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ブックマーク / www.tyoshiki.com (22)

  • buzzfeed古田さんの記事への違和感 - 頭の上にミカンをのせる

    はあちゅうと #metoo への批判 ハラスメント社会を変えるために共感を広げるには を読みました。 まず、はあちゅうさんの告発の経緯の部分の説明は簡潔で納得度が高いものだと思います。これ読んだらいい加減、「の販促のためだ」というのはさすがにもう言えないと思います。悪意を持ってとらえるにしても「岸勇希さんへの対抗策を講じなかったBuzzFeedさんが無能」くらいが限界であってはあちゅうさんの故意という意見は完全に否定されるべきです。今後、それでも「はあちゅうの販促だよ」って言う人は、もう事実なんてどうでも良くてはあちゅうを叩きたいだけの人、ということになるでしょう。 他に引用されている記事も素晴らしいです。引用されている記事はどちらも読む勝ちがあると思う。 When #MeToo Goes Too Far - The New York Times #MeToo が嫌いなあなたへ 引用され

    buzzfeed古田さんの記事への違和感 - 頭の上にミカンをのせる
  • 「南京大虐殺」問題化するゆらぎ荘問題 - 頭の上にミカンをのせる

    ゆらぎ荘問題、表現規制反対派の人たちの暴走が止まらない様子。 ついにまともな「反対派」の人が、「反対派」の看板を掲げながらただのゲスの愉快犯と化している人の発言を否定して回らなければならない状況まで進んでますね……。 規制に賛成反対以前に、まともな議論能力がない人たちの声が大きくなっている状態 「南京大虐殺問題化」=テーブルの両側に残っているのは狂信者のみになる現象 小田嶋隆が「南京大虐殺問題化」と呼んだもの 「不安の利権化」という害悪 対話を無視した先に現れる放火魔たち 「ジャンプに何の問題もない」という擁護の仕方は、今後のジャンプにとっても、ゆらぎ荘の幽奈さんという作品にとっても全くオススメではない 最後に。 「各種のレッテル」「思考停止ワード」「アイツは~~派だ」などの言葉を使っている人からは距離を取ったほうが良い。 たとえば「表現の自由」って言葉を軽々しく使う人は完全にアウト 規制

    「南京大虐殺」問題化するゆらぎ荘問題 - 頭の上にミカンをのせる
  • 「ゆらぎ荘の描写を巻頭でやるな」に対して「昔からジャンプはそうだった」という反論をするのはズレてるだろという話 - 頭の上にミカンをのせる

    先にこの記事を読むことを強く推奨します。というか私がいいたいのはこの記事を読め、ということだけです。 以下ができるようになるのが目的。 ①「DH0. 罵倒」と「DH1. 人格・属性批判」をしない。 ②可能なかぎり多くの人には「DH2. 言い方批判」をされないような発言や発表する ③さまざまな事実や主張に対して「DH3. 論拠なき反論」が思いつく ④「DH3. 論拠なき反論」から「DH6. 主眼論破」に持っていける ⑤「DH3. 論拠なき反論」が「DH5. 局所的論破」であるとわかったならば、この主張を取り下げられる 反論をするときは「局所的論破」ではなく「主眼論破」を目指すことを意識しよう。 「根拠ない反論」だけでなく「局所的論破」もクソリプだって自覚を持とう。 まして根拠なき反論とか人格属性批判はそれ以前のレベル過ぎて論外だって理解しよう。 前置き 今回の件で「昔からジャンプはそうだった

    「ゆらぎ荘の描写を巻頭でやるな」に対して「昔からジャンプはそうだった」という反論をするのはズレてるだろという話 - 頭の上にミカンをのせる
  • 「これは●●ではない。オルタナ・ファクトだ」のパワーワード感やばい - 頭の上にミカンをのせる

    大拡散中のデマ「メディアがトリミングして(トランプ大統領就任式の)観客がガラガラだと報道」に注意 - NAVER まとめ という騒動から飛び出してきたこのパワーワード。これは間違いなく流行る(確信) トランプ大統領報道官が初会見で嘘→大統領顧問「嘘じゃない。オルタナ・ファクトだ」→Twitter炎上 トランプ報道官の「オルタナティブ・ファクト」で大喜利 「1984」との類似点も - ITmedia ニュース 「Alternativefacts」はすぐにTwitterの人気ハッシュタグになり、Twitter利用者は「タバコは人体に有益だ」「月曜日じゃない。まだ週末だ」など、自分たちにとっての「事実」を投稿し始めた。「spicerfacts」というハッシュタグも続いた。「ヨーコ・オノのせいでモンキーズは解散した」「KKKは平和的な社会奉仕団体である」などが#spicerfactsのハッシュタグ

