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ブックマーク / biz-journal.jp (58)

  • 渋谷ツタヤ、CD・DVDレンタル終了へ、一時代の終焉…全面改装をCCCに聞いた

    SHIBUYA TSUTAYA(「gettyimages」より) 東京・渋谷駅前のスクランブル交差点前に構える「SHIBUYA TSUTAYA」(以下、渋谷ツタヤ)が、一時休業・全面改装に伴いDVDやCDなどソフトコンテンツのレンタルを終了させることがわかった。渋谷ツタヤといえば、レンタルショップとして圧倒的に豊富な在庫を持ち、かつては高い集客力を誇り、渋谷のランドマーク的な存在として知られていたが、近年では動画や音楽の配信サービスの台頭などの影響もあり、集客に陰りがみえていた模様。全店改装に伴い10月31日から一時休業に入るが、一つの時代が終わりを告げることになる。 渋谷ツタヤがオープンしたのは1999年、今年で24年目を迎える。地下1~2Fがコミック・トレカ・ゲーム販売、1~2FがDVD・CD販売、3~5FがDVD・CDレンタル、6Fが書籍販売、7Fがカフェ、8Fがイベントホールとなっ

    渋谷ツタヤ、CD・DVDレンタル終了へ、一時代の終焉…全面改装をCCCに聞いた
  • パチンコメーカー高尾が倒産…信頼を失った“カイジHIGH&LOW問題”とは?

    パチンコ台(「Wikipedia」より) パチンコホールの相次ぐ閉店、パチンコ雑誌の休刊、メーカーの人員整理など、暗い話題には事欠かないパチンコ業界。そうした中で、人気シリーズ「弾球黙示録カイジ」や激アツ柄のキレパンダなどで知られるパチンコ機器メーカー・高尾が5月30日付で民事再生法の適用を申請した。パチンコ・パチスロユーザーにとって青天の霹靂といえるこの一件を、業界人はどのように受け止めたのか。パチンコ雑誌のベテラン編集・H氏に話を聞いた。 模倣台、カイジ問題、社長殺害… ――高尾の件を聞いたとき、どう感じましたか? H氏 ビックリした、の一言に尽きます。「カイジ」の他にも「一騎当千」「ピラミッ伝」「クイーンズブレイド」みたいな、かわいくて少しエロい女の子キャラの台をつくるのが上手ですし、固定ファンがついていましたから。 ――「ベノムの逆襲」や「ダークフォース」のように、初見で「何だこれ

    パチンコメーカー高尾が倒産…信頼を失った“カイジHIGH&LOW問題”とは?
  • ちばてつや氏から受け継がれた「クリエイターを守る」仕事とは?…漫画家、赤松健氏インタビュー(前編)

    表現規制やクリエイターの著作権問題に関し語る漫画家、赤松健氏 クリエイターの権利と、表現の多様性をどう守るのか――。漫画やアニメ、ゲームを国策として振興しようとする我が国の喫緊の課題だ。 2021年は「表現の自由」が注目を集めた年となった。秋の衆議院議員選挙では、一部政党がイラスト漫画、アニメ、ゲームなどのキャラクターの性表現、いわゆる「非実在青少年ポルノ」の規制に言及した選挙公約を掲げ、物議を醸した。また千葉県松戸市の〝ご当地Vチューバー〟「戸定梨香」を千葉県警がPR動画に起用したところ、全国フェミニスト議員連盟などから「性的」「不快」などと抗議を受ける騒動が起こった。 一方、漫画家をはじめとしたクリエイターの生業を脅かす、海賊版サイトの林立も深刻な状況のままだ。日が誇るコンテンツを手がけるクリエイター自身が、最大の利益を得られるような仕組みのあり方も問われ続けている。 SNS全盛の

    ちばてつや氏から受け継がれた「クリエイターを守る」仕事とは?…漫画家、赤松健氏インタビュー(前編)
  • 映画『ヤクザと家族 The Family』から見える、21世紀のリアルすぎるヤクザ事情

