取材に応じた杉咲花「市子」「52ヘルツのクジラたち」と、観る者から感情を引きずり出すような熱演をみせ、ますます覚醒した感のある俳優・杉咲花。彼女の次なる主演映画は、「孤狼の血」で知られる柚月裕子による異端の警察小説の映画化だ。「帰ってきた あぶない刑事」がスマッシュヒット中の原廣利監督が手掛けた「朽ちないサクラ」(公開中)は、警察の広報職員を主人公にした物語。 学生時代からの友人であり、記者の千佳(森田想)との談笑中、うっかり警察の内々の話を漏らしてしまった泉(杉咲花)。口止めするも、その後に千佳が勤める地元新聞からスクープ記事がすっぱ抜かれ、署内は大混乱に陥る。「私じゃない」という友の言葉を信じられない泉だったが、別れた後に千佳が遺体で発見されたと聞き愕然。悔恨と喪失を抱えながら、真相究明に乗り出す。 聖人君子的なものとは一線を画す人間くさい主人公を杉咲花はどのように捉え、演じていったの