むブログ (13件) を見る騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編 作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/02/24メディア: 単行この商品を含むブログ (10件) を見る ある時点に戻ってひとつの間違いを修正できたとしても まず読み終わって最初に思ってしまったのは、村上春樹ももう68歳、作家

    タラレバ娘、抗えない老い、後悔、そして『騎士団長殺し』 - チェコ好きの日記
  • 過去の呪縛から逃れられない男 『おやすみプンプン』感想文 - チェコ好きの日記

    サブカル界隈で槍玉にあげられることの多い浅野いにおという漫画家がいますが、私も昔、よく読んでいました。映画化した『ソラニン』のほか、『素晴らしい世界』とか『虹ヶ原ホログラフ』とかも持ってましたね。 素晴らしい世界(1) (サンデーGXコミックス) 作者: 浅野いにお出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/06/10メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る それで、今回感想文を書く『おやすみプンプン』も読んでいたのですが、私はこちらの作品は6巻あたりで一度離脱してしまいました。6巻を読んでいた24歳? くらいの時点で、この作品の空気が私の価値観に合わなくなってきたというか、もっと端的に申し上げると、この作品の主人公であるプンプンに私は怒り心頭、もうイライライライラしてきちゃったわけですね。 おやすみプンプン 1 (ヤングサンデーコミックス) 作者: 浅野いにお出版社/メーカ

    過去の呪縛から逃れられない男 『おやすみプンプン』感想文 - チェコ好きの日記
  • 森達也『FAKE』 佐村河内さんと新垣さん - チェコ好きの日記

    ユーロスペースで連日満員御礼、ドキュメンタリー映画としては異例のヒットをとばしているらしい森達也監督の『FAKE』を観に行きました。15年ぶりの新作だそうです。 森達也監督は、オウム真理教信者のドキュメンタリー映画もある)『A』や『A2』、低身長症の人たちが行なうミゼットプロレスの取材など、物議を醸しだしそうなテーマにあえて突っ込んでいく人として有名です。今回の『FAKE』は、2014年にお茶の間を騒がせたことで記憶に新しい、佐村河内守さんと新垣隆さんのゴーストライター問題をテーマにしています。 映画『FAKE』公式サイト|監督:森達也/出演:佐村河内守より 2014年のことだから、きっとこのニュースとそれを取り巻いていた状況を、みんなもおぼろげながら覚えているはずです。だけど私は、正直にいうとこの佐村河内さん問題に当時そこまで関心があったわけではありません。佐村河内さん問題への関心で

    森達也『FAKE』 佐村河内さんと新垣さん - チェコ好きの日記
  • これが最強の鬱マンガ 山田花子『神の悪フザケ』 - チェコ好きの日記

    私が山田花子というカルト漫画家の存在を知ったきっかけは、学生時代に読んだ『完全自殺マニュアル』というでした。 幸い私はこれまでの人生気で自殺を考えたことはないのですが、当時なぜ私がこのを手にとったのかというと、一言でいえばサブカルクソ野郎だったからですね。とにかく、何かパンチの効いたが読みたかったのです。あとは、1990年代の世の中のムードというか、世紀末思想みたいなものに興味があるんですよね。90年代の私は小学生だったので、「失われた10年」といわれるあの時代のことが、よくわからないんです。今回はその話はおいておきますけど。 『完全自殺マニュアル』は、首吊りから薬物自殺、焼死、凍死まで、ありとあらゆる自殺の方法や「その方法で死んだ後どうなるのか」みたいなことが書いてあるです。山田花子という漫画家は、たしか飛び降り自殺の項目で例として取り上げられていました。“たしか”というのは

    これが最強の鬱マンガ 山田花子『神の悪フザケ』 - チェコ好きの日記
  • 正義も悪も区別なし/メキシコ麻薬戦争のドキュメンタリー『カルテル・ランド』 - チェコ好きの日記

    先日、TBSの『クレイジージャーニー』で犯罪ジャーナリストの丸山ゴンザレスさんによるメキシコ潜入取材の様子が放映されていましたね。そのへんの道路に拷問を受けた(と思われる)死体がフツーに転がってるという、ちょっとありえない映像でしたが、そういう地域がメキシコの一部にはあるみたいです。 なぜメキシコの一部地域はそんなに治安が悪いのかというと、麻薬の製造や密輸を行なうカルテルが、このあたりを支配しているからです。そして、丸山ゴンザレスさんが潜入取材を行なったまさにその地域を舞台にしたドキュメンタリーが、マシュー・ハイネマンの『カルテル・ランド』。 今回は、『カルテル・ランド』初日・ゴンザレスさんのトークショー付き回を観に行ってきたので、これの感想文を書きます。 メキシコ麻薬戦争とは お願いだから、「メキシコ マフィア」でGoogle検索をしないでほしい。— 下津曲 浩 (@shimotsu_)

