世界で原子力発電ビジネスへの逆風が強まるなか、洋上風力発電をはじめとする風力発電への関心が内外で高まっている。風力発電機は自動車や家電のように関連産業の裾野が広く、関連分野の有力企業には日本勢がひしめいている。10月14日にリトアニアで実施されたビサギナス原子力発電所建設計画(2021年稼働予定)の是非を問う国民投票では、6割以上の投票者が「反対」票を投じた。同日行われた議会選挙(比例区)で第
![今こそ風力発電で「産業立国論」を - 日本経済新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b9f8b7e3b89b4ce509a962e79f4581b3a314d720/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Farticle-image-ix.nikkei.com%2Fhttps%253A%252F%252Fimgix-proxy.n8s.jp%252FDSXBZO4753477022102012000001-33.jpg%3Fixlib%3Djs-3.8.0%26auto%3Dformat%252Ccompress%26fit%3Dcrop%26bg%3DFFFFFF%26w%3D1200%26h%3D630%26s%3D8f5aeffbb71733c8a66091ea5ed431fe)
世界で原子力発電ビジネスへの逆風が強まるなか、洋上風力発電をはじめとする風力発電への関心が内外で高まっている。風力発電機は自動車や家電のように関連産業の裾野が広く、関連分野の有力企業には日本勢がひしめいている。10月14日にリトアニアで実施されたビサギナス原子力発電所建設計画(2021年稼働予定)の是非を問う国民投票では、6割以上の投票者が「反対」票を投じた。同日行われた議会選挙(比例区)で第
社会・一般 戦略物資としてのリン鉱石 / 記事一覧 戦国の武将、武田信玄は山囲まれた甲斐(今の山梨県)を所領としていたため、今川氏らに、塩の供給を断たれ領民は苦しんだ。 それを見かねた、上杉謙信は、武田氏とは敵対関係にありながら、越後から信濃に塩を送り、塩の高騰を防いだという。これが「敵に塩を送る」の起こりである。 戦国時代において、塩は戦略的物資であったように、地理的に遍在する資源は、戦略物資となり得る。 現代においては、原油、天然ガスは戦略物資として、良く知られているが、あまり意識されない戦略物資としてリン鉱石がある。 ここでは「リン資源枯渇の危機予測とそれに対応したリン有効利用技術開発」(2005) の内容を元に、戦略物資としてのリン鉱石を考えたい。 リン鉱石はなぜ重要か リン鉱石が重要なのは、肥料の原料として、欠かせないからである。 農作物が生育するするには、二酸化炭素、
金属のチューブの中にお湯を流すとその熱で発電する「熱発電チューブ」と呼ばれる技術について、電機メーカーの「パナソニック」が世界で初めて実用化にめどをつけ、将来、工場やビルでの発電への活用が期待されています。 「熱発電チューブ」は、温度が高いところから低いところに電気が流れる性質を持つ金属でできています。 この性質を生かしてチューブの外側を水で冷やし、中にお湯を流して熱を加えると発電します。 長さ10センチ、直径1センチの「熱発電チューブ」の出力は4ワットで、4本組み合わせるとLED電球を点灯することができます。 「熱発電チューブ」は小型で軽く二酸化炭素を出さないのが特徴で、「パナソニック」は世界で初めての実用化に向けて6年後をめどに工場やビルの排熱や温泉地での活用を目指しています。 パナソニック先端技術研究所の山田由佳さんは、「工場やビルなど排熱は至る所にあるがむだになっていた。熱発電チュ