    映画『ヤクザと家族 The Family』の藤井道人監督(左)と沖田臥竜氏(右) 今年、33歳という若さで日アカデミー賞を獲得した気鋭の映画監督・藤井道人。そんな彼の新作は『ヤクザと家族 The Family』。そして、作の監修・所作指導をしたのが、当サイトの執筆陣のひとりであり、元ヤクザの肩書を持つ作家の沖田臥竜。これまでのヤクザ映画とは一線を画す、徹底的に「ヤクザのリアル」を追求した同作品は、現代社会に何を訴えかけるのか? どこよりも早く、当事者2人が語った。 『新聞記者』のチームで挑んだヤクザ映画 ――『新聞記者』で日アカデミー賞最優秀作品賞などを獲得した藤井監督ですが、来年公開される新作はヤクザをテーマにしたもので、しかも監修と所作指導を務めたのが、弊社(サイゾー)でアウトロー関連を複数出版したり、当サイトで山口組関連のレポートを執筆したりしてくれている沖田さんということで

    映画『ヤクザと家族 The Family』から見える、21世紀のリアルすぎるヤクザ事情
  • 何かと話題のゲーム『サクラ革命』“実質的な”開発責任者は誰なのか?追ってみた

    ディライトワークス株式会社公式サイトより 伝統ある人気作品『サクラ大戦』の正統続編開発プロジェクトの責任者はいったい誰なのか――。例えば小説であればそれを手掛けた作家の名前を、テレビ番組などの映像コンテンツであればプロデューサーの名前を知りたいと思う人は一定数いる。良作であれば、その人が手掛けた作品をまた読んでみたい、見たいと思うからだ。また、どのようなジャンルの作品であっても、作り手の責任は必ずついてまわる。昔からのファンがたくさんついているような伝統的なコンテンツならなおさらだろう。 ゲームレビュワー・ナカイド氏に寄せられた驚きの情報提供 ところがゲーム業界では、プロジェクト全体の絵図を描いた人物が、表に出てこないという奇妙なケースがあるようだ。セガサミーホールディングス(HD)が昨年末にリリースしたiOS/Android向けロールプレイングゲームRPG)アプリ『サクラ革命 ~華咲く

    何かと話題のゲーム『サクラ革命』“実質的な”開発責任者は誰なのか?追ってみた
  • 将棋叡王戦をドワンゴが手放したワケ…ニコニコ動画業績不振、ABEMAへのスタッフ移籍

    10月29日14時から東京の将棋会館で開催され、ニコニコ生放送でも録画配信された、日将棋連盟・佐藤康光会長の会見前のテロップ。(画像はニコニコ生放送より) 10月29日、将棋の八大タイトルのひとつ、叡王戦の主催が、“ペコちゃん”でおなじみの不二家へと移ることが発表され、藤井聡太二冠の活躍などもあり注目が集まっている将棋界のニュースとして大々的に報じられた。しかしそのウラには、凋落著しかった前主催者側の事情もあるとされ、業界関係者にとっては「いたし方ない」との思いも強いという。 もともと叡王戦は、「ニコニコ動画」や「ニコニコ生放送」でおなじみのドワンゴの主催で、2015年に誕生した将棋の一般棋戦のひとつ。2017年の第3期叡王戦から8つめのタイトル戦に昇格したばかりで、日将棋連盟に支払う契約金の額による序列は、竜王戦、名人戦に次ぐ第3位(推定1億2500万円)。10月20日に行われた豊島

    将棋叡王戦をドワンゴが手放したワケ…ニコニコ動画業績不振、ABEMAへのスタッフ移籍
    akihiko810
    akihiko810 2020/11/16
    >ドワンゴの経営がよくなくて、1年くらい前からドワンゴの将棋中継関係のスタッフが、サイバーエージェントとテレビ朝日が共に運営するABEMAのほうに移ってしまっていた
  • ブックオフで本が足りない…なぜ在庫不足に陥ったのか?“古本”需要の急増に追いつかず

