Windowsにおいて「Unicode」は,長らく「使える」けれども「あまり使われない」存在だった。その状況が「Windows Vista」と「the 2007 Microsoft Office」で変わろうとしている。この2製品に付属する「Microsoft IME」で,「WindowsではUnicodeでしか扱えない文字」が,変換候補として頻出するようになったからだ。Unicodeはいよいよ,一般ユーザーが「知らずに使う」存在になるだろう。 マイクロソフトがUnicodeに対応したのは,「Windows 98」と「Windows NT 4.0」からだ。このとき,「JIS X 0212」の「補助漢字」も,エンコーディングにUnicodeを使えばWindowsで利用できるようになった。同時に,JIS X 0212の補助漢字などを使った単語が,Windows OSやMicrosoft Offi
Windowsでは、JIS基本漢字(JIS X 0208)コードの保留領域である09区〜15区および85区〜94区の一部、ならびに、JIS漢字の範囲外である95区〜114区の一部に、機種依存文字を配置しています。これらの文字は、このままインターネットで使用してはいけませんが、ユニコードに含まれていれば、文字参照を用いて記述できます。 NEC機種依存文字 PC-9800シリーズなど、NECのパソコンが日本で主流だったころに独自に定義されていた文字が13区に割り当てられています。 Windows以外のコンピュータをお使いの方は、画像ファイルでご覧ください。 区点 JIS SJIS +0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +A +B +C +D +E +F 13区 2D20 873F
JIS2004/JIS90を判別する画期的な手法を搭載したInstFont.info スポンサードリンク Tweet 従来の Windows のフォントは、JIS90 文字セットが採用されていたのですが、Windows Vista の メイリオ・MS 明朝・MS ゴシック フォントは、JIS2004 文字セットが採用されています。 出版社などで入力したドキュメントが、印刷会社側では、「どの文字セットで作ったかわからん」ので、「正確な字形で制作する努力ができん」という部分が問題になっています。 じゃあ、出版社の人に、「おたくの Windows のバージョンおしえて」といえば済むのか。 そうではないのです。 ~~~ マイクロソフトさまから、Windows Vista 用 JIS90 文字セットフォントが配布されています。 Microsoft Windows Vista:Windows Vist
小形克宏の「文字の海、ビットの舟」――文字コードが私たちに問いかけるもの 速報 マイクロソフト・プレスセミナー報告 「Windows Vista」におけるJIS X 0213:2004の実装をさぐる(上) 5月16日午前、マイクロソフト新宿オフィスにてWindows VistaでのJIS X 0213:2004の対応と、システムフォントとして搭載される『メイリオ』に関するプレスセミナーが開催された。これにより年末にも出荷が予定されているWindows Vista(ビジネス版のみ年末。コンシューマ版は来年1月予定)における日本語環境の実装がだいぶ明らかになってきた。 今回は予定を変更し、これについて2回に分けて報告したい。まとめるにあたっては、同日午後に行なわれたフォント開発者向けセミナー、および今年2月3日に開催された『PAGE2006』(日本印刷技術協会主催)でのセッション「日本語文字セ
小野口哲と玉置亮太の『日本語文字セットがVista最大の問題として急浮上』(ITPro, 2006年11月22日)を読み直していたら、以下の部分に大嘘があるのに気づいた。 Windows Vistaは、新しい文字セットに関するJIS規格「JIS X 0213:2004」に準拠した日本語フォントを標準で搭載する。これにより、既存の漢字のうち122文字の字形が変更になり 違う。『Microsoft Windows VistaにおけるJIS X 0213:2004 (JIS2004)対応について, Version 1.0』(2006年11月, ここの「詳細資料」の1つ)にもある通り、この「122文字」という数字は、VistaのMSゴシックやMS明朝で「jp90」タグをサポートする予定の字数だ。「jp90」タグがサポートされるのは、実は、字形が変更された漢字の一部であって、実際にはもっとたくさんの
