『鎌倉殿の13人』(NHK総合)第30回「全成の確率」。源頼家(金子大地)への呪詛を行った疑いにより、阿野全成(新納慎也)が詮議を受ける。比企能員(佐藤二朗)はその背後に北条家の暗躍があると確信する。一方、北条家では夫・全成を巻き込んだ父・時政(坂東彌十郎)に対し、実衣(宮澤エマ)が激怒。義時(小栗旬)は北条家を守るために一案を講じることになった。 第30回では、頼朝(大泉洋)のただ一人の弟となった全成をも命を落とした。だが謀反を疑われ、死罪となった全成は最期まで僧としての姿勢を崩さず、そして実衣を想い続けた。実衣もまた全成を想い続ける。手荒な扱いを受けて自供を強いられる夫の身を案じ、全成の死を知ったときには涙を流しながらも気丈に振る舞った。 全成を演じる新納の一貫した佇まいと、実衣を演じる宮澤の豊かな感情表現は、2人の愛情の深さもさることながら、鎌倉そして北条家の栄枯盛衰をも伝える。 礼
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