2018年5月30日にニューヨークで開かれた「生理のパーティー」で用意された無料の生理用品の数々=Jackie Molloy/©2018 The New York Times。毎年5月28日は「生理衛生の日」とされており、前後には世界各地で催しが開かれる
![なぜタンポンに税金がかかるのか 勢い増す「生理の政治」:朝日新聞GLOBE+](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f8b05cc068502eed43a70485ea513169801ac2f4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fp.potaufeu.asahi.com%2F4210-p%2Fpicture%2F13604589%2Fa2c5fcc2f5aa3fc42d416ca530572641.jpg)
少し前まで、「不適切な(inappropriate)」という単語は、結婚式に参列する際に白い服を着るといった「ふさわしくないこと」を表す言葉だった。社会的マナーや儀礼から少し逸脱した行為に対して使われた。しかし最近では、警告まで意味するようになった。この単語を自分の名前とともに耳にするようなことがあれば、心臓が止まりそうなほど最悪の事態を想像するだろう。恥ずべき行為が発覚し、解雇や辞職に直面し、世間の激しい嫌悪感を呼び、犯罪者として公にさらされるのだ、と。 仕事で接した女性たちに「不適切な」行為をしたとして告発された有名人のうち、最新のケースが俳優のモーガン・フリーマンである。性的なコメントやジョークのほか、下着をはいているかと聞きながら女性のスカートを何度もめくろうとしたなどの行為があったとされたが、こうした行為を「不適切」と呼ぶのが適切だとは思えない。一方、フリーマン側はこう言った。「
9月5日、米ナイキが、人種差別に抗議したNFLの元選手、コリン・キャパニック氏(写真)を広告キャンペーンの顔に起用したことについて、トランプ米大統領がツイッターで批判した。(2018年 ロイター)
うちの近所に、新しいゴミ処理場ができようとしている。ゴミを燃やして何千戸分ものエネルギーを生み出すのだ。 なんとなく子どもたちや彼らが食べているものを見ると、人体もそうしたゴミ処理場のようなものに違いないと思うことがある……見境なくのみ込む焼却炉だと。子どもたちはほとんどどんな燃料でも燃やしてエネルギーを起こせるようだ。何を食べるかはさほど問題でない。すべては、人体という驚くべき装置によって、動作やカオス、大騒ぎのもととなる。 子どもたちががつがつ食べるのが、お菓子や炭酸飲料、加工されたパンだろうが、私が子どもたちのために毎日食卓に出そうと努力している、有機野菜と放し飼いで育てた鶏の肉のあぶり焼きといったバランスのとれた食事だろうが、それほど大きな違いはないようだ。どちらかといえば、食事がよくないほど、より多くのエネルギーを子どもたちは蓄える。ゴミを処理しているのと変わりない。 いやいや、
運転するザイナブ・イスマイールの姿を、友人が「(運転手でなく)あなたが迎えに来てくれて最高」という言葉とともにSNSに投稿した サウジ、「上からの改革」で女性の運転解禁 「自分の国で運転できる日が来るなんて、信じられない」。サウジアラビアで女性の運転が解禁された6月24日朝、東部・アルコバールに住む医師ザイナブ・イスマイール(39)はマイカーのハンドルを握り、勤務先の病院に向かった。通い慣れた45分の道だが、後部座席ではなく運転席に座るのは初めてだ。 女性の運転が解禁されたサウジアラビアで、マイカーを運転する医師のザイナブ・イスマイール=本人提供(インスタグラムから) 子どもの頃からの夢をかなえて医師になり、大学時代を過ごしたパキスタンで運転免許を取ったが、帰国後は運転できなくなった。通勤のために雇ったインド人運転手の給料は物価とともに上がり、月1700リヤル(約5万円)に。「でも払わなけ
