あなたがフィリップスのスマートライトやiPhoneを購入した場合、その製品に必要なコードを書いた人には適切な賃金が支払われていると考えるのが自然だろう。実際、製品のソフトウェアを直接の作成者には賃金が支払われているが、そこで使われているコードの大半は、「オープンソース」プロジェクトで提供されるコードに依存している。 しかし、何百万人もの人々が使用するオープンソースソフトウェアが、ボランティアや特定の人物にによって維持されていることもある。このことは、時に大きなトラブルを生む可能性がある。その例の一つが、2014年に数百万人が利用しているOpenSSLで発生したHeartbleedバグだ。OpenSSLのライブラリは単一のフルタイムで働く開発者によって支えられてきた。 ほかにも開発者がプロジェクトに飽きて開発を放棄することもある。無償で働くプログラマーにトラブルシューティングを求めたり、興味