    ブックオフの店舗(「Wikipedia」より) 大手古チェーン「ブックオフ」を全国に展開しているブックオフコーポレーションが8月27日、書籍の在庫不足を迎えていることを発表し、の売却を懇願する「【皆さまへ】ブックオフから気のお願いです」と題した動画をユーチューブ上で公開した。「『ブックオフなのにねぇ~じゃん!』とCMで言っていたら、当にが足りなくなりそうです」という悲痛な叫びから始まる、インパクト大の同動画は世間の注目を集めた。 8月末から9月13日まで買取強化キャンペーンの一環として、文庫を売却してくれた客に抽選で図書カードなどをプレゼントすると発表したブックオフだが、なぜ在庫不足という事態に直面していたのだろうか。法政大学大学院教授の真壁昭夫氏に話を聞いた。 低価格、立ち読み可能、清潔感――ブックオフの従来の戦略 初めに、ブックオフはどのようにして、大手チェーン店として展

    ブックオフで本が足りない…なぜ在庫不足に陥ったのか?“古本”需要の急増に追いつかず
  • 無敵の藤井聡太が5連敗…なぜ豊島将之にだけは勝てないのか?高度な作戦家「キュン」

    昨年、名人位を取った直後の豊島将之 並みいるトップ級棋士たちをほぼ撃ち落としたと思われた「史上最年少二冠」の高校生棋士、藤井聡太(18)が、まだ落とせない相手がいる。否、落とせないどころか今のところ「やられっぱなし」なのだ。 その相手は豊島将之竜王(30)である。藤井と同じ愛知県出身で生まれは一宮市だ。しかし藤井が初タイトル(棋聖)を取った時、師匠の杉昌隆八段が「私の師(板谷進九段)の悲願だった『東海地方にタイトルを』を聡太が実現してくれた」と盛んに言っていた。一足早くタイトルを取っていた豊島は5歳で大阪府豊中市に移っているため、「東海の棋士」とは言いにくいためだ。 豊島は16歳でプロ入りし、関西大学を中退した。師匠は現役最年長の棋士で関西を拠点にする桐山清澄九段(72)である。タイトル歴4期の桐山は、中原誠十六世名人、米長邦夫永世棋聖らとしのぎを削った名棋士だ。 「キュン」という愛称で

    無敵の藤井聡太が5連敗…なぜ豊島将之にだけは勝てないのか?高度な作戦家「キュン」
  • 次期首相には、検証と分析から逃げない人を…安倍政権退陣にあたって江川紹子の考察

    8月28日、会見で辞意を表明する安倍晋三首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 安倍首相が退陣を表明した。安倍一強ともいわれる強固な政権基盤を築き、7年8カ月に及んだ長期政権も、持病の潰瘍性大腸炎と新型コロナウイルス感染症という2つの病気には勝てなかった。ただ、この時期の、こういう形での辞任には、今後をにらんだ安倍首相自身の打算も見え隠れする。 安倍流政治では通じなかった新型コロナ対策 首相は、持病再発による体調悪化が退陣の理由と説明した。ただ、8月に入って2回の通院治療の効果は出ているようで、報道される閣僚などのコメントを見ても、体調は一時より持ち直していたようだ。第一次政権での「投げだし」批判の再現となるのを恐れた、という政治評がもっぱらだが、果たしてそれだけなのだろうか。 新型コロナウイルスの蔓延は、持病以上に大きなダメージを安倍首相にもたらしたのかもしれない。安倍首相にとって最大

    次期首相には、検証と分析から逃げない人を…安倍政権退陣にあたって江川紹子の考察
  • 私が電通に製作費“7割中抜き”され企画を握り潰され、濡れ衣着せられクビにされた実話

    電通社(西村尚己/アフロ) 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い経済的な損害を受けた中小企業やフリーランスに最大200万円を支給する持続化給付金事業で、一般社団法人サービスデザイン推進協議会(サ協)から事業の97%の再委託を受けた広告大手の電通が、人材派遣のパソナやIT業のトランスコスモスに業務を外注していた問題。電通、サ協は8日、相次いで会見し、この問題を釈明した。会見で、電通の榑谷典洋副社長は一連の再委託は「われわれができ得る限りの品質を追求するためだった」などと説明し、同社の通常業務より低い1割の利益率だったと弁明した。 榑谷副社長は同日の会見で、事業の利益率について「経産省のルールで管理費は10%か電通の一般管理費率の低いほうで計上するようにと指導されている。我々の一般管理費率は10%を超えているので、今回はルールに則り10%とした。われわれが通常実施している業務に比較すると低い

