![PFNの国産スパコンが消費電力性能で世界一に](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4516326519a35fe1bdc422278d32fb6162b9c14e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpc.watch.impress.co.jp%2Fimg%2Fpcw%2Flist%2F1260%2F704%2F01.jpg)
ISC 2020はオンラインで開催 例年、ドイツのフランクフルトで開催されるスパコン学会「ISC」は、新型コロナウイルス禍で今年はデジタル開催(オンライン開催)となったのだが、その参加費が無料となることが明らかとなった。 参加登録をしておけば無料で、自宅のパソコンの前に座れば参加できるため、これまでISCに参加できなかった人であっても、気軽に参加できるようになる。 6月6日追記:記事掲載当初、ISC 2020の発表についてはPre Recordedのものであっても、会期後の視聴ができないとしておりましたが、主催者側より、Pre Recordedのコンテンツについては、公開時間以降も見られるようにするという連絡をいただきましたので、当該部分を修正させていただきました(レジストレーションを行っていない場合でもイベントの2週間後より視聴可能) ISC 2020の開催期間は6月22日から6月25日
新型コロナウイルスが世界で猛威を振るう中、ワクチンや治療薬の開発にスーパーコンピューターや量子コンピューターを提供する動きが広がっている。日本では「富岳」が稼働を1年前倒しし運用を開始。思いがけない初舞台を迎えた。富士通は「デジタルアニーラ」を6月にも無償提供を始める。米国では米IBMが中心となって産官学共同のコンソーシアムが発足した。 超高性能コンピューターを活用してワクチンや治療薬の開発、せきによる飛沫の動きのシミュレーションなどを支援する狙いだ。高い演算性能を生かして世界的な危機の克服を目指す。 「自然災害などの緊急事態への対処は、富岳の開発時点からの狙い。世界的な困難の解決へ実際に貢献できる機会を得られて光栄だ」。理研の松岡聡計算科学研究センター長はこう意気込みを話す。理研はコロナ禍の早期収束への貢献を目指し、富岳の運用を1年前倒しして始めると2020年4月7日に発表した。6月中に
Xilinxが、世界有数の4つの名門大学に適応型演算アクセラレーションの研究クラスタ「XACC(Xilinx Adaptive Compute Cluster)」を設置すると発表した。 研究範囲はHPCに関するシステムからアーキテクチャ、ツール、アプリケーションまで多岐にわたり、その実現のためにXilinxの最新ハードウェアとソフトウェア技術が提供される。 最初のXACCは、スイスのETH Zurich(チューリッヒ工科大学)に設置され、その後、米UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)、米UIUC(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校)、シンガポールのNUS(シンガポール国立大学)に設置される。 ハードウェアとしては、ハイエンドサーバ、Alveoアクセラレータカード、高速ネットワークが提供され、Alveoの2つの100Gbpsスイッチへの接続ポートを活用することで任意のネットワークト
理化学研究所 計算科学研究センターは5月13日、次世代スーパーコンピュータ(スパコン)「富岳」の全筐体の計算科学研究センターへの搬入が完了したことを発表した。 計算科学研究センターに並べられた「富岳」の筐体 (出所:理研 計算科学研究センターWebサイト) 富岳の筐体は富士通ITプロダクツ(FJIT)が生産を担当。2019年12月2日より出荷を開始、理化学研究所(理研)側も同12月3日より受け入れを行ってきたが、今回の搬入ですべての筐体が同センターにそろったこととなる。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、富士通をはじめとする関係者が工夫を重ねた結果、予定どおりの搬入の完了ができたと理研では説明している。 富士通ITプロダクツにて出荷を待つ「富岳」のラック (編集部撮影) なお、富岳は2021年度の共用開始を予定しており、今後、各種の調整作業を行っていくほか、調整の富岳の計算資源を活用し新