    正義も悪も区別なし/メキシコ麻薬戦争のドキュメンタリー『カルテル・ランド』 - チェコ好きの日記
  • 『オトコのカラダはキモチいい』は腐女子のための本ではなくて - チェコ好きの日記

    発売するやいなや早々に重版が決定したとのことで話題になっている、『オトコのカラダはキモチいい』というを読みました。AV監督の二村ヒトシさん・文筆家の岡田育さん・腐女子文化の研究者である金田淳子さんの3名による共著です。 オトコのカラダはキモチいい (ダ・ヴィンチブックス) 作者: 二村ヒトシ,岡田育,金田淳子出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー発売日: 2015/02/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 目次を見てみると、『これからの✳︎*1の話をしよう』『20歳のときに知っておきたかった「雄っぱい」のこと』など過激な内容が並んでいるのですが、タイトルからして過激なのでギャップは少ないというか、とりあえずだれかが間違って手に取ったりはしないと思うので大丈夫なはずです。今回は、こちらのの感想文を書いていこうと思います。 楽しくて邪気がない

    『オトコのカラダはキモチいい』は腐女子のための本ではなくて - チェコ好きの日記
    akihiko810
    akihiko810 2016/03/24
    AV監督の二村ヒトシ、腐女子の金田淳子と岡田育
  • 二村ヒトシ『すべてはモテるためである』を読んでみた感想 - チェコ好きの日記

    すでにあちこちで評判になっているだと思うのですが、AV監督である二村ヒトシさんの『すべてはモテるためである』を読んでみました。二村さんが「モテない男性」のために書いた、恋愛マニュアルです。 すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂) 作者: 二村ヒトシ,青木光恵出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2012/12/02メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 125回この商品を含むブログ (20件) を見る 私がなぜこのに興味をもったのかというと、上野千鶴子氏が『おひとりさまの老後 (文春文庫)』にて、このに出てくる以下の文章について言及していたからです。 【あなたの居場所】というのは、チンケな同類がうじゃうじゃ群れてるところじゃなくて【あなたが一人っきりでいても淋しくない場所】っていうことです。 『すべてはモテるためである』P94 上野さんは、この一文を読むためだけであっ

    二村ヒトシ『すべてはモテるためである』を読んでみた感想 - チェコ好きの日記
  • 『文化系女子という生き方』は、21世紀の人間の生き方かもね - チェコ好きの日記

    「語りえぬものについては沈黙しなければならない」とはよくいったものですが、人にとって最大の「語りえぬもの」とは何でしょう。私が思うに、それは「自分」です。生まれてから24時間、365日一緒にいるにも関わらず、永遠の謎であり、永遠のブラックボックスであるのが、「自分」なのです。 しかしこの世界と接触するためには、望む望まないに関わらず、「自分」の思考と肉体を媒介としないわけにはいきません。「自分語り」は時として多大な危険を孕みますが、今回はいつもより少し、「自分」に近い世界のことを書いてみようかな、と思いました。 人間は分類なんてできません 先日、湯山玲子氏の『文化系女子の生き方』というを読んだんですね。感触としては、賛同できる部分が4割、同意しかねる部分が6割といった具合だったのですが、面白いではありました。 文化系女子という生き方 作者: 湯山玲子出版社/メーカー: 大和書房発売日:

    『文化系女子という生き方』は、21世紀の人間の生き方かもね - チェコ好きの日記
    akihiko810
    akihiko810 2015/01/30
    この本読んだが、面白いのかどうかよくわからんかった
  • 刺激と不幸を求めてしまうのはなぜ? 國分功一郎『暇と退屈の倫理学』 - チェコ好きの日記

    「なんとなく退屈だ」。 これは最近の私の感想でも地方の若者の感想でも東京のOLや女子大生の感想でもなく、ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーが「退屈の第三形式」として提示した、最も深い「退屈」の形態です。しかしそう難しく考えなくても、「なんとなく退屈だ」、この思いを人生で一度も抱いたことのない人なんていないでしょう。毎日が充実していないわけじゃない、楽しいことがないわけじゃない、友達がいないわけじゃない、それなのに「なんとなく退屈だ」。気晴らししようにもどうも気分が晴れない。 人間はなぜ「退屈」するのか、「退屈」はどこから生まれるのか、「退屈」から逃れる方法はあるのか? そんなことを考えるのに役立つのが、國分功一郎『暇と退屈の倫理学』です。このすごく面白かったので、今回はこれの感想文を書きます。 暇と退屈の倫理学 作者: 國分功一郎出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2011/10/

