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ブックマーク / fujipon.hatenablog.com (179)

  • 「キングオブコメディ」の高橋健一容疑者逮捕と「性癖」のやるせなさ - いつか電池がきれるまで

    www.hochi.co.jp www.huffingtonpost.jp まあなんというか、開いた口が塞がらない、という事件ではあります。 今朝のワイドショーによると、「高橋容疑者の自宅からは、ごみ袋およそ70袋に入った女子高校生の制服など600点が押収された」そうです。 20年以上も犯行を繰り返していたそうで、制服をごみ袋に入れていたということは、人も置き場所に困っていたにもかかわらず、犯行をやめることができなかったのではなかろうか。 最近、この事件の判決も出ました。 www.sankei.com www.tv-tokyo.co.jp なぜ、こんなことをする人たちがいるのか。 彼らは芸能人だったり、元校長という「名士」だったりして、問題が発覚したときのリスクが大きいことは承知していたはずなのに。 「悪いことをする人」のなかには、恋愛感情のもつれとか、お金が欲しかった、とか、僕にも理解

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  • 古館伊知郎さんの「空白の12年間」 - いつか電池がきれるまで

    www.asahi.com 古館伊知郎さん『報道ステーション』降板、というのをネットで見たときは、「ああ、ようやく、だな」と思ったのです。 僕のなかでは、あの時間帯は『ニュースステーション』=久米宏、というイメージがいまだに抜けないところがあるのだよなあ。 今朝のニュースで、「『報道ステーション』といえば古館さん、という感じなので、信じられません」と街頭インタビューに答えていた若い人をみて、「古館さんといえば『報道ステーション』のキャスター」というイメージの人も、少なからずいるのだな、ということもわかりました。 12年間、もうすぐ3000回、キャスターをやってきたのですから、それも当然のことではあるんですよね。 それこそ、僕の「報道の古館伊知郎」への違和感というのは、「ドラえもんは大山のぶ代で、水田わさびは認めない!」と言いながら、『ドラえもん』を今は観ていない大人たちみたいなものかもしれ

    古館伊知郎さんの「空白の12年間」 - いつか電池がきれるまで
  • 「ちょっとだけ贅沢なボールペン」を使ってみませんか? - いつか電池がきれるまで

    最近、手で何か書く機会ってありますか? ワープロ、パソコン以前に比べると、そういう機会って、かなり減ってきていますよね。 僕自身はもともと「キーボードに触っているだけで、ちょっと幸せ」というタイプなので、「手書きじゃないと寂しい」ということもないのですが、十代くらいまでは「手書き」というか、「手書き」=「書く」という時代だったので、筆記用具で文章を書く、ということへの郷愁というか懐かしさみたいなものも残っているのです。 仕事でも、ほとんどはコンピュータ上で済んでしまうのですが、診断書などを手書きしなければならないことが、少なからずあります。 昔に比べたら、コンピュータで入力できるものも多くなってきたのですけど。 「診断書を書く」という仕事は、正直言うと、あまり気乗りしないところがあるのです。 公文書だし、保険ではけっこう大きなお金が絡んでくるから、いい加減なことは書けないけれど、勤務医にと

    「ちょっとだけ贅沢なボールペン」を使ってみませんか? - いつか電池がきれるまで
  • なぜ、泡沫候補と呼ばれても、彼らは立候補しつづけるのか? - いつか電池がきれるまで

    映画「立候補」 [DVD] 出版社/メーカー: 日活発売日: 2014/06/03メディア: DVDこの商品を含むブログ (4件) を見る 【ストーリー】 2011年11月。橋下徹が仕掛けた40年ぶりの大阪府知事市長W選挙。大阪は橋下維新か?反橋下か?まっ二つに割れ、 沸いていた。そこに現れた場違いな泡沫候補たち。スマイル党総裁「マック赤坂」、二度目の府知事選「高橋先生」、 7歳の娘をもつ61歳「中村パパ」。なぜ彼らは300万円の供託金を支払ってまでして、敗北必至の選挙に立候補するのか? 伝説の政見放送「外山恒一」、泡沫の最高峰「羽柴秀吉」も外野参戦。この映画は、歴史に残ることのない、 存在を消し去られた敗者の記録である。 この作品、2011年の大阪府知事と市長打ダブル選挙を舞台にしています。 そこに立候補した「マック赤坂」さんら、4人の「泡沫候補」。 彼らは、300万円の供託金を払って立

