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ブックマーク / blog.livedoor.jp/route408 (8)

  • 世界を変えた化合物(1)〜カフェイン : 有機化学美術館・分館

    5月27 世界を変えた化合物(1)〜カフェイン カテゴリ:有機化学エッセイ ということで、Nicolaou先生の新刊「Molecules That Changed the World」に対抗し(笑)、いくつか「世界を変えた化合物」というテーマで書いてみたいと思います。芸風を広げる意味で、ちょっとふだんと違った文体で書いてみます。第1回はカフェインです。 ============== 人類はこれまでにおそらく何十万という飲み物を発明してきた。この中で、当に世界中で愛されているものといえば第一にコーヒー、次に緑茶・紅茶・ウーロン茶などの茶類、そして近代ではコーラが代表的なものだろう。この3つ、実は共通点がある。全てたっぷりとカフェインを含んでいる飲み物なのだ。他にココアやチョコレートもかなりのカフェインを含み、これらがやめられないという人も多い。これほどまでに世界中で偏愛されてきたカフェイン

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    another 2008/05/28
    ここのサイトで人文的な話題ばかりしてもどうかなあと思った。個人的には従来どおりの、化学の中で完結しているハード路線の方がいい。
  • 退職のご挨拶 : 有機化学美術館・分館

    12月30 退職のご挨拶 いろいろあって1年以上雑文を書かずにおりました。で、久々の更新でこういうことを書くのも何ですが、このたび長年勤めた会社を退職することとなりました。平成20年1月1日をもって、佐藤健太郎はフリーとなります。別に不祥事をやらかしてクビになったとか、職場の人間関係に悩んでとかではなく、自分の意志で選択・決断しました。 で、次どうするかですが、実はまだ何も決めていません。何考えてんだこのバカと言われそうですが、次の就職先はまだ何も考えていません。幸い次のの話をいくつかいただいてるのと、雑誌連載の話なんかもいただいていますので、しばらくは物書きのまねごとなどしてみようかと思っています。 なんでまたこのご時世に安定した職を自らなげうつのか、理由はいろいろあるので一口には語れませんが、実は4〜5年前から密かに悩んでいたことではありました。とりあえず一番の理由は、メディシナルケ

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    another 2007/12/31
  • ナノチューブを溶かす意外なもの : 有機化学美術館・分館

    8月22 ナノチューブを溶かす意外なもの カテゴリ:有機化学 炭素でできた極細の筒・カーボンナノチューブは、夢の新素材、ナノテクの旗手として各方面の大きな注目を浴びています。化学・材料・物理学・生物など、ここ数年学術誌にナノチューブの文字が載らない日はまず一日もないというほど、各分野で盛んな研究が進められています。 しかしこうした応用研究を阻む大きな要因として、ナノチューブが各種の溶媒に溶けないという点が挙げられます。ナノチューブは互いに引きつけ合ってがっちりと絡み合った束を作る性質があり、これをほぐして溶媒に分散させるのは至難の業なのです。化学の世界において、反応や精製はたいてい溶媒に溶かして行うものですから、何にも溶けないという性質は極めてやっかいなものなのです。 また生物学方面の応用を考えるとき、生命を支える媒質である「水」に溶ける(分散させる)ことはほぼ必須の条件です。しかし炭素で

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    another 2007/08/23
  • 有機化学 on the web : 有機化学美術館・分館

    1月27 有機化学 on the web カテゴリ:有機化学雑記 「有機化学美術館」の書籍版の作業のため、長らく更新をさぼっておりました。まだ完全ではないのですが、一応作業を終えました。今後おいおい進行状況については告知致しますが、まず査読をいただいた方々にここで感謝の意を述べさせていただきます。やはり一人でできることというのは限界があるもので、人々の英知を集めるというのは素晴らしいことなのだなと改めて感じ入った次第です。 またいまだ返信をできておらず心苦しいのですが、査読に応募いただいたその他の方々にも深く感謝致します。今後また機会があると思いますので、その時にまたお願いすることがあるかもしれません。その時はまたよろしくお願い致します。 さて最近、「ウェブ進化論」「ウェブ人間論」(ちくま新書)というを読みました。前者はネットコンサルタントの梅田望夫氏の著書、後者は氏と作家の平野啓一郎氏