    私が電通に製作費“7割中抜き”され企画を握り潰され、濡れ衣着せられクビにされた実話
  • クックパッドの凋落、利用者1千万人減で赤字転落…人気のクラシルと真逆の方向

    クックパッド HP」より 料理検索サイトの大手「クックパッド」が今、苦境に立たされている。ユーザー数の多いサービスという印象が強いクックパッドだが、今年の2月7日に発表した2019年12月期の連結決算では、なんと9億6800万円の最終赤字を計上している。最終利益4億700万円という前年の黒字決算から、上場以来初の赤字決算となってしまった。 また、月間の利用者数平均も、2016年に比べると約1000万人近く減少してしまっているようだ。今回は、こうしたクックパッド低迷の原因を、ITビジネスや最新テクノロジーに関するを多数手がけてきた編集者の久保田大海氏に聞いた。 革新的“だった”クックパッドのシステム レシピ検索の老舗であるクックパッド。創業当初はまさに画期的なシステムを誇っていたと久保田氏は解説する。 「1998年から始まったクックパッドは、インターネット黎明期に登場した革新的サイトだっ

    クックパッドの凋落、利用者1千万人減で赤字転落…人気のクラシルと真逆の方向
  • NHK「本能寺の変」特番、「超面白い」と話題沸騰…見直される明智光秀像、信長暴走阻止説

    織田信長(「Wikipedia」より/Quark Logo) 主君、織田信長を討った謀反人。明智光秀のそんなイメージはここ十数年で見直されるようになり、歴女にも人気になっている。現在放送されているNHK大河ドラマ『麒麟がくる』では光秀の生涯が描かれている。 3月18日、NHKで『能寺の変サミット2020』が放送された。光秀はなぜ織田信長のいる能寺を襲い、自刃に追い込んだのか。司会は爆笑問題。東京大学史料編纂所教授・郷和人氏を解説に迎え、天理大学准教授・天野忠幸氏、福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館学芸員・石川美咲氏、熊大学文学部教授・稲葉継陽氏、東洋大学講師・柴裕之氏、滋賀県立安土城考古博物館学芸員・高木叙子氏、大山崎町歴史資料館館長・福島克彦氏、三重大学教授・藤田達生氏ら研究者が一堂に会し、さまざまな説を検証した。 俎上に上がったのは、「怨恨説」「イエズス会共謀説」「徳川家康共謀説」

    NHK「本能寺の変」特番、「超面白い」と話題沸騰…見直される明智光秀像、信長暴走阻止説
  • NHK新型コロナ特番が「明快過ぎる」と話題…新幹線や外食は低リスク、石けんで十分

    写真:Ivo Gonzalez/アフロ 3月16日、NHKで『新型コロナウイルス「いま あなたの不安は何ですか?」』が放送された。視聴者から寄せられた3万件から選ばれた疑問に、東北医科薬科大学特任教授の賀来満夫氏、聖路加国際病院・感染管理室マネージャーの坂史衣氏、東邦大学教授の小山文彦氏らが答えるものだ。司会は武田真一アナウンサー、林田理沙アナウンサー。放送中もファックスやインターネットで視聴者からの質問を受け付けた。 紹介された視聴者の声には、公園で遊んでいた子どもが、近隣住民から「家にいなくていいのか」と注意を受けたというものもあった。新型コロナを恐れるあまり、このような過剰な反応があることはほかでも聞かれる。 専門家会議が示した、クラスター(集団)発生のリスク条件が番組でも改めて提示された。(1)密閉空間であり換気が悪い、(2)手の届く距離に多くの人、(3)近距離での会話や発声があ

    NHK新型コロナ特番が「明快過ぎる」と話題…新幹線や外食は低リスク、石けんで十分
  • ネットフリックスやアマゾンプライムの足元にも及ばない国内動画勢…まずdTVが脱落