小形克宏の「文字の海、ビットの舟」――文字コードが私たちに問いかけるもの 速報 マイクロソフト・プレスセミナー報告 「Windows Vista」におけるJIS X 0213:2004の実装をさぐる(下) ● MS書体とメイリオで96字体を変更 Windows VistaではJIS2004を、どのように実装するのだろう。阿南氏は「MS書体とニューフェイスであるメイリオで、JIS2004字体がサポートされる」と言う。ここで言う「MS書体」とはMS明朝、MSゴシック等のシステムフォントの総称。だからこれらとメイリオでだけ、JIS2004の例示字体に基づく形になる。ということは他の日本語フォントではJIS2004対応は行なわれない。 となれば次に知りたいのは、これら新フォントで変わった文字数はどのくらいなのかということだ。これについて、阿南氏の示した資料によれば以下の通り。 ここで注意すべきは、
11月30日に企業向けには出荷が始まったWindows Vista。そのVistaで,“文字化け”が起こるらしい。文字化けといっても,Webアクセス中にたまに見かける全く読めない文字の羅列になることはほとんどなく,その多くは似た文字が表示される程度である。ここでは,本来表示されるべき文字の形が少し違ったものが表示されるケースも“文字化け”として扱う。 Microsoftは,Windows 98日本語版の発売以来,Windows 2000,Windows Me,Windows XPまでCP932(本名はWindows Codepage 932,いわゆるMS漢字コード)とJIS X 0212をサポートしてきたが,最新のWindows VistaではJIS X 0213に乗り換えた。いや,乗り換えたというのは,ちょっと語弊がある。CP932とJIS X 0212に加えて,JIS X 0213もサ
勝手に「文字化け」の意味を拡大解釈した上でタイトルとして使うのはどうなのかと。この記事は XP と Vista では字形が変わるという問題だけ言っていてソリューションを一切説明していない辺りが微妙すぎます。 わざとなのか知らないのかは知りませんが (おそらく後者)、Vista で採用されている MS 明朝/ゴシック 3.2 は XP や Server 2003 にも提供されます。このため、XP 環境でも Vista と同じ字形での表示は可能となります。 さらに移行期間中の措置として、XP で採用されている MS 明朝/ゴシック 2.5 を Vista や Longhorn Server へ提供することも決まっています。このため、ソフトウェア側が対応していなくても Vista 側でも JIS90 を普通に表示することが可能です。 また、OpenType Feature Tag を利用して J
マイクロソフトは5月16日、来年1月以降にコンシューマー向けに発売する「Windows Vista」で一新する日本語フォント環境の詳細について説明した。約900文字の漢字が追加されており、「現代日本語の表記に必要な標準的な漢字はほぼ網羅した」という。 Vistaは、2004年2月発表の「JIS X 0213:2004」(JIS2004)に対応した文字セットと新フォント「メイリオ」を搭載する(関連記事参照)。人名用漢字の制限緩和に伴い追加する拡張漢字などに加え、英語の発音記号やアイヌ語表記用文字など約200の非漢字も加わった。追加される漢字約900文字はUnicodeでサポートする。 また、第1水準93文字・第2水準3文字の計96文字については、旧JIS(JIS90)を採用している現行Windowsから字体が変わる。例えば「葛飾区」の「葛」などは現在、一般の辞書や活字と異なるいわゆる「JIS
先日の新聞で、マイクロソフト社が新しい基本ソフト(オペレーションシステム)の開発の完了と同時に同梱の日本語漢字フォントの字体に変更を加へる事を決定したと報道されました。私自身は漢字制限に反対し正字を主軸とする漢字の体系に戻すべきであるとの立場ですので、其の見地から此の件について少々論じてみようと思ひます。 新フォントに関聯する経緯 事の発端は、旧国語審議会(現在の文化審議会国語分科会)が2000年12月8日に答申した「表外漢字字体表」にありますが、更に元を正せば"JIS X 0208"の1983年の改定にまで遡る事が出来ます。此の「表外漢字字体表」に基づいて"JIS X 0213"と呼ばれる規格の例示字体が2004年に変更になりました。以下に時系列を示しておきます。 2000年1月20日 "JIS X 0213:2000"のJIS規格(X0213で検索して下さい)で、既存の第1水準と第2水
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