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  • どうすれば、自分の人生の主人公になれるのだろう? - いつか電池がきれるまで

    岡崎に捧ぐ 1 (コミックス単行) 作者: 山さほ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/05/20メディア: コミックこの商品を含むブログ (10件) を見る岡崎に捧ぐ(1) (コミックス単行) 作者: 山さほ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/06/30メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 電池きれてた。 いまも充電率100%とはいきませんが、電源を切ったままにしておくと、このまま壊れてしまいそうだったので。 この漫画、沈んだ心持ちで書店を彷徨していたときに、目立つようにディスプレイされているのを見かけて購入。 この1巻が出たのは今年(2015年)の5月で、もう半年以上も経っていたんですね。 ネットで大概のの情報は知っているつもりだったのだけれど、そんなこと全然なかった。 もともと漫画にはあまり詳しくない、というのはあるのだけれど。 内容紹介

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  • 「プレミア12」の準決勝、日本対韓国の9回に起こった「悲劇」とは何だったのか? - いつか電池がきれるまで

    www.nikkansports.com www.nikkansports.com 「負けたら驚いた!」(丹波哲郎風に) というか、僕自身は「プレミア12」にあまり興味がなくて、日の快進撃にも「そりゃまあ、メジャーリーガー出てないし、気合い入ってるのは、アジアの国(日台湾韓国)くらいなんだから、日本代表は強いよね、というか、これが終わったら、いよいよマエケンはポスティングでメジャー行きなんだろうなあ……という「カープファン的な寂しさ」のほうが先に立っていたくらいでした。 blog.livedoor.jp メキシコ代表なんて、こんな状況ですからね…… WBCもメジャーリーグ的には「腰を入れている」とは言いがたい状況ですが、それよりもさらに「気の国」が少ない「プレミア12」。 今日の韓国戦も、「また韓国相手か、韓国戦って荒れた試合になりやすいから、イヤなんだよなあ、WBCでも「国旗

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  • スポーツの秋にオススメしたい、「スポーツノンフィクション10選+α」 - いつか電池がきれるまで

    僕は「ネタがない」「書けない」って思うことはほとんどないのですけど、なんとなく書くことがない秋の日なので、の「10選」を。 今回は、「スポーツの秋」ということで、「スポーツノンフィクション10選」にしてみました。 僕はノンフィクションを読むのが好きで、とくにスポーツノンフィクションは「好物」なんですよね。 自分がスポーツの世界とは縁遠いだけに、そこで何が行われているのか、選手たちはどんなことを考えているのかに、すごく、興味と憧れがあるのです。 スポーツの世界って、みんな百戦百勝、というわけではなくて、勝つこともあれば、負けることもある。 そういう中で、いかにモチベーションを維持していくか、とか、負けたあとにどうしていくか、って、けっこう参考になると思うのです。 ありきたりなセレクトですが、今回も、「僕が実際に読んで、当に面白かった」ものを集めてみました。 オシムの言葉 増補改訂版 (文

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    and_hyphen 2015/10/23
    沢木耕太郎の「一瞬の夏」も入れといてください
  • 永谷園の「お茶づけ」について、僕が40年近く誤解していたこと - いつか電池がきれるまで

    永谷園の「お茶づけ」には、幼少時からずっとお世話になってきました。 野菜も肉も魚も苦手だった僕にとっては、数少ない「安心してべられるもの」でもあったんですよね。 当時は「焼鳥には悪い鳥がなるのだ」と信じていましたし、口をゆがめて断末魔の叫びをあげている焼魚をみると、ごめんなさい!とか感じてしまう子どもだったのだよなあ。 なんなんだ、「悪い鳥」って。 今となっては、「べてしまうのはいささか申し訳ないが、こちらもべないと生きられないのでスマヌ」というくらいというか、むしろ、昔べられなかった分を取り返しているのではないか、というくらいの勢い、なのですが。 脱線してしまいましたが、「永谷園のお茶づけ」の話に戻ります。 僕は幼稚園くらいから、この「お茶づけ」をべていた記憶があります。 最初は「のり茶づけ」がいちばん好きで、次に「さけ」、「梅」は酸っぱいから苦手、だったのです。 「のり茶づけ

