財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ、自殺した近畿財務局の男性職員を公務員の労災にあたる「公務災害」と認定した理由を記した文書について、人事院はこれまで黒塗りにしていた部分を外して男性の妻に開示しました。 森友学園に関する決裁文書の改ざんに関与させられたあと、3年前に自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さん(当時54)は、公務災害と認定されていますが、人事院がおととし、妻の雅子さんに開示した認定理由を記した70ページの文書は、ほとんどの部分が黒塗りにされていました。 しかし、雅子さんの審査の申し立てを受けた人事院の審査庁が先月、黒塗りについて「具体的な理由が記載されておらず違法だ」という判断を示したため、人事院は17日までにほとんどの黒塗りを外して文書を開示しました。 黒塗りが外された部分の多くは、財務省が赤木さんの勤務状況などをまとめて人事院に提出した報告書や、その引用で、決裁文書の改ざ