藤井聡太七段の活躍のように、小説や漫画の設定を飛び越えた出来事が起きる将棋界。数多く行われてきた将棋のタイトル戦の中でも、2008年に行われた第21期竜王戦七番勝負はまさに「神回」と呼べる最上位の名勝負だった。 タイトル戦の勝者が初の永世竜王 将棋界は現在8つのタイトル戦が行われている。昨年9月に46歳3ヵ月で悲願の初タイトルを獲得した木村一基王位は、歴代44人目のタイトル経験者となった。逆にいうと、長い歴史の中で、これまで44人しかタイトルを取ったことがないということでもある。1回でもタイトルを取れば、歴史に大きく名を残す棋士になるわけだ。