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  • 「何故 我々は社会問題に逃げるのか」などツイートまとめ - 頭の上にミカンをのせる

    キングダムが読み終わらないので他の人のtwitter発言でお茶濁し。 ①「我々は」 何故 我々は社会問題に逃げるのか pic.twitter.com/hjGtoSc6Di— スルメロック (@surumelock) 2017年1月3日 大事なことは主語が「我々は」だってところね。にも関わらずノータイムで自分を棚に上げて「あーあいつのことだ」って思ってしまった人はちょっと気をつけたほうがいいです。 ②「生存バイアス」以上に厄介な「生存分岐ポイントに関する誤解」 基的にサバイバーのアドバイスが全く役に立たない理由がよくわかります。そもそも一人の生存バイアスを一般化しても主語がでかくなるだけだ、ということもありますが、そういう話以前に、発想そのものが逆なんですね。 これたまにふわっと思い出すと問題が片付くことがあってすき pic.twitter.com/xz5hSZ80bp— 大橋勉 (@54

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  • 2017年のネットはpost truthの時代に突入するようですが、「ネットの中でも引きこもり」な私には関係なかった - 頭の上にミカンをのせる

    ポリコレとか反ポリコレという言葉で殴り合いをしていたら、いつの間にかその上位レイヤーの概念として「post truth」という言葉が出現した。 再魔術化とかそういう話ではなく、その前提となる言葉の持つ力自体が死ぬという恐ろしい世界観の話だ。 “Post-Truth”の時代のストーリーテリング:VOL.26特集「WIRED TV」に寄せて|WIRED.jp 情報が多様化し、社会が多様化するにしたがって、社会を円滑に動かすための共通のプロトコルやコードが失われていくなかで、ぼくらは、いわゆる「言論」というものを外側で支えていたはずの前提が失効していくのを、2016年を通して、驚きとともに(メディアビジネスに身を置く身としては、なすすべもなく)眺めてきた。そして、気づけば「事実」や「真実」というものすら失効していくような“Post-Truth”(日語版記事)と呼ばれる世界が、ぱっくりと口を開け

    2017年のネットはpost truthの時代に突入するようですが、「ネットの中でも引きこもり」な私には関係なかった - 頭の上にミカンをのせる
  • 2016年後半に読んだマンガ振り返り 特にお気に入りな10作品紹介 - 頭の上にミカンをのせる

    とにかく自分にとって2016年後半は「嘘喰い」がすごすぎた。 文句なしに面白いので他の人にも是非読んで欲しいと思うマンガ10作品 1位:嘘喰い 卍決戦~エア・ポーカー編 嘘喰い 43 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)[Kindle版] 迫稔雄 集英社 2016-09-16 売り上げランキング : 1142 KindleAmazon[書籍版] by ヨメレバ あまりの情報密度に、読んでるだけなのにこちらまで息が苦しくなる展開でしたがそこから下放されたときのカタルシスが半端なかった。怒涛の伏線回収とともに今までここまで積み重ねてきた伏線回収から物語の決着までいろんなものが集約されて、脳から快楽物質ドバドバ出てたと思います。 ここまで読んできた読者にのみ与えられるご褒美みたいなものですが、これは味わう価値あると思う。2位以下の作品も素晴らしいですが、今年はとにかくこの作品が他の追随を許

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  • ネットのコミュニケーションはごっこ遊びである - 頭の上にミカンをのせる

    正義のせいでネットが窮屈だー的な言動が目立つが、個人的には何を言ってるんだと思ってアホらしく思ってる。 そもそも。 ほんとうにそもそもなのだけれど。 ネットのコミュニケーションを通してわかることはその人のごく一部であり、その人が見せようとしている一面だけだ。だけだよね? よほど長期的に定点観測し続けて、その人の書いてることからだけではなく書いてないことまでも読み取るくらいまで執着しない限りネットのコミュニケーションだけでその人のことを理解することなどできない。そういうのを前提にはおけないだろう。 つまり、ネットのコミュニケーションはごっこ遊び程度。つまりロールプレイングゲームにすぎない。すぎないといっても嘆くことではなく、だからこそこそいろんなやり方が試せるので、むしろこれこそが最大の利点じゃないかと思う。 それがわかってて楽しんでる人は良いと思うのだけれど、ネットでのコミュニケーションを

