10歳からストラディバリウスに触れた、天才音楽家 ――ストラディバリウスについて、ざっくり教えてもらえますか。 中澤 ストラディバリウスは17~18世紀にアントニオ・ストラディバリというヴァイオリン職人によって製作された弦楽器の総称です。今は世界に600挺ほど存在しています。製作された年代によって「初期」「挑戦期」「黄金期」「晩年」の4つのカテゴリにわかれていて、それぞれフォルムがまったく違います。楽器として独特の「音色(おんしょく)」もあり、他の楽器とは一線を画す存在です。 ――お二人はいつからお知り合いなんですか。 ヴァイオリンへの情熱がほとばしる中澤さん(撮影:齋藤大輔) 中澤 3年、いや4年前かな?初めて会ったのは東京のサントリーホールで、彼の演奏会が行われた後でした。どうしても会いたくて、楽屋に突撃しました(笑)。マキシムさんは素晴らしい演奏家、音楽家であると同時に、楽器への愛や