酒に弱い体質、コロナ感染に防御的 佐賀大学の研究員らが成果まとめ 飲酒後に顔が赤くなる「アジアンフラッシュ体質」 佐賀大は、日本人の半数を占めるという飲酒後に顔が赤くなる「アジアンフラッシュ体質」について、新型コロナウイルス感染症に対して防御的とする研究成果をまとめた。調査では、該当しない人よりも感染する確率や入院リスクが低かった。世界的な感染流行からワクチンが普及するまでの間、欧米諸国と比べ日本の感染率や死亡率が低かった要因の一つとなる可能性がある。 佐賀大医学部の高島賢客員研究員(56)らのグループが研究した。 フラッシュ体質は、酒を飲むと顔が紅潮したり、頭痛や動悸(どうき)などの症状が出たりする体質を指し、酒に弱い人や飲めない人が多い。酒の感受性に関係する遺伝子の変異によるもので、中国や韓国を含む東アジア特有の体質となっている。 2023年8月にインターネット上でアンケート調査を実施