「虹色のトロッキー」「王道の狗」に続く、安彦良和近現代史3部作と呼ばれる作品の第3弾。 平成27年10月25日現在、第6巻までが発売されています。 物語の舞台は1903年(明治36年)10月の満州・朝鮮の国境、集安(チーアン)から始まります。 主人公の一高生・安積亮という青年が、古代高句麗の王・広開土王の偉業を後世に伝えるために建てられた「広開土王(好太王)碑」の調査に参加したことが全ての始まりになるのです。 翌年の1904年(明治37年)2月には日露戦争が開戦されるので、日露開戦4カ月前の緊迫した状況での満朝国境付近ということになります。 もちろん広開土王碑調査団一行は順調に調査を進め何事もなく日本へ帰る・・・なんてことはありません。 馬賊に襲われ、ロシア兵にスパイ容疑で拘束され、軽く?拷問なんかも受けますが「王道の狗」の時に紹介した黒龍会(国家主義《右翼》団体)の内田良平の登場によって