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  • 【傷病者の救護について:その1】倒れて怪我をしている人への対応 - すなおのひろば

    数日前のことですが、地下鉄の駅構内で倒れている女性に遭遇しました。 救急隊が到着するまでの間、私は通りがかりの数名の方々とともに救護に当たりました。 これまでにも何度か同じような場面に出くわしましたが、いざという時には、たとえ医療従事者であっても動揺してしまうものです。 ※当記事は応急手当について正確にレクチャーするものではありません。より専門的に学びたい方々は下記のウェブサイト等をご参照下さい。 www.tokyo-bousai.or.jp 《スポンサーリンク》 1.対応の一部始終について 1)安全確保 2)怪我の確認 3)協力者現る・救急車の要請 4)なかなか来ない救急隊 5)バトンタッチ 2.意外と難しい応急手当 1.対応の一部始終について 私は仕事帰り、地下鉄の某駅で乗換えのため先を急いでいました。 すると、昇りエスカレーターを上がってすぐの所で、中年の女性と高齢の男性が折り重なる

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  • 【変形性膝関節症とともに生きる:その8】人工膝関節置換術について…④術後のリハビリテーション - すなおのひろば

    いよいよ当シリーズも最終回となりました。 今回は、TKA術後リハビリテーションの進め方について解説します。 術後リハビリでは、静脈血栓塞栓症や体力低下・認知症など、過度の安静による弊害(廃用症候群)を防ぐとともに、早期退院・社会復帰を果たすことが目標となります。 そのため整形外科系の手術では、翌日からリハビリを開始するのが通例です。 《スポンサーリンク》 1.基的な術後リハビリの考え方 2.術前 1)自立度・関節可動域の確認 2)術前リハビリ指導 ①足関節底背屈運動 ②クアド・セッティング(Quad-setting) 3.術後1日~1週 1)自立度(目標):車椅子~歩行器 2)関節可動域(目標):30°~90° 3)リハビリ ③関節可動域拡大運動 ④膝関節伸展運動 ⑤股関節内外転運動 ⑥歩行練習(平行棒~歩行器) 4.術後1~2週 1)自立度(目標):歩行器~杖歩行 2)関節可動域(目標

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  • 【変形性膝関節症とともに生きる:その7】人工膝関節置換術について…③手術に踏み切るタイミングを考える - すなおのひろば

    これまでの記事で述べたように、TKAは膝痛や可動域制限によって日常生活に明らかな支障が出ている場合に適用されます。 「痛みのために長い距離を歩けない」「立ち座り・階段がつらい」などが主な理由ですが、特に痛みの緩和が第一目的となることが多いです。 《スポンサーリンク》 1.手術に至るまでの判断材料 1)動作能力と生活の質 2)保存療法の効果 3)リスク因子 2.やたらと手術を勧める医師は… 1)TKAは「相対的適応」 2)良心的な医師の見極めは 3.まずは保存療法から 1.手術に至るまでの判断材料 ここで重要なことは、 「関節変形が重度であっても、日常生活に困っていなければ適応にはならない」 「逆に、変形が軽度でも痛みや動作困難が重症であれば適応になり得る」 という事実です。 一般の方々には不思議に思われるかも知れませんが、私の臨床経験上、変形が強くても痛みがほとんど無いという方々は数多くい

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  • 【変形性膝関節症とともに生きる:その4】代償手段について…②日常生活動作の工夫 - すなおのひろば

    よく「生活環境を和式から洋式へ改めましょう」と、あまり深く考えずに患者さんに勧めてしまうPTもいますが、畳の上での生活が変形性膝関節症をより悪化させるという明確な根拠はありません。 けれども、床に座る・立つという動作そのものは脚が不自由な人にとっては少々キツいのも事実です。 高齢で膝関節症が重度、その上転倒リスクも高いという人には、イスやベッドの使用をご提案することもあります。 《スポンサーリンク》 1.座面のかさ上げ 2.正座する時 3.床から立ち上がる時 4.階段昇降 1)昇る時 2)降りる時 1.座面のかさ上げ イスの座面の高さは、40~42㎝が標準。 これは成人男性の身長に適合したものです。 基的に高い方が立ち座りは楽なので、一般的な高齢女性にとっては概ね適切であると言えます。 逆にこれより低くなると辛くなりがちです。 痛みがある場合は、無理せずクッション等で座面のかさ上げをしま