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  • ポリコレについて何かを語りたいなら、ポリコレについて「ポリコレという言葉を使わずに」他人に説明できることが必要 - 頭の上にミカンをのせる

    以前から何回かポリティカル・コレクトネスに関する記事は書いてきましたが、どうもしっくりこない。なので、自分で考え直したいわけですが、そもそも自分はポリコレについてあんまり理解できてない気がします、というお話です。 ポリティカル・コレクトネスはシビュラシステムの夢を見るか - この夜が明けるまであと百万の祈り 「エモーショナル・コレクトネス(正しい感情表現)」を伴わない「ポリティカルコレクトネス」一辺倒では人の心を前向きに動かすことはない - この夜が明けるまであと百万の祈り 「言ってることはわかるがお前のことが気に入らない」を軽視しすぎたらあかんのちゃうかな - あとのまつり 「人間的なテーマ」を描写するために「人間」の存在を必要としないどころかむしろ邪魔、というのは寂しい - この夜が明けるまであと百万の祈り このあたり見てて思うんですが、私、ポリティカル・コレクトネスについては漠然とし

    ポリコレについて何かを語りたいなら、ポリコレについて「ポリコレという言葉を使わずに」他人に説明できることが必要 - 頭の上にミカンをのせる
  • 「安易な逆張」をしたくなる欲求を知り、それを制御できるようになろう - 頭の上にミカンをのせる

    長谷川豊さんの炎上のおかげで「音至上主義」の害悪については多少その有害さの認知は広がったかなと思いますが、それと似た形で問題だと思うのが「安易な逆張り」ですね。 「音」それ自体に価値があると勘違いしている人がいるように、「ほかの人と違うことを言う・やる」というものについて、それに特別な価値があると勘違いしている人がいるように感じます。 逆張りをしてるだけで何か格好いいことを言ってるつもりになってるといつか火傷しそうなので気を付けたい。 言うまでもないけれど「音」そのものに価値はないし、「逆張り」それ自体に価値があるわけではない。 音だからといってつまらないことや、問題ある発言をする人は、ただのダメな人です。音で言ってるから自分に価値があると思っているならそれは勘違いです。同様に、みんながいいと思ってるものについて自分は駄目だと思うとかみんながだめだといってるけど自分はいいと思うと

    「安易な逆張」をしたくなる欲求を知り、それを制御できるようになろう - 頭の上にミカンをのせる
  • 大人の人たちは間違ったことを言ってもいいから、せめてちゃんと謝ってほしい - 頭の上にミカンをのせる

    「おとなはウソつきだ」 と思った少年少女のみなさん、 どうもすみませんでした。 おとなはウソつきではないのです。 まちがいをするだけなのです…… このブログは、「謝罪」について何回か書いてきてます。 リアルだと謝罪している人は追いつめないという文化があるように思う 世間が狭すぎるからでしょうか、 「相互破壊確証」というか、深く追及すると自分にもブーメランが返ってくるために、 何が問題であったのかを深く追求しないで「なぁなぁ」「お互いさま」「ドンマイ」「みんなの問題として分散」みたいな形で済ませてしまうことが多いですよね。 じゃあ優しいのかというと実際は残酷なケースの方が大きいと思います。 そして、たとえ謝罪(の中の反省)が不十分だと思っても、それ以上追いつめたり追い込まない代わりに、 だまってその人から距離を取ったり、反省して再度挑戦する機会すら与えない、ということになっている気がする。

    大人の人たちは間違ったことを言ってもいいから、せめてちゃんと謝ってほしい - 頭の上にミカンをのせる
  • 当たり前だけど、コミュニケーションって双方にメリットがないと成り立たないよね - 頭の上にミカンをのせる

    家族連れ「まとまって座りたいので指定席の場所を替わって欲しい」私「ではどの席と替われば?」その返答 - Togetterまとめ 何のメリットもないどころか損しかないような頼み事をよく出来るもんだなあ。 読みました。さすがにこれはおかしいですよね。 でも、私は今まで結構コミュニケーションにおいて ここまでひどいレベルではないにしても、「自分にしかメリットがない話」をして 相手に引かれるということをしてしまったことがあります。 主張をする際には「お互いにとっての必要性・お互いが納得できる根拠・お互いが参加可能な実行方法」が必要とされる 根拠のない主張はもともと同じ意見をもつ人の同意しか得られない ここまではちゃんと知っている。でも知っているだけではまだ不十分。 この「必要性・根拠・実行方法」について理解していても ①根拠だけを重視して、ほかの必要性・実行方法をないがしろにしてしまう(イデオロギ

