(黒木 亮:作家) 中居正広問題に端を発するアナウンサー上納疑惑でフジテレビが窮地に陥っている。そうした中、米国の投資会社、ダルトン・インベストメンツ(Dalton Investments,Inc、以下ダルトン社)が、約37年間にわたってフジを支配する日枝久取締役相談役に辞任要求を突きつけた。 ダルトン社は、フジ・メディア・ホールディングス宛の2月3日付書簡で、「どうしたら、フジテレビはスポンサー、さらには視聴者の信頼を回復することができるのでしょうか。その答えは明白です。第一に、これが何よりも重要なことですが、日枝久氏がFMH(フジ・メディア・ホールディングス)およびフジテレビの取締役を辞任することです。FMHはプライム市場上場会社であるにもかかわらず、そのガバナンスに根本的な欠陥があることは弊社が以前から主張しています。日枝久氏はFMHおよびフジテレビの取締役会を絶対的に支配しており、
