『ドライブ・マイ・カー』が、カンヌ国際映画祭ほか、国内外の映画賞を次々に受賞している。とくにアメリカでも高く評価されているのが特徴で、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなどの映画批評家協会賞でさまざまな賞を受賞するなど、アカデミー賞を前に、日本映画として近年例を見ないほどの快進撃を巻き起こしている状況だ。面白いのは、そんな作品を日本の観客がそれほど観ていないという事実。日本での興行収入ランキングのデータを見ると、2021年に公開された全ての日本映画の中で、トップ50にも入れていないのである。 しかし、最近の海外での『ドライブ・マイ・カー』旋風により、その監督を務めた濱口竜介の新作『偶然と想像』は、小規模公開ながら、かなり注目されているようだ。『偶然と想像』自身もベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞するなど、同じく海外で評価されていることも大きい。筆者が渋谷の「Bunkamu
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