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  • ネットで意見表明をしたい人にとって「よくわからない」という気持ちはとても重要だと思う - 頭の上にミカンをのせる

    前の記事からの続き。 「功利主義」という語に限らず、「語感」だけで勝手に意味を推測して考える人多すぎると思う。「論拠」という言葉について意味や目的をわからずに使ってる人もいたし、「自己肯定感」という言葉をテーマについて語ってるのにその言葉の意味を考えずに、なんとなくいいものであるというふわっとした理解で話を進めてる。しかも、そういうふわっとした理解しかないなと思う人に限って、なぜか断言的な口調であることが多い気がする。私は、そういうのってすごく危ういと思う。 ①よくわからん単語や話題について ②語感だけで勝手に自己解釈してわかったつもりになって ③その自己解釈でとんちんかんな論を張って ④そのおかしな論につっこまれたら真意システム発動。 私もやってしまったことがあるけれど、いったんこれに気づくと、いったい私は何をやってるんだ、という気持ちになります。でも「自分がこの話題には不案内だ」って自

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  • ラブライブサンシャイン13話 レールのない道を歩くということの意味 &二期への期待 - 頭の上にミカンをのせる

    曲は初代より好きなものが多いし、テーマも初代よりはるかに好き。MIRAI TICKETはたぶんCD買うくらいには好き。 正しく「二代目」の物語ではあると思う。 初代が、とにかく仲間たちとの結びつきを描くことを重視してラブライブそのものは勢いに任せる、みたいな物語だったのに対して、 二代目は、ものすごく丁寧だ。 まず「ミューズが過去に紡いだ物語」へのあこがれを描き、 しかしその「過去の成功例をたどる」というレールに乗ろうとした幻想はきっちり打ち砕かれて(8話) そのあとでゼロに戻って自分たちの道を見出す(12話) という流れになっている。 流れそのものはとても良いと思う。 ただ、仲間たちとの交流をこなしつつこういった要素を丁寧にやりすぎたせいで、 ようやくその「Aquors」の物語が起動したという時点で終わってしまった、という感じである。 そんな感じ。ようやく13話で入口に立って。「Aquo

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  • 「エモーショナル・コレクトネス(正しい感情表現)」を伴わない「ポリティカルコレクトネス」一辺倒では人の心を前向きに動かすことはない - 頭の上にミカンをのせる

    ワインバーグの法則 - 頭の上にミカンをのせる 金槌の法則: クリスマスプレゼントに金槌をもらった子どもは、何でも叩きたがる。 長谷川某さんが言葉狩りが云々という話をして、それに賛同の声が集まったりしているようです。なぜこうなるのか。すべてがそうだとは言いませんが「ポリティカル・コレクトネス」一辺倒の方々が、機械的に特定の言葉に反応して、相手の文脈や言い分を軽視し、自分の正義ばかりを主張をしてきた結果、かなりヘイトをため込んできているから、という側面があると思います。 すべての人がそうだとは言いませんが、ネットで声がでかい「ポリコレ」を叫ぶ人たちは、子供が無分別に金槌でなんでも叩きたがるような雑さがあります。これは別にポリコレに限らず「繊細チンピラ」や「感動ポルノ」という言葉を知るや否や、なんにでもそれを振り回したがる人たちと同じです。子供のふるまいといえるでしょう。雑なものは雑だし、無神

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  • 加害者というスティグマ - 頭の上にミカンをのせる

    いじめや差別という問題を考える際に知っておくといい言葉として「スティグマ」という社会心理学用語があります スティグマとは、語源的にはギリシア語で肉体上の徴(しるし)を意味する。「穢れたもの・避けられるべきものである」ということを、他者に知らせることを目的として、奴隷・犯罪者等の身体上に押された烙印のことを指す。個人が持っていて、それがその人の社会的受容に深刻な否定的影響を与える、いわゆる汚点・欠点・ハンディキャップなどのこと。具体的には、様々な肉体的・精神的障害・精神病歴・犯罪歴などがある。 スティグマについて気を付けるべき点 スティグマとは何?ハンデキャップなどを指す社会心理現象!克服はどうしたらいいの?解決策はある?|WELQ [ウェルク] ①「弱者」には優しいが「嫌いなものに厳しい」というリベラルに典型な態度はあまり好まれない 重要なことは、スティグマの発生根拠が「正常から逸脱した」

