ロンドン郊外で7月13日、米英首脳会談後に記者会見するトランプ米大統領=ロイター。トランプ氏の差別的な発言に抗議し、訪英に反対するデモが各地で起きた アメリカの放送局NBCが1999年から2006年にかけて放映したドラマ「ザ・ホワイトハウス」(NHK・BSなどでも放映)は、政治を根本から考える素材の宝庫である。2000年に放映されたエピソードでは、自分の気に食わない候補者が当選確実と聞いていら立つ大統領を、報道官がこう言っていさめる場面があった。 「敵が勝つこともあるのが民主主義です」 ■政治は「折り合いの技術」のはずが…… なんと見事な定義だろうか。 もともと政治とは、人間の多様性を前提とする営みである。自分と異なる意見や利害を持つ人たちと折り合いをつけていく技術が政治なのだ。だが、このエピソードから18年後の世界を覆っているのは、自分が100%正しいと思いこみ、相手を完全に否定する政治
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