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ブックマーク / www.geekpage.jp (42)

  • IPv4アドレスが枯渇して10年経った:Geekなぺーじ

    時間2011年2月3日深夜に、IPv4アドレスの中央在庫(IANA在庫)が枯渇しました。 もう、あれから10年です。 JPNIC : IANAにおけるIPv4アドレス在庫枯渇、およびJPNICの今後のアドレス分配について(2011年2月) 昔は、「IPv4アドレスは枯渇しない」と主張している人も多く、実際に枯渇するまでは、IPv4アドレス在庫が減り続けていることを信じない人も多かった記憶があります。 都市伝説だ、とか、石油と一緒で枯渇しない、といった主張がありました。 IPv4アドレス在庫の枯渇がどのように定義されているのかが複雑であるためわかりにくかったり、インターネットが使えれば良くてTCP/IPそのものには興味がない人が大半であるなどの要因もあり、いまだにIPv4アドレス在庫が枯渇したことを知らない人も多くいますが、気がつけばIPv4アドレスが枯渇してから10年経過しているわけで

  • MACアドレスの再利用は、みんなが思っているよりもはるかに一般的:Geekなぺーじ

    MACアドレスは、原則として、一意に割り当てられるものです。 ネットワークインターフェースごとに、ひとつずつユニークな値をベンダーが付けるものとされています。 ただ、これは、あくまで「原則として」であって、実際は、MACアドレスが重複することもあります。 IPv6に関連するいくつかのRFCで、MACアドレスの重複への言及があります。 この記事では、MACアドレスの重複とIPv6アドレスの自動生成という、わりと限定された視点ではありますが、MACアドレスが一意とは限らない、という話を紹介します。 なお、この記事のタイトルである「MACアドレスの再利用は、みんなが思っているよりもはるかに一般的」は、RFC 7217に書かれている一文の日語訳です。 MACアドレスの重複とIPv6アドレス生成の仕様 MACアドレスがIPv6アドレスの自動生成で使われる場合があります。 IPv6アドレス体系のRF

  • 11月6日の「インターネットが壊れた」、Level3のleakで約90分間:Geekなぺーじ

    米国時間の2017年11月6日(月)に、約90分間の大規模インターネット障害が発生しました。 Dyn blogによると、世界最大規模のTier 1インターネットプロバイダであるLevel 3がBGPの経路を「漏らした(leakした)」ことによって発生したとあります。 Dyn blogでは、今回の障害を紹介する記事中で、Level 3のことを「largest telecommunications network in the world(世界最大のテレコミュニケーションネットワーク」と表現しています。 DYN blog: Widespread impact caused by Level 3 BGP route leak WIRED: How a Tiny Error Shut Off the Internet for Parts of the US Level 3がBGP leakを起こし

  • IPv4 PPPoE:網終端装置を自由に増設できる接続メニューの提供:Geekなぺーじ

    色々な説明を省略して非常に雑な表現ではありますが、「IPv6を導入するとインターネットが速くなる」と日国内で言われている状況があります。NTTフレッツ系のIPv4 PPPoE利用時に、NGNでの網終端での輻輳が発生している場合があり、IPv6 IPoEなどを利用することでIPv4 PPPoEを利用せずにインターネットとの通信が可能になるために、「IPv6の方が速い」という状況が発生するというものです。 IPv4 PPPoEを避けるために、DS-Liteなどを活用するといった話も一部界隈では盛り上がっています。 IPv4 PPPoEに関しては、総務省の研究会で議論が続けられてきましたが、10月27日に行われた「接続料の算定に関する研究会(第8回)」にて、「IPv4 PPPoEを使うと遅い」という状況が改善されるかも知れないと思える新しい動きがありました。 2017年10月27日(金)の10

  • 10月1日、インターネットが大きく変わりました:Geekなぺーじ

    世界中のほとんどの人々は気にしていませんが、米国時間の2016年10月1日(土曜日)、インターネットが大きく変わりました。これまで米国政府が保持していたインターネットの重要資源に対する監督権限を手放したのです。 JPNIC: 米国政府がインターネット重要資源の監督権限を手放しました JPNIC News & Views vol.1439【臨時号】2016.10.3 NTIA: Statement of Assistant Secretary Strickling on IANA functions contract インターネットそのものは、世界中の多くの組織が分散しつつも協調することで成り立っています。 しかし、世界中のみんなが単一の「共通意識」を持って運用する必要がある、IPアドレスやポート番号などの番号資源、ドメイン名、プロトコルパラメータの3つに関しては、IANA(Internet