GEPRの提携するNPO法人国際環境経済研究所(IEEI)のサイトから、電力改革研究会による報告を転載します。(IEEI版) (本文) 米国では発送電分離による電力自由化が進展している上に、スマートメーターやデマンドレスポンスの技術が普及するなどスマートグリッド化が進展しており、それに比べると日本の電力システムは立ち遅れている、あるいは日本では電力会社がガラバゴス的な電力システムを作りあげているなどの報道をよく耳にする。しかし米国内の事情通に聞くと、必ずしもそうではないようだ。実際のところはどうなのだろうか。今回は米国在住の若手電気系エンジニアからの報告を掲載する。 一般家庭まで自由化されているのは一部の州 私は現在テネシー州に住んでいるが、電力会社を選ぶことはできず自宅のある地区に電気を供給するLCUB社という名の小さな公営の電力会社と契約している。 (図1)LCUB社の供給エリア ここ
【GEPR編集部より】コンテンツの相互提供で協力関係にある国際環境経済研究所(IEEI)主席研究員の竹内純子さんの報告を転載する。(IEEI版) 【本文】7月1日、日本でもとうとう再生可能エネルギー全量固定価格買い取り制度(Feed in Tariff)がスタートした。 こうした制度を活用して再生可能エネルギー導入に成功し、福島原子力発電所事故後早々に脱原発を宣言したドイツは、今後我が国の電力システムを検討するうえでの「理想像」とも言われている。彼の国を理想として追いかけて、たどり着く先は本当に理想郷なのか。 ドイツの電力事情について、つい最近ドイツ連邦水道・エネルギー連合会(BDEW)のホームページに同国の最新情報が掲載されたので、そのデータをここにご紹介したい。 電源計画について 下記の表が2012年4月現在、ドイツが掲げる電源開発計画(ステータス別)である。これを見ると、設備容量ベー
スマートフォンなどの充電に使われる小さなソーラーパネル「マイクロソーラー」は価格が高かったり寿命が短いことがネックになっていますが、より安価で高品質なマイクロソーラーを作るために、これまで手作業で行われていたソーラーパネルの組み立てを人間に代わって行う機械まで独自に発明してしまったのが「The Solar Pocket Factory」です。 The Solar Pocket Factory: an Invention Adventure by Alex Hornstein — Kickstarter ムービーは以下から。 安くて高品質の完璧なソーラーパネルを作ろう、ということで発明されたのが、世界中のどこでもマイクロソーラーをつくることができるマシン「The Solar Pocket Factory」 作っているのはクリーンエナジーを愛する発明者、Alex HornsteinさんとSha
我が国のエネルギー供給体制の将来計画を策定する政府の「エネルギー・環境会議」が2030年に向けたシナリオを3つのパターンで提示した。いずれのシナリオも再生可能エネルギーの比率を大幅に高める内容だが、同時に発電コストが上昇することも指摘している。 まさに日本におけるエネルギー問題の今後を左右する分岐点を迎えている。内閣の国家戦略室が主宰する「エネルギー・環境会議」が基本計画を策定中で、その素案が先ごろ提示された。特に重要な点は電力の構成比をどう変えていくかのシナリオにあり、原子力発電の比率によって3つの案が用意されている(図1)。おそらく国民の支持を最も多く集めるのは、原子力発電の比率をゼロにする「ゼロシナリオ」だろう。 ゼロシナリオでは、再生可能エネルギーを35%まで高める一方で、地球温暖化に影響を与える化石燃料の比率を現在と変わらない65%に維持する必要がある。原子力の危険性と温暖化の弊
OPINION 電力の個産個消時代がやって来る / 記事一覧 先日、松本徹三先生のほうから「電力のグランドデザイン」についての話がありましたが、将来設計にあたり、プライベート電源のイノベーションによって、今の重厚長大型の電力システムそのものが衰退していく可能性も考慮に入れたほうがよいのではないかと思い、以下の稿を記したいと思います。 巨大な送電・変電・配電設備 平成22年版の「電気事業便覧」によると、同年3月末における電力10社の固定資産は36兆1164億円であり、そのうちの7割弱に当たる24兆7737億円が電気事業固定資産である。その内訳が以下の表だ(*億円未満四捨五入)。 以上はあくまで「資産額」であるが、送電施設等のほうが発電所の二倍も高い点が興味深い。われわれ一般市民からすると、送電以下は「裏方」のように思えるが、実際にはこちらのほうが発電部門よりも整備費がかかっているのであ