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    and_hyphen 2015/10/20
    知ってた
  • 「セブンイレブンの酷かった店」の話を聞いて、サービスの「均質性」について考えた。 - いつか電池がきれるまで

    d.hatena.ne.jp ああ、タクシーには僕もいくつか「思い出」があって、乗るときには、ちょっと身構えたりもするのです。 fujipon.hatenablog.com ただ、僕の場合は地方都市住まいなので、「個人タクシー」に遭遇する機会が少ないし、最近は飲み会も減ったので、あまりタクシーにも乗らなくなりました。 いやほんと、なんで客なのに「近くてごめんね」って言わなきゃいけないのか、とは思うんだけど、タクシー運転手という仕事の懐具合をネットなどで知ってしまうと、やっぱりちょっと申し訳ないかなあ、というのと。 fujipon.hatenadiary.com いちばん良いのは「良質の個人タクシーの運転手さんの連絡先を教えてもらって、その人に優先的に頼むこと」だと、昔、先輩が言っていましたが、僕くらいの利用距離と頻度だと、それもちょっと難しい。地方都市だと、基的には自家用車が便利ですから

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  • 『村上さんのところ』の単行本(紙版)と電子書籍版を比べてみた。 - いつか電池がきれるまで

    www.shinchosha.co.jp 村上さんのところ 作者: 村上 春樹,フジモトマサル出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/07/24メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見るこちらが単行。収録回答数は、473問。 村上さんのところ コンプリート版 作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/07/24メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見るこちらは電子書籍版。収録回答数は、圧巻の3716問!(富士山?と思ったら違った) 単行のオビに「累計1億PV突破 超人気サイトが単行電子書籍に!」と書いてあって、「PV」っていうのは、もう略語として世間的に認知されている、と新潮社は判断しているのだな、とちょっと驚きました。 PVって、「プロモーションビデオ」じゃないのか。 ちなみにこの電子書籍版、「村上春樹

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  • 広瀬すずさんが「スタッフをdisった」とされている件について - いつか電池がきれるまで

    www.nikkansports.com この記事を読んで、その番組も観たのですけど(全録機は、こういうときに便利)、さすがにこれで広瀬すずさんが責められるのは、ちょっとかわいそうなんじゃないかな。 高校生って、こんなものじゃない? なぜかたまたま見ていた、広瀬すずの「わず嫌い」。自分の性格について実は的確とは言えない「ドライ」という表現を選んだり、うまく話せてない彼女の発言が、さらに前後から切り離され、「スタッフをdisった」ことになっててびっくり。で、人が「誤解を与えた」と詫びる事態。なんだ、こりゃ。— 町山広美 (@mcym163) 2015, 6月 20 「私、あんまり女の子っぽくないとこがあるみたいで、イルミネーションとかにわぁきれいってなるより、どうやってあんな高いとこに照明つけたのか気になっちゃう。撮影現場でも照明さんとか録音部さんとか、いろんな仕事があるの知って、どんな

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  • 元少年Aの『絶歌』と「凡庸な悪」について - いつか電池がきれるまで

    www.asahi.com この手記が、いま、話題になっています。 僕自身、あの事件には衝撃を受けましたし、あの「少年A」が当時、何を考えていたのか?そして、いま、どう考えるようになったのか、興味はあります。 しかしながら、この手記は、被害者の遺族の許諾は得ておらず、「批判があるのは承知だが、社会的な意義はあると思う」という出版社側の意向で、発売されることになったそうです。 当に、それで良いのか? 僕はやっぱり、何か違う、とは思う。 では、何が問題なのか? あのような事件を起こした犯人が、こうして「自分のこと」をにして世間にアピールすることに自体が悪いのか? 被害者はもう何も発言することができないのに、被害者の遺族にさえ許しを得ずに出版することに問題があるのか? 自分が犯した罪をネタにして、印税を稼ぐべきではないのか? このに対して、ネット上でも、さまざまな意見が出ています。 shi