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  • 【変形性膝関節症とともに生きる:番外編】軟骨は再生しないのか?… 既存の医療常識を疑ってみる - すなおのひろば

    前回の記事に対し、読者さまから「一度すり減った軟骨は元に戻らないと思い込んでいました」といったコメントを多く頂きました。 軟骨再生の可否については、医療の世界でもさまざまな見解があります。 私自身、前回は説明不足のため少し誤解を与えてしまったのではないかと反省しております m(_ _)m そこで今回は予定していた内容を変更し、従来の見解と最新の知見について整理してみたいと思います。 《スポンサーリンク》 1.関節軟骨の構造と性質 2.軟骨は消耗品か? 3.「貧乏ゆすり」の効能について 4.エビデンスは不明確でも 1.関節軟骨の構造と性質 まずは、関節軟骨の構造について簡単にご説明します。 関節軟骨は、軟骨細胞と軟骨基質からなります。 軟骨細胞はあたかも「ぶどうパン」のレーズンのように、まばらに存在しています。 軟骨には血管が通っていないため、関節液(滑液)によって栄養を受けています。 細胞

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  • 【変形性膝関節症とともに生きる:その2】基本的な予防・改善法について - すなおのひろば

    変形性膝関節症では、軟骨の摩耗が生じています。このことから、「一度すり減った軟骨は絶対に元に戻らない」と誤解している方々も多いようですが、そうではありません。 軟骨は皮膚や内臓などと同様、生きた細胞でできており、関節液によって栄養を受けています。 若年者は再生能力が比較的高いので、歩いているうちにすり減って最終的に無くなるということにはなりません。 加齢等により摩耗と再生のバランスが崩れた時、膝の変形が起こるというわけです。 すなわち、この疾患を予防するためには「軟骨の再生能力を促進する(または維持する)」ことをやれば良いのです。 《スポンサーリンク》 1.予防法 1)ウォーキング 2)バランス重視の栄養摂取 2.改善のための運動療法 1)筋トレの優先順位 ①膝伸ばし(大腿四頭筋) ②膝曲げ(ハムストリングス) ③お尻上げ(大殿筋・背筋) ④股関節外転(中殿筋) ⑤かかと上げ&つま先上げ(

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  • おかげさまで3周年。いつもありがとうございます😊 - すなおのひろば

    いつも当ブログをご覧下さいましてありがとうございます。 おかげさまで、開設から3周年を迎えました m(_ _)m 週1投稿の亀さんブログ。 少しずつではありますが、これからも中高年の方々や若手PTのためになる記事を作っていきたいと思います。 《スポンサーリンク》 1.愚直に続けること 2.今後の予定 1.愚直に続けること ブロガーの方々の共通意識として、「何のためにブログを続けているのだろう…?」と、我に返る瞬間ってありますよね。 私もそのひとりです。 ブログを運営していると、ややもすると「続けること」が目的になりがち。 いや、続けているうちに何かが見えてくることもあるので、それで良いのかも知れません。 毎日投稿というノルマをモチベーションに、何年も継続しているブロガーさん。 週1投稿で四苦八苦している私には尊敬・崇拝の存在ですが、とても真似できそうにありません。 私の場合、むしろ細く長く

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  • 【理学療法きほんのき:その8】歩行の介助方法(ちょっと応用編)… 軽~中等度以上の介助レベル - すなおのひろば

    前回の入門編(見守りレベル)では、情報収集の重要性とともに、「対象者の安全を最優先」「周囲環境にも常に気を配る」という観点でお話ししました。 今回はさらに介助量の多いケースについて、体重支持性や重心移動にも着目しながら例示しますが、原理原則は共通です。 ※主にPT向けの内容ですが、その他の医療・介護従事者や一般の方々にも参考になれば幸いです。 《スポンサーリンク》 1.『軽介助レベル』の介入方法 1)重心が前方へ行き過ぎる・歩行速度が速過ぎるケース 2)重心が後方へ行き過ぎるケース 2.『中等度介助レベル』の介入方法 1)急な膝折れ・尻もちのリスクがあるケース 2)体重支持のアシストが必要なケース 3)重心移動のアシストが必要なケース 3.『重度介助レベル』の介入方法 1)後方から介助するケース 2)前方から介助するケース 4.さいごに 1.『軽介助レベル』の介入方法 ここで云う『軽介助』

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  • 女性は特に要注意! 脊椎圧迫骨折 - すなおのひろば

