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ブックマーク / lleedd.com (1)

  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » スケッチに込められる動き

    スケッチに込められる動きは、必ずしも描かれる対象の動きではない。むしろ、観察者の動きこそが込められる。 少し離れたものを眺めていて形がよくわからないとき、私たちは、頭の位置をいろいろに変えてみます。それによって、見えなかった部分が見えることもあるのですが、理解を助けるのはそれだけではありません。 頭を動かせば手前にあるものは速く動き、奥のものはゆっくり動きます。スポットライトの反射や、磨かれた曲面への写り込みは、ほんの少しこちらが動くだけで意外に大きく流れます。私たちの認識力は、自分の動作に伴う環境の変化には非常に敏感なので、わずかな変化も見逃しません。それゆえに、少し視点を移動させるだけで、入り組んだ立体構造や、複雑な曲面の表情、質感までもが刻々と伝わって来るのです。 逆に言えば、一枚の写真やスケッチだけで立体を伝える事は大変難しいということです。写真家はそれをライティングで工夫しますが

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