現在、国内メーカーで有機ELテレビを発売しているのは、ソニー、東芝、パナソニックの3社。だが、ソニーがフラッグシップモデルを液晶テレビとしているのに対して、パナソニックは有機ELテレビをフラッグシップに据えるなど、各社の戦略には差がある。また、シャープは、「有機ELテレビよりも、8K液晶テレビを優先する」(シャープの戴正呉社長)姿勢を取っている。 プラズマの買い替え需要を有機ELで狙う もともとパナソニックは、有機ELパネルと同じく、各画素に形成した素子自体が発光する自発光方式のプラズマディスプレーパネルを採用したテレビを発売していた。2013年に発売した「ZT60」を最後にプラズマテレビから撤退し、液晶テレビに一本化したが、パナソニックでは、ブラウン管、プラズマテレビに共通する自発光方式が、最も高い画質を実現するという基本姿勢を持っている。そのコンセプトを実現する有機ELテレビは、まさに
TransferJetコンソーシアムは、米国の電気電子学会IEEEにおいて、10Gbpsを超える超高速近接無線通信「IEEE802.15.3e」の国際標準規格化を完了した。4K解像度やVRなどの大容量データを短時間で転送可能にする。 TransferJetコンソーシアムは2017年6月8日、米国の電気電子学会IEEEにおいて、10Gbpsを超える超高速近接無線通信「IEEE802.15.3e」の国際標準規格化を完了したと発表した。今回の規格化は、同コンソーシアムのプロモーター企業であるソニー、日本無線、日本電信電話、東芝と協働して行われ、韓国の韓国電子通信研究院の協力も受けて実現した。 同規格は、あらゆる「かざす」機会を大容量データの瞬時転送の機会と捉える近接無線通信「TransferJet」のコンセプトを進化させたもの。TransferJetの操作性を維持しながら10Gbpsを超える超高
ベルギーimecは2017年5月に、年次研究方針発表会ともいえる「imec technology forum 2017 Belgium(ITF 2017)」を開催。そこで、ソニーのデバイス&マテリアル研究開発本部ユーザーインタフェース(UI)開発部門 チーフUIデバイスリサーチャーの野本和正氏が、「VR (Virtual reality:仮想現実)およびAR(Augmented Reality:拡張現実)のためのユーザーインタフェース」と題して講演を行った。 VRは、図3に示すように、仮想世界に現実世界の自分が没入して仮想世界をあたかも現実世界のように感じる概念で、ここでは仮想世界への没入(Immersiveness)という概念が重要となる。これに対して、ARは図3の右側に示すように、仮想世界を現実世界にスーパーインポーズする、あるいは重ね合わせて表現する手法で、ここでは重ね合わせ(Ove
ソニーの新規事業創出プロジェクト「SAP」(Seed Acceleration Program)から、12番目の商品となる“スマート・トイ”「toio」(トイオ)が発表された。「toioからソニーが考える次世代のエンターテインメントを発信したい」と語る開発者の田中章愛氏を訪ね、toioのコンセプトや搭載されているソニーの独自技術について詳しい話を聞いた。 ソニーのおもちゃ「toio」とは? toioの紹介については、ここでは簡単にプロフィールをまとめておくので、商品としての詳細については6月1日に東京おもちゃショーの開幕に合わせて発表された時のニュースも合わせて読んでいただきたい。 本体の「toioコンソール」と、輪っかのかたちをした2台のコントローラー「toioリング」、モーターと車輪を搭載して動き回る2台の「toioコア キューブ」がメイン。コンテンツを収録したカートリッジ型の「toi
業績の浮き沈みが激しかったソニーが変わりつつある。平井社長は、今期の営業利益は過去2番目の高水準となる5000億円を見込み、来季以降も継続して稼げる体制になっていると強調する。だが、その復活は本物なのだろうか。元ソニー社員でジャーナリストの宮本喜一氏が問う――。 5月23日、品川のソニー本社で開催された同社17年度経営方針説明会の冒頭、ソニーの平井一夫社長兼CEOはエレクトロニクス・ビジネスが好転し、今後継続して利益の出せる体制へと復活したことを強調した。 その復活の象徴として挙げたのがテレビ事業だ。2004年度から10年間で累計8000億円の赤字を計上していたが、2014年度には黒字転換。この年以降3年連続で黒字となり、昨年度の利益率は5%を確保した。高付加価値製品への転換を進めた結果、テレビ一台あたりの単価は、2014年度5万7000円だったものが2017年度には1万円改善し6万700
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6月15日に東京・品川のホテルで開催された、ソニーの第100回株主総会。昨年は開始30秒で退場者が出るなど、慌ただしい総会となったが、今年は業績が回復し株価も上昇基調にあることもあって、終始穏やかなムードだった。 ソニーは現行の中期経営計画で「2017年度営業利益5000億円以上」の目標を掲げている。消費者向けエレクトロニクス事業の回復や半導体、ゲーム事業の好調で達成は確実視されており、今期は20年ぶりの記録更新も期待される(営業利益が5000億円以上になったのは、1997年度の5257億円までさかのぼる)。 冒頭で平井一夫社長は「社員が目を輝かせ自信と元気に満ちたソニーに戻ってきた」と、社内の雰囲気について胸を張り、復活を印象づけた。株主からは、「大変な時もあったが、業績を回復させた経営陣に感謝している」「(平井社長は就任から)5年経って自分の力を出せるようになってきたのではないか。応援
