ラジオ放送開始時から天気予報番組 中央気象台(現在の気象庁)が天気予報を発表し始めたのは、明治17年(1884年)6月1日からですが、交番などの黒板といった限られた場所での掲示で、しかも、その掲示は発表後数時間から半日くらいも遅れていました。 また、天気予報は官報や新聞の一隅に掲載されていましたが、1日遅れで、事実上は予報ではありませんでした。 このため、天気予報は国民生活にはなかなか溶け込みませんでした。 しかし、ラジオの登場で環境がガラリと変わります。 日本でのラジオ放送は、大正14年(1925年)3月1日に東京放送局(JOAK,現在のNHK)で仮放送の電波が出されたのが最初です。 そして、同年6月に大阪、7月に名古屋と次第にラジオ放送が広がっています。 どの局もラジオ放送開始時から、番組にニュースとその地方の天気予報を入れていましたので、天気予報は発表後ただちに津々浦々にまで伝わり、