  • ルータメーカ、設定用ドメイン名更新せず他人に登録される:Geekなぺーじ

    ルータメーカのTP-LINKがSOHOルータを設定する際に利用していた「tplinklogin.net」と「tplinkextender.net」の2つのドメイン名登録が更新されず、レジストラの匿名化サービスを利用した第三者によって失効したドメイン名が登録されてしまいました。両方ともネットワーク機器を設定する際に利用するドメイン名です。tplinkloginはルータを設定用、tplinkextenderは無線中継機用です。 Neowin: TP-Link routers exposed to potential security flaw after domain registration lapses ComputerWorld: TP-LINK lost control of two domains used to configure routers and Wi-Fi extende

  • 「iOS 8」を運んだAppleの独自CDN:Geekなぺーじ

    今年7月に入ってから、Appleが独自CDN(Content Distribution Network)の運用を開始しています(参考)。今回公開されたiOS8も、Apple独自CDNによる大規模配信が行われました。 これまでは、Appleは、他社が提供するCDNのサービスを購入することでOSアップデートなどの大規模配信を行っていましたが、その方針を大きく転換した形です。インターネットの「超巨人(Hyper Giants)」として語られることが多いGoogleAmazonなどと違って、巨人でありつつも自社で世界的な配信網をそこまで強烈な整備をするわけではなかったAppleがついに超巨人になる方向性を示したとも言えそうです。 現時点ではApple独自CDNだけで同社コンテンツを全て配信しているわけではなく、アカマイなどの商用CDNも併用しているようですが、今後は徐々にApple独自CDNのみ

  • BGPルータの512K問題について:Geekなぺーじ

    インターネットでの通信障害を発生させた「BGPルータの512K問題」が一部界隈で話題です。今回は、それがどういった問題で、それが発生する背景がどのようなものであるかを紹介します。 インターネットの仕組みとBGP インターネットは、AS(Autonomous System/自律システム)という単位で運営されていますが、AS同士はBGPという経路をやり取りするプロトコルを利用して互いに接続することで成り立っています。BGPは、伝言ゲームのように「私の隣に○○というASの××というネットワークがある」という情報を伝えて行くものです。世界中のASが伝言ゲームに参加することによって、世界中のASへの到達方法を共有しているのがインターネットなのです。 BGPによって集められた、世界中のASに含まれるネットワークへの経路を全て(もしくは全てと推測される規模の)経路情報は「フルルート(Full Route

  • 強烈なDNSキャッシュポイズニング手法が公開される:Geekなぺーじ

    日、JPRSが緊急の注意喚起を公表しました。 緊急)キャッシュポイズニング攻撃の危険性増加に伴うDNSサーバーの設定再確認について(2014年4月15日公開)- 問い合わせUDPポートのランダム化の速やかな確認・対応を強く推奨 それに対して、2月中旬に脆弱性を発見してJPRSへと報告していた鈴木氏(脆弱性は前野氏との共同発見)が、JPRSの注意喚起では「危険性をよく理解して対策をとるにあたって十分な情報が含まれているとはいえません」として、以下の情報を公開しています。 開いたパンドラの箱 - 長年放置されてきたDNSの恐るべき欠陥が明らかに キャッシュポイズニングの開いたパンドラの箱 キャッシュポイズニングの開いたパンドラの箱 - 2 - 来であれば、より上位からの正規の回答が優先されなければならないはずなのに、下位側が優先される仕様になっているので、偽装されたデータが優先されてしまう

  • Google Public DNSがBGPハイジャックされる:Geekなぺーじ

    ブラジルとベネズエラのネットワークで、Google Public DNSが運用されている8.8.8.8が、最大22分間BGPハイジャックされたとBGPmonがTwitterで表明しています。 https://twitter.com/bgpmon/status/445266642616868864/photo/1 BGPmonのTweetによると、ベネズエラにあるAS7908(BT LATAM Venezuela,S.A.)が8.8.8.8/32を広告したことが原因のようです。 ブラジルといえば、ブラジル国民のデータをブラジル国内に留めることを求めた法律が成立したことによって、昨年10月に同国からGoogle Public DNSが撤退しています(Renesys: Google DNS Departs Brazil Ahead of New Law)。 実際のところは知りませんが、その撤退に