印刷 関連トピックス燃料電池新開発の触媒による水素利用の姿 クリーンなエネルギー源として注目されているが、爆発性などで扱いにくい水素の貯蔵・運搬を容易にする技術を、産業技術総合研究所など日米の共同研究チームが開発した。新しい触媒で水素を液体の「燃料」にし、石油と同じように扱えるようにする。 18日付専門誌ネイチャー・ケミストリー(電子版)に発表された論文によると、チームは金属の一つ、イリジウムを含む触媒を開発。この触媒を使うと、水素と二酸化炭素から「ギ酸」と呼ばれる物質を、常温に近い条件で比較的簡単に作れることを確かめた。 ギ酸は蟻(あり)や蜂などに含まれる液体。気体の水素にある爆発性などがなく、タンクでの貯蔵や、タンクローリーやパイプラインといった既存のインフラでの運搬は容易だ。目的地まで運んだあと、同じ触媒を条件を変えて使うと逆に水素を取り出せ、燃料電池やエコカーなどで利用できる
科学・技術・文化 水素エネルギー社会は夢で終わる(その2)――政治的エネルギーとしての水素? / 記事一覧 水素の大量生産・保存・流通のいずれにも難がある 水素エネルギー社会はある重大な問題を抱えている。前回の記事では、燃料電池車のエネルギー効率の悪さ以外にも、その本格的普及を支えるためには専用インフラの新規整備が不可避であるという意味のことを述べた。実は、資金的な問題以前に、そもそも全国的な水素の供給インフラを本当に作れるのかどうかさえ、未だよく分からないのである。 実は、官僚や企業家などの現実的な水素エネルギー論者が一番あてにしている供給源が、製鉄会社のコークス炉と、将来的な石炭ガス化施設である。つまり、石炭なのだ。周知の通り、石炭は他の資源に比べれば長持ちするものの、しょせんは化石燃料だ。炭化水素からの改質によって取り出す水素は、持続不可能エネルギーと言わざるをえない(*R水素に
MITの研究チームは、高温下で非常に低い電圧をLEDに印加すると、発光効率が100%を超えるという研究成果を発表した(論文概要、 DVICEの記事、 PhysOrg.comの記事、 本家/.)。 印加する電圧を下げていくと入力電力は電圧の2乗に比例して減少するのに対し、LEDの発光出力は電圧に比例して減少していき、超低電圧時には発光効率が100%を超えるとのこと。30ピコワットの入力電力で69ピコワットの発光出力が得られたという。これはLEDが周囲の熱エネルギーを吸収して電力に転換するためで、発光効率が100%を超えるとLEDの温度は低下するとのこと。常温では十分な吸熱は行われないが、発熱の少ないLED照明や冷却システムなどへの応用も考えられるという。
原発事故に伴う電力不足が懸念される中、神戸大学大学院海事科学研究科の西岡俊久教授(63)が「海洋エネルギーを活用した大規模発電装置の仕組みを発明した」と発表した。海を巨大ダムに見立て、海中で水力発電を行うという独創的なアイデア。理論的には原子力をはるかに上回る発電が可能といい、国際特許を申請している。(今泉欣也) 西岡教授は、破壊動力学の第一人者。物体に亀裂ができるメカニズムを解明するなどし、文部科学大臣科学技術賞、兵庫県科学賞などを受賞している。 海洋発電を考えたきっかけは、英スコットランド行政府が2008年に創設した「サルタイヤ賞」。海洋エネルギーだけを利用した革新的発電技術の開発者に賞金1000万ポンド(約12億円)を贈る賞で、西岡教授は地球の端が滝になっている「地球平面説」の絵からヒントを得たという。 海洋発電装置は、大型船のような海上浮遊物と海中の発電機2基、海中の配管で構成され
昨今、原子力のあり方や再生可能エネルギーの普及、または発送電分離に関する議論などが広く行われています。それらの議論は“エネルギー問題”として捉えられています。しかし私は、議論が矮小化されていないか、少し注意しなければならないと考えています。 いま議論すべきなのは石油問題 図1を見て下さい。左のグラフは、1990年から2009年までの20年間の日本の最終エネルギー消費量の推移です。石油が依然としてエネルギー消費の5割以上を占め、またその内訳の殆どは、運輸部門と産業部門であることが分かります。石炭、天然ガスを含めると未だに9割近くが化石燃料です。 一方、電気による消費は23%に過ぎません。現在、盛んに議論されていることは、23%の中の約6%の原子力を2011年から2012年にかけて一気にゼロにするという事態を受けて、約0.5%にとどまっている再生可能エネルギーをなんとか拡大できないか、というこ