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  • 「子育て身代金」を減額することの難しさ - いつか電池がきれるまで

    d.hatena.ne.jp ああ、これは当にすごく良い話だな、と思いつつ読みました。 その一方で、現在絶賛子育て中の父親である僕としては、ちょっと考え込んでしまうところもありました。 このお父さんは「お母さんの不在」を楽しく過ごすことができる、人生の達人だったと思うんですよ。 それで、娘たちにも、「お母さんがいなければいないで、けっこう楽しい」という思い出を残すことができた。 「子どもをもってはじめてわかるような、親であり続けることのキツさ」みたいなものは確実にあるのだけれども、自分が子供時代に致命的に傷つけられていると、「そういうのを素直に理解するためのアプリ」みたいなのが、インストールされないまま大人になってしまうこともある。 うちは男の子なのですが、これと同じことを、の不在時にやったとしたら、はたして、こんなにうまくいくだろうか?って考えてしまうのです。 これって、お父さんは、

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  • 『鮨 水谷』の「外国人ドタキャン問題」について - いつか電池がきれるまで

    www.nikkan-gendai.com まあ、『日刊ゲンダイ』だからなあ……などとも思いつつ、この記事を読みました。 「水谷」はカウンター10席で、夜のおまかせコースが2万円からという超高級店。常連客によると「金持ちの白人がしょっちゅう来て、大声でしゃべっている」という。外国人を受け入れている店なのに、莫氏へのヒドい対応は何なのか? 莫氏の電話を受けた店の担当者に取材すると、こんな言い分だった。 「店の雰囲気づくりのため、海外の客と日人客の比率を半々にしています。海外の客については予約をしたのに来ないなど、トラブルが多発したので、ホテルのコンシェルジュ、もしくはカード会社を通じた予約だけに限定しています」 ただ、莫氏は海外からの旅行客ではなく、日に永住している。 「旅行客かそうでないかは、電話だけでは判別できません。海外の客には、一律でこういう対応をしています」 この記事に対して、

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  • 『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』を意固地になって語ってみるよ。 - いつか電池がきれるまで

    arrow1953.hatenablog.com 率直に言うと、これを読んだ時点では、「遊んだこともないのにこんなふうに書くなんて、なんか感じ悪いなあ、この『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』って、僕にとっては、すごく面白いゲームだったのに……くらいだったんですよ。 でも、こういう形ででも、評価の割には売れなかった(とされている)このゲームが、いま、話題になっているのは、ちょっと嬉しくもあったのです。 ブックマークコメントをみても「自分は買ったけど、面白かった」という声がたくさんあって、ああ、仲間がこんなにいたんだなあ、と。 ただ、僕自身の考えとしては、「このゲームを自分は遊んでいない」と公言して、こういう文章を書いているのは、「不用意だし不躾だが、悪質な人ではないのだろうな」というのがありました。 ゲームレビューのなかには、明らかに自分で遊んだこともないゲームを、他所のサイトなどから

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  • もしかしたら、僕たちは、相談する相手を間違えているのではないだろうか? - いつか電池がきれるまで

    delete-all.hatenablog.com このエントリを読んでいて、先日、「天皇・皇后両陛下の結婚記念日」についてのニュースを見て考えたことを思い出しました。 4月10日は、天皇・皇后両陛下の結婚記念日。 僕は子どもの頃「皇室の人たちって、働かなくても年間何千万円ももらえてうらやましいなあ、そもそもそれって、『差別』なんじゃないの?」とか思っていたのだけれど、自分が年をとるにつれ、その代わりに課せられている役割のあまりの重さに「大変だろうなあ」としか言えなくなってきたのです。 亡くなった僕の母親は美智子皇后の大ファンで(というか、僕はこれまで、ゴシップ週刊誌の記者以外で、美智子さまの悪口を言っている人をみたことがない)、ずっとそのミーハーっぷりを見せられてきた僕も、美智子さまが元気にされているのをみると、なんだか嬉しくなってきます。 いくら良家の子女だったとはいえ、皇室に入り、皇