富士通は4月28日、同社プラットフォーム開発本部 システム開発統括部 シニアアーキテクトの安島雄一郎氏が令和2年春の褒章において紫綬褒章を受章することが決定したと発表した。 紫綬褒章は科学技術分野における発明・発見や、学術およびスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた人物に対して授与されるもの。今回の安島氏の受賞における功績名は「超並列計算機のためのプロセッサの高次元接続技術の開発」というもので、具体的には、従来のスーパーコンピュータ(スパコン)で用いられる数万個規模のプロセッサを接続する手法では、プロセッサ間の通信干渉の問題や、一部のプロセッサが故障した場合、それを迂回するためにシステムの性能や稼働率が低下する問題があったが、通信経路を増やすことで、多くのプロセッサ同士を隣接させる「高次元接続技術」を開発することで、10万個を超えるプロセッサを接続可能にするとともに、プロセッサが
RISCプロセサを超並列にした日立のSR2001/2201とCP-PACS 1996年6月にNWTに代わってTop500の1位になったのは、東京大学に納入された日立の「SR2201」である。そして1996年11月には、筑波大学/日立の「CP-PACS」がTop500の1位になった。 量子色力学(Quantum Chromo Dynamics)の専用計算マシン「QCD-PAX」を作った実績を持つ筑波大は、1992年から文部省(当時)の予算を獲得し、超並列スパコンの開発に取り組んでおり、メーカー側の開発パートナーとして日立を選択した。 そして、スパコンのCPUは、当時は日立が担いでいたPA-RISCアーキテクチャをベースに、ベクトル演算を支援するハードウェアを付け加える「HARP-1 CPU」を独自に開発した。1994年6月に発表された日立の「SR2001」は、90MHzクロックのHARP-1
富士通は4月22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新スーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。納入するのは、理化学研究所と富士通が共同開発するスーパーコンピュータ「富岳」の技術を生かしたシステムで、JAXAが持つ現行システムの約5.5倍となる19.4P(ペタ)FLOPSの倍精度(64bit)演算性能を持つ見込み。2020年10月に稼働を始める予定。 JAXAが2016年4月に運用を始めた「JAXA Supercomputer System Generation 2」(富士通製造)の後継システム。富岳と同じ、英Armの命令セットアーキテクチャを採用したCPU「A64FX」を搭載するスパコン「Fujitsu Supercomputer PRIMEHPC FX1000」を5760ノード導入する。大規模な数値シミュレーションの演算や、衛星観測から得られた大規模なデータの解析、AIの計算
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 気象庁は3月2日、気象研究所(茨城県つくば市)で新スーパーコンピューターシステムが稼働を開始したと発表した。新システムは富士通が構築を手掛け、880ノードでピーク性能は2.81PFLOPSとなっている。 新システムは、富士通製のPCサーバー「FUJITSU Server PRIMERGY CX2550 M5」880台を高速のインターコネクト「Intel Omni-Path Architecture」で並列接続する。総主記憶容量は242TB。並列ファイルシステムは容量が16.5PB、バンド幅は300GB/秒となっている。 GPUなどのアクセラレーターは使わずCPUベースで構成され、幅広いアプリケーションを高性能かつ低消費電力で動作させるこ
エクストリーム−D株式会社 XTREME-Stargate(TM) で利用可能な計算資源としてスーパーコンピュータ「富岳」を選択可能に 理化学研究所が開発主体となって開発・整備を推進しているスーパーコンピュータ「富岳」のクラウド的利用に向けた共同研究プロジェクトとしてXTREME-Stargate(TM)を用いた提案が採択された。XTREME-Stargate(TM)の利用者に対してエクストリーム−Dが提供する計算資源以外に、日本を代表するスーパーコンピュータ「富岳」も選択肢として提供することで幅広いニーズに応えることが狙い。 エクストリームーD 株式会社 (本社:東京都品川区 代表取締役 柴田直樹、以下、エクストリームーD) は、自社開発のベアメタル(物理サーバーによる)スーパーコンピューターシェアリングサービスXTREME-Stargate(TM)を用いた提案が、理化学研究所(理研)が