  • 昨年末のgmail乗っ取りの原因ってこれ?:Geekなぺーじ

    昨年末に発生したgmail大量乗っ取り事件と、この事件→「Googleドメイン向けの不正証明書、主要ブラウザメーカーが失効措置」って関係あるんですかね?(記事最後に追記あり。注意。) Googleセキュリティブログの記事はコレ→「Enhancing digital certificate security」ですね。 時期といい、この手法だったら防ぐの難しいよなぁというのと、凄くピッタリなんですけど。。。 この攻撃手法に関してはGoogleに落ち度がなく、逆にGoogleが気がついて遮断しているわけで、今回の発表を見ると凄いなぁと思えます。 2011年に発生したイランでの事件発覚もChromeによるものみたいですが、今回もChromeが検知して遮断という流れですね(参考:イランからGoogleへのSSL通信が傍受されていた疑い。CAから発行された偽証明書が原因)。 逆に言うと、この手の攻撃に

  • JPNIC、AS番号維持料を巡り訴えられる:Geekなぺーじ

    「浸透いうな!の先生」として一部界隈で有名な鈴木氏が、JPNICを訴えました。 訴状は、10月22日に名古屋地裁に提出されたようです。 インターノット崩壊論者の独り言:JPNICを訴えました 訴えは、歴史的PI(Provider Independent)アドレスに関してではなく、AS番号に関するものです。 鈴木氏のブログに、その理由が書かれています。 当は歴史的PIアドレスへの課金について争いたかったのですが、大学を原告にするのは困難でしたので、私の管理するAS番号で争うことにしたものです。 この他、なぜ訴えたのかに関して訴状からの抜粋という形で、鈴木氏のブログで紹介されています。 興味がある方は原文をご覧下さい。 今年4月から、それまで課金が行われていなかった歴史的PIアドレスとAS番号に対する課金が開始されました。 私は、それらの経緯や、そもそも歴史的PIアドレス等がこれまでどのよう

  • お名前.comによる忍者ツールズ停止措置に関して:Geekなぺーじ

    先週、忍者ツールズ全サービスが一時的に利用できなくなりました。 株式会社サムライファクトリー:忍者ツールズ全サービスが表示不可となる障害につきまして お名前.com:忍者ツールズ全サービスが表示不可となる障害につきまして の虫: DNSの終焉が垣間見える、ぶっ飛んでて危険すぎるお名前.comの検閲事件 その理由として、株式会社サムライファクトリー(忍者ツールズ)のプレスリリースには以下のようにあります。 忍者ツールズのサービスを利用したユーザーサイトの一部に、お名前.comの約款に抵触するサイトがあり、お名前.comへのお問い合わせが複数あったため、約款に基づきお名前.comでは一時的にドメインの停止措置をとる対応を行いました 個人的な感想としては、忍者ツールズのドメイン停止措置事件は今までにない新しいタイプのものであると思いました。 まず、お名前.comとninja.co.jpに関して

  • 「DNS浸透問題」は脆弱性だった!「幽霊ドメイン名脆弱性」:Geekなぺーじ

    「浸透いうな!」という掛け声が一部界隈で有名な「DNS浸透問題(もしくは、DNS浸透いうな問題)」ですが、今年2月にDNS浸透問題の原因の一つとなっている現象と同じものに起因する新たな脆弱性が発表されました。 その名は「幽霊ドメイン名脆弱性(ghost domain names)」です。 一見、DNS浸透問題とは全く別の問題のように思える「幽霊ドメイン名脆弱性」ですが、それが発生する原因と状況をよく見ると、「あ!これってDNS浸透問題で言ってた話と同じ原因だよね!?」とわかります。 実際、後述する通り、幽霊ドメイン名脆弱性の発想をDNS浸透問題と組み合わせることで、他人のDNS引っ越しを妨害するDoS攻撃も可能になります。 そう考えると、問題発生原因を調べずに「DNSの浸透をお待ち下さい」で済ませてしまうのは脆弱性の放置であるという考え方もできそうです(*1)。 ここでは、幽霊ドメイン名脆

