東京のスタジオで練習中のMIYAVI。レンズを向けるたび、強い視線で応じた Photo:Toyama Toshiki 3月、東京・恵比寿のライブホール。上海やロンドン、モスクワなど世界28の都市を回るワールドツアーの皮切りとなる公演で、900人の観客を前にしたMIYAVI(36)がいた。引き抜いた日本刀のように高く掲げたエレキギターを超速で弾きながら、流れるような英語で歌い上げる。180センチを超える長身に細身のパンツ。欧米で定着した「サムライ・ギタリスト」という異名がしっくりくる姿と、曲の間に繰り出す関西弁のしゃべりとのギャップに、インタビューで語った言葉が、よみがえった。「自分には何もなかった。それが、何かを生み出す一番の原動力なんじゃないか」 「落ちるところまで落ちた」少年時代 MIYAVIには、音楽家としての自分を「ゼロからつくってきた」という意識がある。兵庫県内の町で育った子ども
英国のブリストル大学に通うアレッサンドロ・フォード(21)は2014年8月から4カ月半、平壌の金日成総合大学に留学した。「冒険と興奮」を探していた。父が欧州議会議員で訪朝経験があり、つながりがあったことで実現した。冷戦時代の東西の別でいえば、初の「西側の自由世界」から来た学生だった。 100人ほどいた寮のルームメートは北朝鮮の学生。驚いたのは男女関係だ。「セックスは全く見聞きしなかった」。ある学生は女性と付き合って半年だったが、キスはなし。周りに尋ねてみた。「私たちは愛情をそんなふうに表さない。手をつなぐか抱きしめるだけだ」 フォードはルームメートと米国のスパイもののドラマを見たことがある。中国人留学生がパソコンに入れて持ち込んだ。この中で、あるスパイが仲間を裏切る。スパイは若いころから命令を受けていた残忍なボスに操られていた。 ルームメートは「スパイは臆病。ボスに立ち向かう勇気を持たなけ
英国のブリストル大学に通うアレッサンドロ・フォード(21)は2014年8月から4カ月半、平壌の金日成総合大学に留学した。「冒険と興奮」を探していた。父が欧州議会議員で訪朝経験があり、つながりがあったことで実現した。冷戦時代の東西の別でいえば、初の「西側の自由世界」から来た学生だった。 100人ほどいた寮のルームメートは北朝鮮の学生。驚いたのは男女関係だ。「セックスは全く見聞きしなかった」。ある学生は女性と付き合って半年だったが、キスはなし。周りに尋ねてみた。「私たちは愛情をそんなふうに表さない。手をつなぐか抱きしめるだけだ」 フォードはルームメートと米国のスパイもののドラマを見たことがある。中国人留学生がパソコンに入れて持ち込んだ。この中で、あるスパイが仲間を裏切る。スパイは若いころから命令を受けていた残忍なボスに操られていた。 ルームメートは「スパイは臆病。ボスに立ち向かう勇気を持たなけ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く