2019年10月23日の科学誌「Nature」に量子優越(Quantum Supremacy)を達成したというGoogleの論文が掲載された。Top500で1位のSummitスパコンでも1万年かかる計算を53Qubitの量子コンピュータを活用して200秒で実行したという論文で、通常のコンピュータでは実用的な時間では解けない問題が解けるというQuantum Supremacyを実証したと主張している。 SC19のプレスブリーフィングで、Googleの量子優越の達成について発表するGoogleのSergio Boixo氏 次の図はGoogleの成果をまとめたもので、繰り返しになるが、通常のコンピュータでは1万年かかる計算を200秒で実行することに成功し、量子優越を実証した。この計算は1016状態のヒルベルト空間での計算を行い、1qubitと2qubitのエラーの範囲では計算にエラーがないことを
Cerebras Systemsは300mmウェハの中で取り得る215mm角という最大サイズのチップ(chipの語源から、これをチップと呼ぶのは違和感があるが)のAIアクセラレータ「Wafer Scale Engine(WSE)」を開発した。次の写真で、右側のAndy Hock氏が持っているのがそのチップである。 2019年末、東京エレクトロン デバイス(TED)が代理店契約を結び、CerebrasのAIアクセラレータである「CS-1」を日本でも販売するという発表を行うため、Cerebrasの幹部2人が来日した際に、詳しく話を聞く機会をいただいた。 Cerebrasのウェハスケールエンジン(WSE)を搭載するCS-1システムの発表のために2019年末に来日した、同社の創立者の1人でチーフテクニカルオフィサー(CTO)のGary Lauterbach氏(左)とプロダクトマネジメントディレクタ
最初のTop500の1位はCM-5 ドイツのマンハイム大学のHans Meuer教授とErick Strohmaier氏は、1980年代中頃からスーパーコンピュータ(スパコン)の設置状況を調査して一覧表を作っていた。一方、Jack Dongarra氏らは、スーパーコンピュータの性能を測るというプロジェクトを始めていた。 この2つの努力を合流させ、スーパーコンピュータの性能を測定して、スーパーコンピュータのリストを作ろうということになり、Top500が誕生した。Top500では、スーパーコンピュータを設置したコンピュータセンターが測定を行い、スーパーコンピュータの諸元と測定された性能などをTop500の委員会に提出する。 Top500の委員会は、測定結果に異状がなく測定値が信用できる場合は、正しい測定が行われているとみなし、提出された測定結果の上位500システムをリストとして公表する。 なお
NECがスーパーコンピュータ(スパコン)「SX-Aurora TSUBASA」が完成したと発表したのは2年前のSC17であるが、今回、NECはSC19のExhibitor ForumでAurora TSUBASAのアップグレードの発表を行った。発表者は昨年と同じMasashi Ikuta氏である。 SC19のExhibitor ForumでSX-Aurora TSUBASAのアップグレードを発表するNECのMasashi Ikuta氏 SX-Aurora TSUBASAの設計思想 SX-Aurora TSUBASAの設計思想は、強力なメモリとベクトルアクセラレータで実効的に高い計算能力を持ち、消費電力が少なく、設置面積も小さく、プログラムが容易でスパコンの所有に必要なトータルコスト(TCO)が少ないスパコンを作るということである。 NECは一貫してスカラのベクトルホストに計算エンジンである
SC19のExhibitor Forumにおいて、富士通は新スパコン「PRIMEHPC FX1000」と「PRIMEHPC FX700」を発表した。発表を行ったのは、次世代テクニカルコンピューティング開発本部システム統括部の清水部長である。 SC19のExhibitor ForumでFX1000とFX700スパコンを発表する富士通の清水氏 3種類のA64FXスパコンを有する富士通 これで富士通は、FX700とFX1000という商用のスパコンと日の丸スパコンとして開発した「富岳」というA64FXをCPUとする3種のスパコンを有することになる。これら3種のマシンを比較したのが次の図である。 富岳とFX1000はラック1本に384CPUを収容し、水冷になっている。ラックの寸法なども同じであり、塗装などを別にすれば同じマシンである。 一方、FX700は2Uの薄型のラックマウントサーバとなっている。
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