    タレントの松伊代さんが、脊椎圧迫骨折で療養なさっているという報道を目にしました。 中高年の女性は骨密度が低下しやすく、思いのほか簡単に骨折するものです。 コロナ禍で外出自粛が続き、骨・関節への刺激が少なくなりがちな今、急激で負荷の強い運動は注意が必要ですね。 《スポンサーリンク》 1.脊椎圧迫骨折の概要 2.過度の前屈・捻転はリスク大 3.リハビリは早期離床が基 4.圧迫骨折を予防するには 1.脊椎圧迫骨折の概要 【松伊代 背骨を圧迫骨折 運動中に負傷で自宅療養 大阪の番組は3週欠席中】 タレントの松伊代(56)が背骨を圧迫骨折していたことが22日、わかった。公式インスタグラムで発表した。約3週間前に運動中に負傷したという。 松は「ご報告」と題し、インスタを更新。「三週間程前に、お恥ずかしい話なのですが、運動中に無理な体勢をして、背骨を圧迫骨折をしてしまいました。現在、移動をとも

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  • 【老いを考える:その7】歳を取ったら急激な動きを避けましょう - すなおのひろば

    30代前後のプロ野球選手が、一塁に走っていく途中であっさり肉離れを起こす場面を時々見かけませんか? 「加齢性変化」と言うと、ずいぶんお年寄りのイメージになりますね。 けれども、筋肉や椎間板などの軟らかい組織は、意外と早い段階で老化が始まるものです。 《スポンサーリンク》 1.伸張反射がアダに 2.中高年の筋トラブル予防法 1)身のこなしはゆっくりと 2)準備体操 3.さいごに 1.伸張反射がアダに 筋肉は「筋線維」とも言われるように、収縮性の線維タンパク質で構成されています。 読者の皆さまも、理科の授業でアクチン・ミオシンという言葉を学んだ記憶があるかと思います。 また筋肉の構造を支えている筋膜や腱はコラーゲン線維が主成分であり、水分も豊富です。 これらの成分は筋肉の柔軟性・弾力性を保つのに役立っていますが、加齢とともに水分は失われ、コラーゲン線維の結合性が弱くなり、肉離れや腱断裂を引き起

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  • 【理学療法士をめざす人へ:その18】医療・介護従事者の「タメ口」について(再考) - すなおのひろば

    医療・介護従事者による対象者(患者さん・利用者さん)への不適切な言葉づかいについては、これまでの記事でも度々取り上げてきました。 ごく例外的な場面を除いて、対象者への敬語の使用は必須であるというのが私の考えですが、一向に無くなることのない「タメ口」について、その要因を改めて考察してみたいと思います。 《スポンサーリンク》 1.タメ口が無くならないわけ 1)エネルギー節約理論 2)生活空間における意図的な敬語崩し 2.精神論よりもシステマティックな接遇教育を 3.さいごに…自己分析を怠らないこと 1.タメ口が無くならないわけ 医療・介護職員のタメ口が横行する理由については、いくつかの記事で述べてきました。 ①タメ口の方が語句が短く伝わりやすい ②「世話をしてやっている」という上から目線 ③「親しみを込めている」という勘違い ④敬語の勉強不足(接遇教育の不徹底) 私の考えを大雑把にまとめると以

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  • 【理学療法士をめざす人へ:その17】健康について一番よく知っているのは健康な人 - すなおのひろば

    医療に対して不信感のある患者さんが、「自分の身体は自分が一番よく知っている。偉そうに指図するな!」と、医療従事者に反論することがあります。 私の父親もそうでした。 よく暴言を吐いて、主治医や看護師に嫌われていたものです😓 《スポンサーリンク》 1.病気に詳しいのは医療従事者 2.健康に詳しいのは健康な人 3.行動を制限するなら代案を 4.さいごに 1.病気に詳しいのは医療従事者 誤解を恐れずに言えば、私は「病人の身体のことは病人の方がよく分かっている」という考えにはあまり同意できません。 確かに、患者さん固有の症状(特に痛みや違和感・不快感といったもの)はその人自身が感じている「主観」ですから、他の人には共有できません。 ただ、医療従事者は病人や怪我人を日常的に多く診ています。 同じ疾患でも千差万別、様々な症状の現れ方があることも、専門職の経験として蓄積されています。 なので、総合的にみ

