サッカーW杯で国民に深い感動を与えた日本代表。実は快進撃の陰に、元ソニー役員が主宰する経営塾の存在があったことは、ほとんど知られていない。選手管理に自信を失いかけていた岡田武史監督(53)はこの塾と出会い、燃える集団を作るにはどうすればいいのかを学んだ。その経験は南アフリカのピッチで見事に結実した。関連記事「おそらくもうやることはない」 岡田…「情報漏れ」に不快感 岡田監督記事本文の続き この経営塾は、カリスマ技術者として知られる元ソニー上席常務、土井利忠氏(68)=ペンネームは天外伺朗(てんげ・しろう)氏=が主宰する「天外塾」。参加者には、中小企業経営者や大手企業幹部、経営コンサルタント、公認会計士らがいる。 天外氏は犬型ロボット「AIBO(アイボ)」など、ソニーの一時代を築いた製品の開発を担当した伝説の技術者だったが、2006年にソニーを退社。その前年に立ち上げた天外塾の活動を本格化さ