    「動画を見るならdTV -公式サイト」より ネット動画配信の雄として国内で圧倒的なシェアを誇っていたドコモの「dTV」だが、最近はシェアが下がり続けている。ネット動画配信業界は「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」「Hulu」の海外御三家が着実にシェアを伸ばしており、国内業者も「GYAO!」「U-NEXT」「TSUTAYA TV」などがひしめきあっている状況で、まずdTVが失速し始めたという構図だ。 乱立する動画配信サービスの勢力図や生き残りのカギなどについて、ITジャーナリストの三上洋さんに聞いた。 圧倒的強者の海外4社に日勢は完敗 国内外を問わず、サブスクリプション型のネット動画配信サービスは群雄割拠の時代だ。しかし、その違いがいまいちわからないという人も多いだろう。そこで、まずは現状の業界勢力図を三上氏に聞いた。 「ユーザーの支持が厚く利用者も伸びてきているのは、Net

    ネットフリックスやアマゾンプライムの足元にも及ばない国内動画勢…まずdTVが脱落
  • 『全裸監督』の“素晴らしさ”と“ダメさ”、“リアルさ”と“罪深き隠蔽”

    サイトNetflixより 『全裸監督』を見たいがためにNetflixに入ったという人々が多くいる一方で、『全裸監督』に頭にきてNetflixを解約したという人々も少なくない。ドラマの主役、村西とおると深い交わりのあった橋信宏氏の著書『全裸監督 村西とおる伝』(太田出版)が原作である。 賛否両論の激流を生み出している、Netflix配信のドラマ『全裸監督』を専門家はどう見たのか。映画業界関係者から話を聞いた。 「ベータカムを担いで女優と行為に及ぶ撮影法の元祖である、きわめてハチャメチャなビデオ監督の村西とおるを、実力派俳優、山田孝之に演じさせたという企画力が勝利した作品だと思います。俳優さんたちは皆、素晴らしかった。 多くの女優さんが脱ぐわけですけど、それが業界で言う『脱ぎ要員』ではなくて、ちゃんとお芝居のできる方たち。『脱ぎ要員』の女優は演技がメチャクチャ下手っていうことがありますけど、

    『全裸監督』の“素晴らしさ”と“ダメさ”、“リアルさ”と“罪深き隠蔽”
  • 江川紹子が【『表現の不自由展』中止問題】を考察…言論・表現の自由を後退させないためには

    「表現の不自由展・その後」に展示されていた少女像(写真:YONHAP NEWS/アフロ) 「私はあなたの意見に賛同しない。しかし、あなたがその意見を主張する自由は、命がけで守りたい」 言論・表現の自由とは何かを的確に言い表した名句を、今こそかみしめ、実践しなければならない。そんな気持ちでこの稿を書き始めたら、残念なニュースが飛び込んできた。 愛知県美術館などで行われている美術展「あいちトリエンナーレ2019」で、戦争中の慰安婦を象徴する少女像などを展示した企画展「表現の不自由展・その後」が、抗議の電話やメールが大量に寄せられ、中止を発表した。 今回は、この問題の質はなんなのか、を考えたい。それは稿の中盤から展開する。 「公金イベント」をめぐる的外れな批判 その前に言っておきたいのは、主催者への抗議のなかに、「撤去しなければガソリン携行缶を持ってお邪魔する」と、京都アニメーションの事件

    江川紹子が【『表現の不自由展』中止問題】を考察…言論・表現の自由を後退させないためには
  • テレビ局が自局の“報道番組制作現場のダメさ”を隠さず撮影した『さよならテレビ』が話題

    テレビ報道の「自画像」 テレビ局、それも報道番組制作の現場をテレビ番組自身がルポし、現在のテレビ報道が抱える問題点を炙り出すルポルタージュが登場した。東海テレビ(フジテレビ系)の『さよならテレビ』である。 同番組は東海テレビ開局60周年記念番組として制作され、2018年9月2日(日)16時から17時半までの90分間、放送された。その記念番組のキャッチコピーは、 「お化粧したメディアリテラシーはもういらない。報道の現場にカメラを入れ、『テレビの今』を取材する」 というもの。視聴すると、キャッチコピーどおりの番組だった。以下、同番組のホームページに掲げられた番組宣伝の内容を引用する。 <長年、メディアの頂点に君臨してきたテレビ。 しかし、今はかつての勢いはない。インターネットの進展など多メディア時代に突入し、経済的なバックボーンである広告収入は伸び悩んでいる。 さらに、プライバシーと個人主義が