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  • 【理学療法きほんのき:その2】動作観察(入門編)… 実用性から観てみよう - すなおのひろば

    動作観察は、理学療法プロセスの中でも重要な位置を占めています。 対象者の課題を抽出するためには必須の理学療法技術ですが、実習生や若手PTにとっては少し難しく感じられるようです。 この記事では、臨床経験の少ないPTや学生の方々、あるいは医療従事者でない人にも理解できる「動作観察きほんのき」、そのポイントについてご説明したいと思います。 《スポンサーリンク》 1.はじめに…「全体を観て」と言うけれど 2.動作の実用性5つの要素 1)安全性 2)安定性 3)速性(スピード) 4)持久性(耐久性) 5)社会性(外観) 3.すべては患者さんの利益のために 4.さいごに 1.はじめに…「全体を観て」と言うけれど 養成校の教員の先生から、「まず全体を観察してみよう」なんて教えられたことはありませんか? 例えば歩行では… ①最初に、動作の全体の流れをおおまかに観る。 ②次に、歩行時の骨盤や各関節の動きを個

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  • 【理学療法士をめざす人へ:その15】すなおのじたばたPT遍歴 - すなおのひろば

    いよいよ2021年度に入りましたね。 コロナ禍を乗り越えて無事PT免許を取得し、病院・施設等へ入職された方々に心からお祝い申し上げます。 4/1の勤務では新入職員研修のお手伝いをさせて頂きながら、私自身も新卒の頃を昨日のことのように回想していました。 今回は、私のPT遍歴を5期に分けて振り返りたいと思います。 拙い内容で申し訳ございませんが、新卒の方々やこれからPTをめざす学生さんにとって、今後の方向性を模索する上で何かの参考になれば幸いです。 《スポンサーリンク》 1.第1期(新卒~5年目) 2.第2期(6~10年目) 3.第3期(11~13年目) 4.第4期(14~20年目) 5.第5期(21年目~現在) 6.さいごに 1.第1期(新卒~5年目) 最初に就職したのは、学生時代に見学実習(1週間)で行ったことのある病院。 養成校の推薦もあり、すんなり採用が決まりました。 入職したての頃は

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  • 骨折の種類と特徴について - すなおのひろば

    先日、プロゴルファーのタイガー・ウッズさんが自動車事故に遭い複雑骨折を負ったというニュースが飛び込んできました。 速報を重視する観点から、このような報道では医療用語が誤用されることも多いようで、一般の方々に誤解を与えがちですね。 そこで今回は、骨折のおもな種類と特徴について述べたいと思います。 ※医療従事者にとってはやや物足りない内容ではありますが、一般向けの記事ですのでご容赦下さい。 《スポンサーリンク》 1.はじめに 2.骨折の種類と特徴 1)横骨折(おうこっせつ) 2)螺旋骨折(らせんこっせつ) 3)剥離骨折(はくりこっせつ) 4)圧迫骨折(あっぱくこっせつ) 5)粉砕骨折(ふんさいこっせつ) 6)亀裂骨折(きれつこっせつ) 3.複雑骨折とは 1)単純骨折(閉鎖骨折) 2)複雑骨折(開放骨折) 4.さいごに…疑わしきは受診を! 1.はじめに まず最初に、骨折の治癒(骨癒合:こつゆごう

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  • 脳卒中は冬場に起こりやすい病気です - すなおのひろば

    去る1/20(水)、爆笑問題の田中裕二さんがくも膜下出血・脳梗塞で入院したとの報道がありました。 幸いにも病状は軽度のようですが、今後は合併症の怖れもあるため、お仕事もしばらくの間休養しないといけないでしょう。 脳卒中…働き盛りのアラフィフにとっては要注意ですね。 《スポンサーリンク》 1.くも膜下出血とは 1)直接原因 2)初期症状 3)合併症 ①再出血 ②脳血管攣縮(れんしゅく) ③正常圧水頭症 4)初期治療 2.リハビリテーション・予防策 1)リハビリテーション 2)予防策について 3.さいごに 1.くも膜下出血とは 一般的に『脳卒中』とは、脳梗塞・脳(内)出血・くも膜下出血の3つを指します。 このたびの爆笑問題の田中裕二さんのニュースを踏まえ、以下の項ではくも膜下出血を中心に記述します。 1)直接原因 くも膜下出血の8割は、脳動脈瘤の破裂が原因とされています。 脳は3層の膜(外側か