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  • 「金八先生の教え」と「江戸しぐさ」の境界 - いつか電池がきれるまで

    www.daily.co.jp 僕は『3年B組金八先生』が「理想の教師像のひとつ」として信奉されていた時代に小学生で、この回もリアルタイムで観ていました。 そのときは、子どもなりに「ありきたりだけど、いい話だなあ」と感じた記憶があるのです。 で、この記事を読んで最初に思ったのは、「でもさ、フィクションのドラマの話だし、そこまで目くじら立てるような話でもないんじゃない?」ということでした。 あのときみんなが感動したのは「学術的に正しかったから」じゃなくて、「人という存在に対してのある種の真理だと感じたから」だと思うし。 それを、いまさらこうして「嘘でした」ということで謝罪されても…… どうせなら、ずっと騙してほしかった、かもしれない。 しかしながら、あらためて考えてみると、やっぱり、こういう発想って、『江戸しぐさ』のような「嘘だけど、いい話」を肯定しているってことなのかもな、という気がしてき

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  • インターネットの「4月1日」今昔 - いつか電池がきれるまで

    4月1日めんどくさい。 転勤とかになると、初日で緊張する、とかいうのもあるのですが、転勤にならなかた今年もやっぱりめんどくさい。 とくにネットをやっていると「エイプリルフール企画」とかで、多くの人が無理して何か面白い(と人だけが思っている)嘘をつこうしているのを見るのがつらい。 テレビのニュースで、いきなり「エイプリルフールだから、嘘のニュースを流す」なんてことはないのだけれども、ネットでは、けっこう大手のメディアとか企業も「冗談コンテスト」みたいな雰囲気になっていて、たぶん冗談じゃないことまで、いちいち疑わなければならないのもめんどくさい。 ああ、早く4月2日にならないものか。 まあでも、ネット上の「4月1日問題」も、テキストサイト全盛の10年以上前とかに比べたら、だいぶ改善はされましたよね。 当時はなんだかもう、見ていて溜息しか出なかったもの。 「このサイトは閉鎖します。さようなら」

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    and_hyphen
    and_hyphen 2015/04/01
    分かる
  • 自分の身に起こったことを必然にできない人 - いつか電池がきれるまで

    『洋子さんの棚』(小川洋子・平松洋子著/集英社)というのなかで、こんなやりとりがありました。 小川洋子:河合隼雄先生とお話しした時にうかがったのですが、病や心の苦しみを抱えてカウンセリングに来る人たちは、自分の身に起こったことを必然にできない。いろいろな過去を、これは起こるべくして起こったとは思えない。後悔を昇華できないんだそうです。 平松洋子:そうしてあの時にこういうことをしちゃったんだろう、どうしてあの時にこうしかできなかったんだろうということに、とりこまれていくということですね。あの身を苛まれるような苦しさは、逃げ場がなくてつらい。 小川:すでに起こってしまったことを、あれは必然だった、必要なことだったと思うためには、自分にある意味嘘をついて、物語にして昇華しないといけない。それが出来ないと病んでしまうんですね。 平松:ただ、あれは必然だったと自分の中でおさめていくにも、やはりエ

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  • 「他人が怖い」ということ - いつか電池がきれるまで

    先日、車の運転をしていたら、バックミラー越しに、すぐ後ろを走っていた軽トラックを運転していた中年男性が、大きく手招きをしているのが見えました。 「えっ、何? あの人は知り合いじゃないと思うし……別に変な運転もしてないし、接触もしてないはず。何か気に入らないことでもやったのかな……でも、僕に用事とは限らないし、とりあえず無視しておこう。どうか、いきなり殴りかかってくるような人じゃありませんように……」 対象者が僕じゃないことを願いつつ、渋滞しているなかを、ジリジリと運転していたのです。 でも、後ろの車の人は、何度も何度も、手招きをしてくる。 「これは、まずい……絶対に振り返っちゃダメだ。因縁つけられてひどい目にあわされる……渋滞しているし、曲がるところもないんだよなあ。道路脇の店に入る手もあるけど、ついてこられたらかえって危ないし……」 気もそぞろに、なんとかこの窮地を乗り切る策がないかと思

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