    テレビ局が自局の“報道番組制作現場のダメさ”を隠さず撮影した『さよならテレビ』が話題
  • 宮迫博之、芸能界引退免れず…反社会的勢力に闇営業、テレビ各局一斉に起用自粛か

    今月、お笑いタレント・入江慎也(カラテカ)が、所属していた事務所・吉興業との所属契約を解除されていたことが、わかった。 6日付「FRIDAY DIGITAL」記事によれば、振り込め詐欺集団の忘年会に宮迫博之(雨上がり決死隊))や田村亮(ロンドンブーツ1号・2号)、そして入江など複数の吉芸人が“闇営業”で出演。詐欺集団と芸人たちの仲介役を務めていた入江に対し、吉が事実上の解雇処分を下したという。 「ほとんどの振り込め詐欺集団のバックには、暴力団組員や元組員がついていると考えて間違いありません。実際に振り込め詐欺の首謀者として、組員が検挙されているようです。暴力団は今、しのぎが厳しくなってきており、上納金に困って若い組員が弟分たちに、自分との関係を探られない“出し子”を拾わせて、犯行に及んでいる模様です。 振り込め詐欺集団には、いわゆる“半グレ”も多く、そもそも彼らは金になれば、どこの組

    宮迫博之、芸能界引退免れず…反社会的勢力に闇営業、テレビ各局一斉に起用自粛か
  • 性犯罪で無罪判決が続いたのはなぜかーー江川紹子が考える、被害者救済のために本当に必要なこと

    先月中旬から下旬にかけ、性犯罪で起訴された被告人に対する裁判所の無罪判決が続いた。ネット上では、報道を見て憤慨する人たちの声が飛び交った。「日は性犯罪天国」「日の司法は死んでる」などと嘆く声も少なくない。ツイッターに「強姦天国」と書いて判決批判をした弁護士もいる。一方、報道だけで判断することを諫める弁護士も多い。この問題を、どう考えたらいいのだろうか。 事件概要と新聞報道 最近報じられた、無罪判決には以下のようなものがある。 A 3月12日 福岡地裁久留米支部 飲店で行われたサークルの飲み会に初めて参加した女性が、テキーラを一気飲みさせられるなどして泥酔。店内のソファで眠り込んでいるところを、男性(44)が性行為に及び、準強姦罪に問われた。判決は、女性が抵抗できない状態だったことは認めたが、女性が許容していると被告人が誤信してしまう状況にあった、と判断した。検察側が控訴した。 B 3

    性犯罪で無罪判決が続いたのはなぜかーー江川紹子が考える、被害者救済のために本当に必要なこと
  • 『おじゃる丸』声優・小西寛子氏が激白、私がNHKに声を無断使用され、告訴に至るまでの全容

    NHKによる音声の無断流用に関して、アニメ『おじゃる丸』の初代声優である小西寛子氏が、8月1日、警視庁渋谷署に告訴状を提出した。 そこで小西氏から、告訴に至るまでの経緯を聞いた。 作品の主役である、おじゃる丸の声を彼女が担当していた2000年夏頃のことだ。 「私、事務所を移籍して、マネージメントとかも変わっていた頃だったんです。NHKソフトウェア(現NHKエンタープライズ、以下NEP)の担当者から、新しい事務所担当者に『ビデオなどをお渡ししたい』と連絡があったんです。たまたま事務所関係者が渋谷近くにいて、そちらへ持ってきてもらったんですね。その時紙袋にビデオがいっぱい詰まっていて、その上に人形がポコって乗っていたらしいです」 その人形が今回の問題の発端となる、「おじゃる丸音声人形(1999 NHK.NEP.犬丸りん)」だ。喋る声は小西氏の声だったが、人はこの人形のことを知らなかった。 事

    『おじゃる丸』声優・小西寛子氏が激白、私がNHKに声を無断使用され、告訴に至るまでの全容