もともと1人でいるときの1人と。2人から1人になったときの1人と。3人以上といるときの1人と……。何気なく過ごしているけれど、私たちは直感的に感じている。そのどれもが同じ「1人」ではないということを。それをこんなにも言語化し、そして映像にしてくれるドラマと出会えたことに胸が熱くなった。 10月12日よりスタートした木曜劇場『いちばんすきな花』(フジテレビ系)。昨年、人気を博したドラマ『silent』(フジテレビ系)のプロデューサー・村瀬健×脚本・生方美久の再タッグとあってオンエア前より期待が高まっていた本作だが、やはりその前評判を裏切らない繊細さで心を奪われた。 今回描かれるのは、2人組が苦手な4人の男女の物語。昔から2人組を作ることができなかった塾講師のゆくえ(多部未華子)。そんな彼女にも中学生のころに塾で、なんでも話せる唯一の友達・赤田(仲野太賀)ができた。買ったLINEのスタンプを気
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