金曜ドラマ『妻、小学生になる』(TBS系)では、10年前に他界した妻・新島貴恵(石田ゆり子)が、小学4年生の白石万理華(毎田暖乃)に生まれ変わり、悲しむ家族のもとに戻ってくるという奇跡の物語。だが、その夢のような時間が輝かしいほど、現実がヒリヒリとしみる。特に、第4話で描かれた大人たちにハラハラさせられっぱなしだった。 その筆頭となるのは、もちろん貴恵を愛してやまない夫の圭介(堤真一)だ。圭介と娘・麻衣(蒔田彩珠)の間で、どんなに貴恵が戻ってきた喜びに包まれていても、傍から見れば赤の他人。過度な介入を避ける傾向にある現代において、縁もゆかりもない大人が小学生と仲良くしているのは、世間的にかなり浮いて見える。 その結果、子育てに熱心なタイプには見えない万理華の母・千嘉(吉田羊)からも、さすがに「どちら様ですか?」と問い詰められることに。その場の勢いで「万理華(の中にいる貴恵)の夫だ」とでも言
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