8月6~10日、ノルウェーの首都オスロで、大人気の音楽祭オイヤ(Øya)が開催された。 実は、ここはただの音楽フェスではない。環境や気候変動対策に熱心な、「グリーンなフェス」としても世界的に有名で、自治体から補助金も受け、他国からフェス関係者が視察にも訪れる。 グリーンしすぎて、「ちょっとやりすぎ」、「肉メニューが少なさすぎ」、「環境対策に熱心な特定の政党を連想させる」とまで言われてしまうこともある。 一体、何がすごいのか。5日間、現場で見つけたノルウェー流の取り組みを取材した。 ゴミを減らそう 会場には大きなゴミ箱が目立つ=鐙麻樹撮影 会場のあちらこちらにあるゴミ箱。来場者は、飲み物のコップや生ごみなどを3種類に分別する。 とはいっても、音楽を楽しむことに夢中な人たちの中には、分別までに気が回らない時も。 ごみを分別する若者たち=鐙麻樹撮影 そこで、会場の裏では、10~20代の若者たちに
11年生のノンネイティブ向けの英語の授業は生徒はわずか3人。マクシン・ウィーラン教諭が教える=小暮哲夫撮影
イラン・テヘランで自動車用のシートを製造する地元メーカー、ハディド・モブタケラン社。長年の経済制裁のなかで、検査機器や金型を自作する技術を磨いた 「石油離れ」への不安隠さないサウジ 「原油価格が高すぎる。良くない!」 米大統領のトランプはこの数カ月、こんなツイートを繰り返している。シェールオイルで世界最大の産油国になった米国だが、なお大きな影響力を持つ石油輸出国機構(OPEC)を牽制したものだ。 原油価格は5月、米国のイラン制裁による供給不足の懸念などで、1バレル=70ドルを超す3年半ぶりの高値に跳ね上がった。一方、イランは「米国による政治的緊張のせいだ」と反発してきた。 こうしたなか、OPECは6月下旬、原油価格を下支えしてきたこれまでの協調減産を緩める形で原油の増産を決めた。 「我々は石油の需要を失ったり、石油離れを招いたりしたくない。米大統領のツイートは、それを計る指標の一つだ」 サ
大使館移転にもアラブ諸国「沈黙」 かつてパレスチナといえば、その解放がアラブ世界共通の大義で、アラブ連帯の象徴だった。しかし存在感を高めたイランをめぐって中東の亀裂が強まるなか、パレスチナ問題はかすんでいる。 それが白日の下にさらされたのが5月、米国がイスラエル大使館を、テルアビブからエルサレムに移転したときだった。パレスチナでは激しい抗議活動が起きたが、アラブ諸国は非難するだけで、目立った行動は起こさなかった。 「誰も助けてくれませんでした。私たちは取り残されたんです」。ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラの繁華街で声をかけると、大学4年のアラア・アッシェイフ(22)はやるせない思いをはき出した。「パレスチナ問題は取るに足らない問題になってしまったんです」 パレスチナ問題は取るに足らない問題になってしまった=アラア・アッシェイフ(大学生) 日々の暮らしは高さ8メートルの分離壁に分断され
「幅広い世代、多様な人たちが教室に集まって一つのことを考えることで、化学反応が起きる」=新潟県佐渡市の学校蔵 特別授業の進行をする尾畑留美子(中央)と夫で社長の平島健=新潟県佐渡市の学校蔵 この時期、校舎1階の仕込み室などで約1週間、杜氏から酒造りを学ぶ講座も開かれていた。スペインから参加した大学教授ホセマリア・デ・チュルティチャガ(51)は以前、北陸の酒蔵に酒造りを学びたいと手紙を出したが、返事をもらえなかった。「ルミコは受け入れてくれた。サドは心が広い」 尾畑は、島の真野地区に126年続く老舗蔵元「尾畑酒造」の5代目。専務として、地酒「真野鶴」(まのつる)を世界15カ国・地域に輸出するまでに押し上げた。 面積は約855㎢と東京23区の1.4倍、新潟市までフェリーで2時間半かかる佐渡島は、縮みつつある。1950年に約12万6000だった人口は年1000人ペースで減り、いまや半分以下の約5