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  • 「必要になるのは、相手の主張を過剰なまでに相手の属性へと還元しないという態度」 - 頭の上にミカンをのせる

    とても良い記事を読んだ。 (4)Aを批判する (5)穏やかな無関心を決め込む。Cへの共感は示すが、当事者性が問われるような次元にまでは踏み込まない (6)マジョリティであることを認めつつ、Cにコミットしていく Bにとってもっとも安易なのは(5)だろう。Cに共感する姿勢を穏やかに見せつつ、実際には深く踏み込まないというスタンスは上品を気取る向きにはもってこいである。言説それ自体が権力なのであれば、最初から語らないのが一番ということにもなる。実際、ぼくを含め、いわゆるリベラルの人たちの多くはここの部分に逃げ込んでいるのではないかと思う。 逆に、きわめて困難なのが(6)だろう。Aからは「偽善者」などと罵られる可能性が高い一方で、Cからも「Aと同じ穴の狢のくせに」という後ろ弾を撃たれかねない。実際、批判の矛先が不特定多数のAよりも、個人として特定されているBへとより激しく向かう可能性は高い。普通な

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  • ポリティカル・コレクトネスはシビュラシステムの夢を見るか - 頭の上にミカンをのせる

    ポリティカル・コレクトネスは手段である。目的ではない。 目的は「より豊かな人間観」「多様性がみとめられる社会」などであるべきだと考える。 少なくともポリティカル・コレクトネスそのものではない。 今現状のポリティカル・コレクトネスは、努力目標を定めるものであって、誰かを裁くための法やシステムではない。 それを勘違いしてる人が語るポリティカル・コレクトネスにはなんの魅力も感じない。 「唯一の正しい姿」へ表現を収斂させようとする方法論は往々にして表現の先細りを招くだけだと思うのです。男性と女性という多様性をより拡大すること、つまり「男性」とか「女性」といったフレームでは括りきれないほど多様な人間が存在するという現実を認識し、また主張することのほうがよりまっとうだ ポリティカル・コレクトネスは「特定のステレオタイプにマウンティングする」ための道具ではない。 己もまたステレオタイプの一つにすぎず、一

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  • 格差と貧困と自己責任論について - 頭の上にミカンをのせる

    NHK貧困女子高生は「美しい国」が生み出した - 一橋を出てニートになりました 読みました。 かなり大雑把というか勇み足の部分があり、突っ込みたいところもあるのだけれど、方向性としてはおおむね同意です。 日の再分配政策を議論するうえで基になる話なのでみんな読んでおくとよいかなと。選挙等で政策を評価する際にも、ここで認識違ってたら話おかしくなるので。 補足としてはこんな感じです。 ①日の再分配政策は消費税に限らず、保険料などの面でも軒並み逆進性になっていること (※ただし、国全体のジニ係数は改善の傾向にあり、子供の貧困もさすがに再分配後の逆進性は解消されているため、全体でみるとわかりにくくなっている。当は再分配のほとんどは高齢者世帯への一律底上げである) ②みんなが消費税の話ばかり気にしている間に、国民が抵抗するものだから「見えない増税」がずっと続いていること。 (住宅費・教育費・保

    格差と貧困と自己責任論について - 頭の上にミカンをのせる
  • NHKの報道姿勢の話もいいけど、まず貧困女子高校生本人の話をちゃんと聞こう - 頭の上にミカンをのせる

    NHK貧困報道でねつ造をした、という件がちょっとよくわからない: 不倒城 1.散財しているからといって即「貧困でない」ということは出来ない 2.それも含めて、「現段階で見えている情報だけでは」「NHKの報道は捏造である」ということは出来ない 3.みんなすぐ吹き上がらないで落ち着きましょうよ NHK貧困女子校生の話って「なんだかおかしい」のは間違いないと思うんですけど - ←ズイショ→ NHKの「なんだかおかしい」点は、そこじゃない。そんな広い話じゃなくて、NHKの取材の仕方と編集の仕方が、「なんだかおかしい」ってだけの話なんですよ。そこで注意する時の言い方は、「そのやり方と結論は間違っている」であるべきだと思います。少なくとも「何も間違っていないだろ」ではないはずです。 私の意見を書きます。 もしNHK叩きたいだけじゃなく貧困女子高校生の話がしたいなら。とりあえずその貧困女子高校生の話

    NHKの報道姿勢の話もいいけど、まず貧困女子高校生本人の話をちゃんと聞こう - 頭の上にミカンをのせる