  • 「DNSの浸透」とアプリケーションのキャッシュ:Geekなぺーじ

    さきほど「DNSの浸透」に関して書いたのですが、それに対して「でもTTLを無視するDNSキャッシュサーバがいるから仕方がない」というような反応が一定数登場しています。 「浸透」の話になると、そのような話がほぼ必ず登場するのですが、実際に「この製品がTTLを無視する」とか「このISPで運営されているDNSキャッシュサーバはDNSプロトコルに違反している」という具体例をいまのところ見た事がありません。 「そういう困ったDNSキャッシュサーバも居るんだよ」とか「でもTTLを越えたあとも旧IPアドレスにアクセスあるもん」という感じの主張が多いです。 そんなところにsumikawaさんから以下のようなTweetを頂きました。 確かに、DNSの世界におけるTTL情報はアプリケーションには届かないので、権威DNSサーバのTTLを事前に小さくしたとしても、アプリケーションが持っているキャッシュは制御ができ

  • UstreamのテロップをPHP GDで自動生成する方法:Geekなぺーじ

    兵庫県で25日に開催された第50回全日女子剣道選手権大会のネット中継を行って来ました。 今回は会場からUstream、ニコニコ生放送、YouTube、TwitterFlickr、Facebook、大会公式ブログを利用した情報提供を行いました。 Ustreamでの試合中継や、Twitter、Facebook、大会公式ブログ、Flickr、YouTubeを利用することそのものは、従来通りだったのですが、今回はUstream用にテロップを自動生成するという部分が私の中での新しい試みでした。 出来上がったテロップを利用した中継動画は、以下のような感じです。 Ustreamで録画したものをYouTubeに転送して公開したものです。 テロップの作り方 今回は、PHP GDでテロップを作成するスクリプトを生成しました(PHP GDの基的な使い方は「PHP GDプログラミング」をご覧下さい)。 PH

  • 「魔法の数字8.8.8.8」を検証する:Geekなぺーじ

    ここ数日、8.8.8.8や8.8.4.4というIPv4アドレスを持つGoogle Public DNSに関する話題が盛り上がっているのですが、多くの人が「よくわからないけど設定変更したら早い!」と言っているので、そこら辺の話を調査してみました。 昨日、Twitterとブログでtracerouteやdigによる調査協力のお願いを発信し、8.8.8.8へのtracerouteを37件、8.8.8.8とISP DNSへのtraceroute比較及びAkamaiキャッシュサーバへのtraceroute比較を21件、日各地及び海外のいくつかの地点からご協力頂けました(皆様ありがとうございました!)。 それらのデータをもとに、Google Public DNSを利用した場合の通信経路と、それによる遅延に関する検証を行いました。 Google Public DNSに対する私の感想 まず最初に。 調査前

  • Googleの海水冷却データセンターがローンチ:Geekなぺーじ

    DatacenterDynamicsの記事(Google launches seawater-cooled Finland data center)によると、フィンランドのハミナ(Hamina)にGoogleが構築したデータセンターがローンチしたとのこと。 同データセンターでは、バルト海の海水を利用して冷却を行うことで消費電力を抑えるとあります。 海水冷却データセンターの映像 2011年5月に公開された映像です。 ビデオ中で、既存の洞窟を利用して海水を取り込んでいるとあります。

  • 高度情報を取得する:Geekなぺーじ

    ElevationServiceを利用すると、Elevation APIから高度情報を取得できます。 ここでは、ElevationServiceのgetElevationForLocations()メソッドの利用例を紹介します。 サンプル このサンプルは、getElevationForLocations()メソッドを利用して2地点のサンプルを取得しています。 <!DOCTYPE html> <html> <head> <style type="text/css"> html { height: 100% } body { height: 100%; margin: 0px; padding: 0px } #map { height: 100% } </style> <script src="http://maps.google.com/maps/api/js?v=3&sensor=fals

  • Twitterにあった「一緒に成長している感」:Geekなぺーじ

    私はTwitterとFacebookの両方を利用していますが、「場」としての両方の雰囲気に大きな違いがあって、「あー、こういう側面もあるのか」と思いついたことがあったので、備忘録代わりに書いておくことにしました。 初期のSNS、ブログ、Twitterなどのブームは、ニッチなネットユーザが勝手に盛り上がって「これは面白い!」となっていて、最初のうちはメディアも見向きもしなかったのですが、徐々にメディアに出るようになって、いつの間にかメジャーになっていたようなイメージもあります。 そう考えると、私のまわりでの雰囲気に関して言えば、TwitterにあってFacebookやGoogle+に無い物は、ユーザとプラットフォームとの一体感を錯覚することなんじゃないかなぁと漠然と思いました。 あの頃は、熱狂的なTwitter信者っぽい人々が「楽しいからおいでよ!」という感じのブログ記事を書いてました。 「