イランの影響力が国境を超えて広がったことで、にわかに熱を帯びてきたのが、イスラエルが半世紀にわたってシリアから占領するゴラン高原だ。 イスラエル側からシリア南部を見下ろせる小高い山。その展望台を訪れると、遠くから時折、ボーンという爆発のような音が響いた。 警戒態勢を強めるイスラエル軍の若い男性兵士は「この先にヒズボラ、イラン、ロシアもいる。みんな足場を得たいんだ」と表情をこわばらせた。 ゴラン高原は長く「平穏な」場所だった。敵対しているとはいえ、イスラエル、シリア双方に越境攻撃する動機は乏しく、シリアの内戦にもイスラエルは不介入を貫いた。 それが今年、急にきな臭さを増した。イランの影が見え隠れするようになったからだ。 イスラエル当局によると軍が2月、シリアから飛来したイラン製無人攻撃機を撃墜した。5月にも、シリアに展開するイランの革命防衛隊から攻撃があったとして、シリア領内の数十カ所を報復
シリアで戦死、テヘランに墓標 特派員をしていたドバイから4年前に帰国した私は、最近の中東情勢の様変わりがうまくのみ込めずにいた。 調べ始めると浮かんだ「三日月」という言葉を手がかりに、現場に向かった。 シーア派の巡礼者でにぎわうテヘラン北部のサーレ聖廟。小さな墓標が、その前庭にあった。「革命防衛隊」の軍服をきた若い男性兵士の肖像が描かれ、黒い布をまとった年配の女性たちがそっと祈りを捧げていた。革命防衛隊は、イランのイスラム体制を守る、国軍とは別の軍事組織だ。 2年前、シリア北部アレッポ郊外で、「背教者」との13時間にわたる戦闘の末、囲まれてミサイルを被弾─。墓標に最期の状況が生々しく記されていた。 シリアで殉教した革命防衛隊員の墓標(一番右)=テヘラン北部のサーレ聖廟 シリアで2011年に始まった内戦で、シーア派の大国イランは、影響下にあるレバノンのシーア派組織ヒズボラとともに、盟友アサド
イランの首都テヘランに住む女性、ネガール・タキビリ(24)はインスタへの投稿で写真家への一歩を踏み出した。16歳で撮り始め、大学でも専攻したもののプロへの道はあまりにも狭い。「写真家としての私を知って!」。4年前、割れた鏡に自分の姿を映した肖像写真を投稿してみると、世界中から「いいね!」が付いた。 イランのネガール・タキビリの自撮り作品=インスタグラムから ドイツの写真集に掲載され、イタリアの写真展から声がかかり、一足飛びに夢に近づいた。いまフォロワー2万4000人。個展を開くのを目標に「自撮り」を中心に投稿を続ける。「インスタは人々を本当に、本当に、本当に簡単につなげてくれる」。ネガールの言葉に実感がこもった。 インスタで作品を発表している写真家ネガール・タキビリ=テヘラン、村山祐介撮影 イランでは、政府批判の温床になるのを恐れ、国がツイッターやフェイスブック、ユーチューブなど大半のSN
現代医療の知られざる側面...。 これからお話しすることは、私が知る限り、世間ではまだまだ認知されていません。また、医療への期待を打ち砕くことにもなりかねず、聞きたくない、という人も少なからずいらっしゃるかもしれません。ただ、こういった側面についても正直にお伝えし、それに対応していくことの大切さもお伝えする医療の専門家としての責任が私にはあると思っているので、あえてお話しします。 その内容はいくつかありますが、今回はそのうちの1つ目、「現代医療は多くの人が思っているほど優れているわけではなく、また、医療には両面があって、プラスの面もあれば、マイナスの面もある」ということです。 もちろん、私は医療そのものを否定しているわけでは全くなく、医療を必要とする人は確実にいるし、医療がその人たちに対して貢献できることが大きいことを知っています。けれども、健康的に生きていくために優れた医療があれば大丈夫
7月下旬、イランの首都テヘランのサーレ聖廟で開かれたイスラム教の音楽イベント。最高指導者ハメネイ師の肖像画が見下ろす中で、女性たちは手元のスマートフォンを操って、イベントの様子をSNSの「インスタグラム」で生中継していた
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