N極かS極のどちらかだけを持つ理論上の磁石「磁気モノポール」を、普通の磁石と白金を組み合わせた簡単な構造で作れることを理論的に示したという論文が、日本物理学会の英文誌に掲載される。モノポールはいまだに発見されていない理論上の存在だが、もし作ることができればレアアース不要で高密度デバイスを作成したり、新たなメモリなどにつながる可能性もあるとしている。 論文を発表するのは、首都大学東京 大学院理工学研究科の多々良源准教授と、日本学術振興会の竹内祥人研究員。日本物理学会が発行する英文誌「Journal of the Physical Society of Japan」の3月号に注目論文として掲載される。 磁石には必ずN極とS極の両方があり、棒磁石を真ん中で切断してもN極だけ・S極だけになったりはせず、それぞれN極とS極を持つ磁石になる。ところがモノポールはどちらかの極だけを持つ素粒子であり、19
静岡県知事のトリウム発電に関する発言を読んだ人が、Twitterで「マグネシウム発電」について書いていた。マグネシウム発電ってなんじゃらほい。 ということで、マグネシウム発電についてと、マグネシウムの毒性についてざっと調べてみた。 ▼マグネシウム文明論 (PHP新書) 太陽エネルギー - Wikipedia 『複合的利用 太陽光励起レーザーにより、熱や化学エネルギーを得る手法が研究されている。レーザーによる高熱でマグネシウムを還元して汎用エネルギー源として用いるほか、余剰熱で温水を製造するなどの利用が考えられている。』 太陽光でつくるレーザーで、マグネシウムを還元して、そのマグネシウムをエネルギーとして使う、という考えがあるようだ。 マグネシウム発電ってなんじゃらほい。マグネシウム発電の説明について、色々読んでみたが、ロイターの記事の中の説明が分かりやすかったので、かい摘んで引用してみる。
2030年までに技術革新によって全ての仕事の50%が消滅する!!社会の変化と「消える仕事」「新しい仕事」をまとめてみた Tweet 技術というもの進歩は目覚しく、その影響はあらゆる分野に及んでいます。そして、技術革新によって多くの仕事が機械化・自動化され人間の仕事はなくなっていきます。 トルコのイスタンブールで開催された「TEDxReset」の講演の中で披露されたトーマス・フレイ氏のスピーチに、技術革新によって2030年までに現在存在している仕事の50%が消えてしまうという衝撃的なものがありました。今後、消える仕事、新たに生まれる仕事とはいったい何なのでしょうか。 1.電力業界 現在の発電は、高価な上に非効率で一方向へのエネルギー供給しか行えません。しかし2030年では、既存の大規模発電所からの送電電力にほとんど依存せずに、エネルギー供給源と消費施設をもつ小規模なエネルギー・ネットワーク「
リーフのリチウムイオン二次電池は、繰り返し使って容量が70%まで低下した時点で寿命となる。ただし、寿命に達した後もさまざまな用途で利用できる。電気自動車(EV)が内蔵する電池の量は非常に多い。寿命に達した電池をどう使うか。今後EVが伸びていくに従い、再利用技術が重要になっていく。 電気自動車(EV)は大量のリチウムイオン二次電池を使う。例えば日産自動車の「リーフ」が内蔵する電池容量は24kWh(図1)。これは携帯電話機の電池に換算すると約1万個分にも相当する。 リチウム資源は供給が限られており、今後EVの生産台数が増えるにつれて次第に入手が容易ではなくなる可能性がある。例えば米エネルギー省(DoE)が2011年12月に公開した「2011 Critical Materials Strategy」*1)によれば、16種類の戦略元素のうち、リチウムは2015年までの短期において、重要性は4段階の
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