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  • 医療崩壊? そんなものは起こらない。いや、起こさないようにするのが医療者の務めです。 - すなおのひろば

    新型コロナウイルスの第3波到来に伴い、大阪府では医療非常事態宣言なるものが出されました。 医師会などの医療系職能団体やマスコミは、相も変わらず『医療崩壊』がいまにも起こるかのような不安と恐怖を煽っています。 このような風潮に対し、医療従事者のはしくれである私は忸怩たる思いでいっぱいです。 《スポンサーリンク》 1.現在の状況を火事に例えると… 2.いつもは患者が増えると喜んでいたのに… 3.医療崩壊の危機を煽って国民を脅迫するな 1.現在の状況を火事に例えると… 最近、全国の至るところで大小さまざまな規模の火事が頻発しています。 とくに東京・大阪などの大都市圏では、火の回る勢いはかなり速いようです。 ところが、大火事に対処できる消防署はごく一部に限られています。 その他の消防署(消防隊員)は、いったい何をしているのでしょうか? 小規模な火災ならすぐに消し止められそうなものですが、それでも積

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  • 【歩行補助具の基礎知識:その8】歩行器の種類と適応 …<後編>屋外用歩行器について - すなおのひろば

    歩行器シリーズ後編の今回は、高齢者のニーズが高い『屋外用歩行車』と『シルバーカー』について解説します。 これらは汎用性に優れており、私が勤めている老健・特養の利用者さんの所有率も高いですが、使用に際してはいくつかの注意点があります。 そのため、適応判断のアセスメントは重要です。 ※主に一般向けの基礎的な内容となりますが、医療・介護従事者の方々にも参考になれば幸いです。 《スポンサーリンク》 5.『屋外用歩行車』 1)長所 ①支持基底面内に身体の一部を収められる ②屋外の走破性に優れる ③動かし方が簡単 ④収納スペースがある ⑤簡易式の座面がある 2)短所 ①意図しない方向へ転がる危険性がある ②駐車ブレーキの操作が難しい 3)適応する身体状況 4)使用に適した住環境 6.『シルバーカー』 1)長所 ①構造が丈夫で、屋外の走破性にも優れる ②動かし方が簡単 ③収納スペースが大きい ④簡易式の

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  • おかげさまで2周年…継続の秘訣 - すなおのひろば

    2018年10月1日に開設した当ブログは、日2周年を迎えました。 ここまで続けて来られたのも、ひとえに読者の皆さまのおかげです。 当にありがとうございます m(_ _)m 憚りながら、手短に2年間の感想でも綴ろうかと思いますが、とりとめのない内容なのでテキトウに読み飛ばして頂ければ幸いです。 《スポンサーリンク》 1.継続できた秘訣(?)とは 2.同時達成ならず… 1.継続できた秘訣(?)とは 当ブログは、以下のような堅苦しいテーマを掲げて開設しました。 自身の病気との付き合いやPTとしての経験を通して、健康に関する諸問題を探究するとともに、若手PTの方々にとって役立つようなヒントやメッセージを発信する。 何のために(誰のために)ブログを運営するのかは人それぞれですが、私の場合はやはり「読んで下さる人ありき」というのが基でした。 それゆえに、特に健康問題に関する記事では、医療従事者と

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  • 【五十肩とともに生きる:その2】五十肩は治るの?…急性期から動かしていこう! - すなおのひろば

    俗説では「五十肩は治る」とも云われますが、その一方で痛みや拘縮がいつまでも続くケースもあるようです。 いわば、慢性期の袋小路に陥ってしまった方々です。 これを防ぐには、急性期の段階でどれだけ動かしていけるかが鍵であると私は考えます。 五十肩シリーズ第2弾の今回は、痛みの強い時期における肩の動かし方のポイントを提示します。 ※この記事では一般的に知られている知見に加え、私の臨床経験を踏まえた私見も交えています。一部の医療従事者の方々からは異論もあると思いますが、何とぞご容赦下さい。 《スポンサーリンク》 1.五十肩の経過(復習) 1)一般的な経過 2)重症例における経過 3)慢性期が長引く理由…「安静にし過ぎる」こと! 2.注意すべき痛みのポイント 1)痛みの好発部位 2)肩峰下インピンジメント症候群 3.急性期における運動のポイント 1)両手を組んで上げ下ろし体操 2)コッドマン体操(振り

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