    有機化学 on the web : 有機化学美術館・分館
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    another 2007/03/21
    いまごろ知ったが、「有機化学美術館」が本になるらしい。/ 有機化学に関する情報の言語格差の話にも注目。
  • 有機化学美術館・分館:鉄のにおいの正体

    11月1 鉄のにおいの正体 カテゴリ:有機化学 臭いがする化合物というのは、多くの場合適当な分子量を持った有機化合物です。しかしある種の金属、例えば鉄からは臭いを感じることがあるのも事実です。校庭の鉄棒や、鉄製の工具などを触った後の手からはなかなか抜けない独特の臭いがして、閉口した記憶をお持ちの方も多いことでしょう。 しかしこれは考えてみれば不思議なことです。臭いを感じるということは、化合物が揮発して鼻の感覚細胞に付着して初めて起こることですが、沸点1535度の鉄がそう簡単に揮発するはずもありません。ではあれはいったい何の臭いなのでしょうか? このほどライプチヒ大学のGlindemannらのチームがこの謎(?)の解明に挑みました。彼らは鉄イオン(Fe2+)と人工の汗とを人間の皮膚に作用させ、発生する化合物を捕らえてガスクロマトグラフィーで分析する実験を行ったのです。結果、鉄イオンに触れた皮

  • 緊急予想!2006年度ノーベル化学賞 : 有機化学美術館・分館

    10月3 緊急予想!2006年度ノーベル化学賞 カテゴリ:有機化学 今年もノーベル賞の時期がやってきました。公式ページによると、2006年度ノーベル化学賞の発表はいつもより少々早めの10月4日(現地時間)だそうです。今年は誰の頭上に栄冠が輝くのか、ひとつ予想してみるのも面白いでしょう。 1990年以降、有機化学の分野からの受賞者は次のようになっています。 1990 E.J. Corey(有機合成の方法論) 1994 G. A. Olah(炭素陽イオンの研究) 2001 K. B. Sharpless, W. S. Knowles, 野依良治(不斉触媒) 2005 R. H. Grubbs, R. R. Schrock, Y. Chauvin(オレフィンメタセシス) この他1996年のKroto・Smalley・Curl(フラーレン)、2000年のHeeger・MacDiarmid・白川英樹

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    another 2006/10/03
    「公式ページによると、2006年度ノーベル化学賞の発表はいつもより少々早めの10月4日(現地時間)だそうです。」
  • 天然物の危機 : 有機化学美術館・分館

    6月20 天然物の危機 カテゴリ:有機化学 筆者は製薬会社に籍を置くサラリーマンではありますが、個人的には薬などはあまり好きではなく、できれば飲まずに済ませたいと思っている方です。しかしいざ病気になってみると、たった一粒で苦しみを和らげてくれる医薬というのは何ともありがたく、これを作ってくれた人は実に大したもんだ、と商売敵と知りながらも手を合わせて拝みたいような心境になります。 さてその医薬はどこから作り出されているかといえば、その約半数が純然たる合成品、残り半数が天然から得られた化合物またはそれに人工的に手を加えたものということになります。身近な医薬であるアスピリンやステロイド剤、抗生物質なども元をたどれば動植物や細菌から得られた物質であるわけです。 最近登場した天然物由来の医薬の多くは、細菌など微生物が生産したものです。理由はやはり細菌が極めて多様性に富んだ化合物群を作り出すこと、そし

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    another 2006/06/21
  • 有機化学美術館・分館

    12月30 ドラマ「厨房のありす」を監修することになりました カテゴリ:有機化学雑記 さて、年も押し詰まったこのタイミングに、非常に久方ぶりのブログです。日は、新しいお仕事の報告などを。 というのは、来年1月より日テレ系で放送開始のドラマ「厨房のありす」の化学監修を務めることになりました。主役の八重森ありすは「料理は化学です」が口癖の天才料理人、その父は有機化学の教授、また製薬企業もストーリーに絡むなど、なかなかガッツリと化学のお話が出てきまくるストーリーになっております。 こうした内容のドラマですので、化学や医薬について正確を期さねばならず、筆者に声がかかったという次第です。もちろんテレビドラマの監修などは初めてですが、面白そうなので引き受けることにいたしました。 劇中に登場する構造式やセリフのチェック、ストーリー設定への協力、主人公の部屋に置かれる分子模型の作成など、さまざまな形で関

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    another 2006/06/05
    祝・ブログ化。
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