ソニー、電子ペーパー採用で“柄を変えられる”腕時計「FES Watch U」を6月12日発売 アプリでオリジナル柄作成も 2017年6月12日 SONY, 時事 コメント:12 ソニーは、スタートアッププロジェクト“Fashion Entertainments”の第二弾モデルとして、文字盤とベルトが1枚の電子ペーパーでできた腕時計「FES Watch U」を6月12日より発売する。 ・Premium Black(FES-WA1/B) ¥60,000(税抜) ・Silver(FES-WA1/S) ¥46,000(税抜) ・White(FES-WA1/W) ¥46,000(税抜) “Fashion Entertainments”は、新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program」としてスタートしたプロジェクト。「ファッションのデジタル化」によって「ファッションをもっ
ソニーセミコンダクタソリューションズは、「Smart Sensing 2017」で、独自開発の低消費電力広域(LPWA:Low Power Wide Area)ネットワーク技術について紹介した。2017年4月に発表したもの。極めて遠い距離や高速移動中の車両からでも安定した無線通信が行える。こうしたいくつかの実験データを示した。 100km離れても、高速移動中道でもLPWAがつながる ソニーセミコンダクタソリューションズは、「Smart Sensing 2017」(2017年6月7~9日、東京ビッグサイト)で、独自開発の低消費電力広域(LPWA:Low Power Wide Area)ネットワーク技術について紹介した。遠距離や高速移動中の車両からでも安定した無線通信が可能となる。東京スカイツリーなどに実験用基地局を設置して実証実験も始めた。 ソニーのLPWAネットワーク技術は、誤り訂正などの
2017年6月1日、ソニーは「東京おもちゃショー2017」で新商品発表会を開催し、新機軸の体感型トイ・プラットフォーム「toio(トイオ)」(2017年12月1日発売、市場推定価格は2万円)を発表した。 toioは、スマートウォッチ「wena wrist」や電子ペーパーを使ったリモコン「HUIS」、デザインを自由に変更できる腕時計「FES Watch」などと同様に、同社の新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program:通称SAP)を通じて生まれた製品だ。 ソニーSAPのECサイト「First Flight」では6月1日から先行予約販売をスタートしている。ここではすでに、お得な初回限定版だけでなく、通常版の一部も完売するほどの注目を浴びている。
※トイ・プラットフォーム「toio」、toio対応タイトル「トイオ・コレクション」、「工作生物 ゲズンロイド」の発売日を変更させていただきました。日程は確定し次第、First Flightウ ェブサイト内toio製品ページにてご案内いたします。(2017年11月20日付) ※※トイ・プラットフォーム「toio」、toio対応タイトル「トイオ・コレクション」、「工作生物 ゲズンロイド」の発売日を後日のご案内に変更させていただきました。日程は確定し次第、First Flightウェブサイト内toio製品ページにてご案内いたします。(2018年1月25日付) トイ・プラットフォームtoioは、本体の“toio コンソール(以下、コンソール)”と、モーター内蔵で動き回ることのできる“toio コア キューブ(以下、キューブ)”2台、それぞれのキューブの動きを制御する2台のコントローラー“toio
30年のキャリアを誇る経営戦略コンサルタント。情報分析や業界分析に強く、未来予測やイノベーション分野が得意領域。一方で雑学にも強く、経済エンタテナーとして各方面に寄稿。経済クイズ本『戦略思考トレーニング』シリーズは20万部を超えるベストセラー。マスコミ関係者の地下クイズ集団『夜会』のメンバーとしても活躍。 今週もナナメに考えた 鈴木貴博 経済誌をにぎわすニュースや日常的な経済への疑問。そのときどきのトピックスについて経済の専門知識を縦軸に、社会常識を横軸において、ナナメにその意味を考えてみる。 バックナンバー一覧 過去最高益が視野に入り、復活を印象付けたソニーだが、平井CEOの掲げる目標には不安を感じる。それは、あるビジネスモデルを強化するというものだ Photo by Takahisa Suzuki ソニーの平井一夫CEOが経営方針説明会で、ソニーの復活を力強く述べた。少し前に行われた決
今年も京都・みやこめっせで行われたインディーゲームの祭典「A 5th of BitSummit」。学生や個人の出展はもちろんのこと、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)も大きなブースを構え、多数のインディータイトルを展示。今回、SIEワールドワイド・スタジオの吉田修平プレジデントにインタビューを実施、これからの「インディー」の在り方とPlayStation VR(PS VR)の未来について話を伺いました。 ――本日は宜しくお願いします。今年のBitSummitの雰囲気はどうでしょう。 吉田修平氏: BitSummit自体は今年で5年目ですよね。私はインディーゲームが好きなので今回で3回目の参加になります。BitSummit開催3年目からセッションに呼んで頂いて、PlayStationのインディーの取り組みについてプレゼンをさせてもらっています。当初びっくりしたのが、海外のデ
ソニーは23日、都内で経営方針説明会を開いた。平井一夫社長が2012年に就任して以降の構造改革で消費者向けエレクトロニクス分野の業績が改善し、金融やエンターテインメントとともにバランスよく稼げる収益構造が鮮明になった。18年3月期は20年ぶりの最高益も視野に入る。安定成長に入ったソニーは、次の一手を探り始めている。23日の平井氏は冗舌だった。時間の多くをテレビ事業の黒字化など構造改革の成果の説
ソニー(6758)の平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)は23日、都内で開催した経営方針説明会で、18年3月期を最終年度とする中期経営計画で掲げる営業利益5000億円以上目標について「(平井氏の社長就任後からの)この5年間の取り組みを持続すれば十分達成できる」
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