欧州議会がGDPRを採択したのは2016年。議論に4年の歳月をかけた photo: Nishimura Koji プライバシーの警官・欧州 世界のプライバシーの警官。厳しい規制を持つことからそう呼ばれているのが、欧州だ。 「ドイツが、ネットにつながる『IoTおもちゃ』の販売を禁止した」――。 昨年2月、こんなニュースが世界を駆け巡った。対象は、女の子の人形「マイ・フレンド・ケイラ」。話しかけた音声をネットに送り、AIによる答えを返す。ドイツ連邦ネットワーク庁の広報担当オラフ・ピーター・ユールは「持ち主が気づかないうちに、その周囲の音を集めることができる可能性がある。こうした機器はドイツでは違法です」と説明した。 欧州でも、ドイツは「監視」という行為に最も厳しい国の一つだ。公共空間のビデオ監視も、公共機関の任務や、家の保護といった例外を除いて原則禁止。ドライブレコーダーも、ほぼ見かけない。
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