プロジェクトをどのようにマネジメントすればよいか。国際標準化機構(ISO)は今、そのプロセス(手順)を規格化しようとする取り組みを進めている。2012年に「ISO21500」として発行する予定である。ISOとして規格化されれば、プロマネの“国際標準”と位置づけられることになる。 ISO21500についてはワーキングドラフトを策定している最中であり、具体的な内容は公開されていない。それでも情報処理推進機構(IPA)のISO/PC236(プロジェクトマネジメント)国内対応委員会が2010年1月と3月に開催した説明会などによって、その輪郭が見えてきた。説明会の内容をもとに、プロマネ国際標準の姿を紹介したい。 世界に50以上あるプロマネ規格の“最大公約数”を狙う まず標準化の背景をおさらいしておこう。プロマネのプロセスは、既にPMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)ガイドの中で定義されている