    刺激と不幸を求めてしまうのはなぜ? 國分功一郎『暇と退屈の倫理学』 - チェコ好きの日記
    akihiko810
    akihiko810 2015/01/06
    サブカル人には多い。はてなで自殺したメンヘラ神という女性はたぶんこれ /「刺激を求める態度」がキツくなったら、潔く撤退して「色々あったけどやっぱ普通が一番だよねー」と言って、般若心経読むといい
  • 『即系物件』の感想と、都市の魔力について - チェコ好きの日記

    『即系物件』というを読んでみました。著者は、カリスマナンパ師であったという、サンジ氏という方。 なぜ私がこのを読んでみようと思ったのかというと、「退屈で死にそうって、この気持ち…分かる?」という表紙のインパクトがすごくて、忘れられなかったからですね。「人はどのようにしたら退屈から逃れられるのか」というのは、私の最近の関心事の1つなのです。 というわけで、今回はそんな『即系物件』の感想文です。 「心に”不安定な何か”があるから即られるんだ」 まず、タイトルにある「即系物件」とはどういう意味なのでしょうか。書のプロローグにあたる部分から引用してみましょう。 即系物件ーー。 簡単に言えば、”すぐにヤラせてくれる女のコ”ってこと。俺らナンパ師の間で使われる専門用語のようなものだ。 (中略) 心に”不安定な何か”があるから即られる。そして彼女たちの心に潜むソレは、現代の若者の生きづらさをそのま

    『即系物件』の感想と、都市の魔力について - チェコ好きの日記
    akihiko810
    akihiko810 2014/12/07
    ナンパ師本 /人間関係から「濃密さ」を得るには、それなりの「関係の履歴」を重ねないとならないからね / 件の女性ははてなブログやればいいと思う。メンヘル拗らせない様に使えるなら
  • 宮台真司『愛のキャラバン』に見る、人間の2種類。 - チェコ好きの日記

    「人間は、2種類に分けることができる。○○な人間と、××な人間だ。」 っていうフレーズはよく聞きますけども、私のなかで最近ヒットしたのは、『宮台真司・愛のキャラバン――恋愛砂漠を生き延びるための、たったひとつの方法』のなかで語られていた、以下の分け方です。 宮台 僕は人を〈内在系〉と〈超越系〉というふうに分けて考えています。〈内在系〉を簡単に言うと「安心・安全・便利・快適が幸せ」みたいな人。でも、ここにいる四人ってどう見ても〈超越系〉なんですよ。「僕は幸せだ。だから幸せじゃない」と考えてしまう。 ※強調は(チェコ好き) 『愛のキャラバン』は、社会学者の宮台真司氏と、ネット上で有名なナンパ師たちによる、2012年のトークライブの様子を書き起こした書籍です。「ナンパ」を主軸に性と愛を考えるという、とても興味深いでした。というわけで、今回はこちらのの感想です。 宮台真司・愛のキャラバン――恋

    宮台真司『愛のキャラバン』に見る、人間の2種類。 - チェコ好きの日記
    akihiko810
    akihiko810 2014/12/07
    「絶望の時代」の希望の恋愛学
  • 『ここは退屈迎えに来て』ーーファスト風土の“退屈”から抜け出すには - チェコ好きの日記

    「ファスト風土」とよばれるような土地を舞台にした話題の小説があるという話は前々から聞いていたのですが、このたび勇気を振りしぼって、山内マリコ氏の『ここは退屈迎えに来て』を読んでみました。 ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫) 作者: 山内マリコ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (15件) を見る 以下はこの小説の感想文です。既読の方、未読だけどネタバレ上等の方以外は、注意してお読み下さい。 ファスト風土はなぜ“退屈”なのか まずこちらの小説に対する私の第一印象なんですが、何かもうタイトルだけで8割くらい持ってってるというか、「勝ち」だな、と思いました。 この小説の舞台は、前述したように「ファスト風土」とよばれるような地方都市です。構成としては全部で8編の小説からなる短編集で、8編それぞれの主人公は別ですが、すべて同じ地方都市を舞台

    『ここは退屈迎えに来て』ーーファスト風土の“退屈”から抜け出すには - チェコ好きの日記
    akihiko810
    akihiko810 2014/09/28
     山内マリコ『ここは退屈迎えに来て』 あらすじhttp://is.gd/C7Vpgd http://is.gd/CkKGev /陰の主役・椎名http://is.gd/syQc41
  • 美術史、ヤンキー絵画を語る『ラッセンとは何だったのか?』 - チェコ好きの日記

    イルカの絵、といえばだれでも真っ先に、クリスチャン・ラッセンの絵画を思い浮かべるのではないでしょうか。目に鮮やかなその作風は、一度見たら忘れられない鮮烈な印象を、私たちにあたえます。 ※ラッセンのジグソーパズル このクリスチャン・ラッセンという人の作品は、日では80年代後半〜90年代前半に、ブームの全盛期を迎えました。今では少々影が薄くなった気もしますが、一時期はおもちゃ屋さんのジグソーパズルコーナーへ行けば、ハワイのお土産屋さんに行けば、水族館へ行けば、カラオケに行けば、パチンコに行けばーー必ずラッセンの絵か、あるいは「ラッセン的なイメージ」が溢れていたような記憶が、確かにあります。 私は1987年の生まれなので、その全盛期の頃の「ラッセン」を、ぼや〜っとした印象でしか知りません。でも、ジグソーパズルとか水族館とか、自分を取り囲む環境のなかで「ラッセン」あるいは「ラッセン的なるもの」を

    美術史、ヤンキー絵画を語る『ラッセンとは何だったのか?』 - チェコ好きの日記
    akihiko810
    akihiko810 2014/09/19
    ウォーホルがポップアートで、ラッセンがアートでなくヤンキーなのは何故。商業主義に無自覚だから? なら村上隆みたく、開き直って「大衆はこういうのを望んでる」的発言しまくればアートの本流になれるのかも
  • 夢野久作『ドグラ・マグラ』のトリック解明は失敗に終わる - チェコ好きの日記

    夢野久作の『ドグラ・マグラ』は、小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』、中井英夫の『虚無への供物』とならんで、日三大奇書の1つとされています。なんでも、「書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」のだとか。そういうこといわれるとワクワクしちゃいますよね。 自分が初めてこの小説を手にとったのは20歳の誕生日で、「私の20代が輝かしく呪われたものになりますように」という願いをこめて読んだのだけど、その割にはけっこう内容を忘れているな、と今回7年ぶりに再読して思いました。おそらく、途中の作中作のパートで力尽きて、後半は流し読みしてしまったのでしょう。 20歳のときは表紙におびえながら紙のを買って読んだのだけれど、今回はKindleで読みました。無料でダウンロードできます。 ドグラ・マグラ 作者: 夢野久作発売日: 2012/10/01メディア: Kindle版 クリック: 2回この商品を含む

    夢野久作『ドグラ・マグラ』のトリック解明は失敗に終わる - チェコ好きの日記
  • バルテュスの描く少女は、ポルノグラフィーか否か? - チェコ好きの日記

    すっかり忘れていたのですが、もうすぐ終わってしまうので、東京都美術館の「バルテュス展」に行ってきました。 バルテュスって日では有名でないのか、私も名前以外あまり知らなかったんですが、どうやらピカソとならぶ現代フランスの巨匠だそうで、オークションでは億単位の価格がつくこともあるそうです。そしてその作風といえば、上記の『夢見るテレーズ』のような、何やら良からぬ香りのする少女が圧倒的に多く、また代表的な作品として知られてもいます。 そして今回のこのバルテュス展は、下記のツイートが話題を呼んだりもしました。 朝日新聞社会面にバルテュス展広告があり、少女が股を開き脚を上げてパンツを晒した例の絵が載っている。これは芸術の名を借りた児童ポルノ絵画だとみんなはやく気づいたほうがいい。少女という存在の価値はこれだと脳裏に叩き込むポルノだ。西洋美術・巨匠という装置に弱い大衆心理を利用した広告だ。— 森岡正博

    バルテュスの描く少女は、ポルノグラフィーか否か? - チェコ好きの日記
    akihiko810
    akihiko810 2014/06/20
    「そもそも美術は鑑賞者にある種の心理を喚起させるものなので、芸術自体がポルノ。その証拠に、デュシャン『泉』(便器)で俺はオナニーしてる」なら同意したのだが(え?
  • サブカルの憂鬱『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』の感想 - チェコ好きの日記

    まわりで「面白いよ」とすすめてくれた人が多かったにも関わらず、「気分が暗くなりそうだからヤダ*1」という理由でずっと読まなかったマンガがあるのですが、先日とうとう誘惑に負けて読んでしまいました。『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』。 カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生 作者: 渋谷直角出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2013/07/30メディア: 単行この商品を含むブログ (37件) を見る この作品は、表題作『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』のほか、『ダウンタウン以外の芸人を基認めていないお笑いマニアの楽園』、『空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋』、『口の上手い売れっ子ライター/編集者に仕事も女もぜんぶ持ってかれる漫画(MASH UP)』、『テレビブロス

    サブカルの憂鬱『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』の感想 - チェコ好きの日記
    akihiko810
    akihiko810 2014/06/15
    この漫画は、もっとサブカル漫画っぽい濃い絵にしてほしかった。羽生生純みたく/ オチが人間わかってない、浅薄すぎると思った(サブカル的であるが文学性はない)
  • 人生相談はなぜ面白いのか 「悩みのるつぼ」〜上野千鶴子編〜 - チェコ好きの日記

    朝日新聞に掲載されているという、「悩みのるつぼ」。新聞読者からのお悩みに、岡田斗司夫、上野千鶴子、美輪明宏などの凄腕(?)回答者が答えていくという、ちょっと他ではお目にかかれない人生相談です。 そんな「悩みのるつぼ」からは、現在3人の回答が書籍化されており、その1冊が先日書いた岡田斗司夫の『オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)』でした。 人生相談はなぜ面白いのか 「悩みのるつぼ」〜岡田斗司夫編〜 - (チェコ好き)の日記 今回は、これの上野千鶴子編、『身の下相談にお答えします』の感想を書こうと思います。 身の下相談にお答えします (朝日文庫) 作者: 上野千鶴子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/05/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る ズレた会話しかできない長男  相談者:主婦 40代 まず、こちらののなかで、私

    人生相談はなぜ面白いのか 「悩みのるつぼ」〜上野千鶴子編〜 - チェコ好きの日記
    akihiko810
    akihiko810 2014/06/04
    上野千鶴子は「性的不満を感じる人妻は中学生の筆おろしをするべき。私があと20歳若かったらしてた」と人生相談に答えてたが、中学生が筆おろしで上野の出っ歯でフェラされたら、確実にインポになるので危険
  • 人生相談はなぜ面白いのか 「悩みのるつぼ」〜岡田斗司夫編〜 - チェコ好きの日記

    人生相談。調べたことがないのでわかりませんが、おそらくその歴史はとても古いものなのでしょう。かつてお昼にみのもんたがやっていた生電話はもちろん、キリスト教における「懺悔」も、一種の人生相談と思えなくもありません。古今東西老若男女、人は実にさまざまな悩みを抱えているものです。これから先、どんなにテクノロジーが発達しても、人類がそこにいる限り人は「人生相談」をやめないし、持ち込まれた「人生相談」にのる人も、どこかに必ずいることでしょう。 では、現代日におけるもっとも面白い「人生相談」とは何かというと、(おそらく)それは朝日新聞に掲載されている「悩みのるつぼ」です。読者のお悩みに回答するのは岡田斗司夫に上野千鶴子、美輪明宏に金子勝……そのうち、書籍化されている岡田斗司夫の『オタクの息子に悩んでいます』と上野千鶴子の『身の下相談にお答えします』を読んだので、今回はそれの岡田斗司夫のほうの感想です

    人生相談はなぜ面白いのか 「悩みのるつぼ」〜岡田斗司夫編〜 - チェコ好きの日記
  • 村上春樹『女のいない男たち』 全作品レビュー - チェコ好きの日記

    村上春樹の短編集『女のいない男たち』、読み終わりました。告知が出た瞬間にamazonで予約し、発売日におうちに届き、1日1短編くらいのペースで読み切りました。 「発売日前に予約して読む」というスタイルで最新作を読んでいるのは、私にとっては現状、村上春樹ただ1人です。カズオ・イシグロも最新作が出たらたぶん予約するだろうなと思うのですが、彼の作品を好きになったのはここ1年くらいの話なので、まだ「リアルタイムで追う」という経験はしていない。 今回の『女のいない男たち』は、6つの短編から構成されています。自分が特に気に入った作品についてだけ、あるいは全体的にざっとまとめた所感を書こうかとも思ったのですが、せっかく出た最新の短編集なので、ここでは6つのすべての作品について、それぞれ感想を書いてみようかと思います。話の内容には極力ふれませんが、あくまで「極力」なので、「オレは何も知りたくないんだ!」と

    村上春樹『女のいない男たち』 全作品レビュー - チェコ好きの日記