飲食チェーン「ワタミ」の元会長で参院議員の渡邉美樹氏が、同社で起きた過労死について「一生償っていきたい」と発言している。この問題について、同氏が公式に悔恨の情を示すのは初めて。 ただし発言の中には、会社や経営者としての「責任逃れ」と読める部分があり、新たな批判の火種となりそうな様相だ。 長年にわたる「責任否定」から一転 ワタミ社員の森美菜さん(当時26)が、長時間労働などを原因として自殺したのは2008年。時間外労働は1か月で約140時間にも及び、神奈川労災補償保険審査官が2012年に労災適用を認める決定をしている。 労災申請に当たって話題になったのは、ワタミ側の不誠実とも思える対応だ。報道によると渡邉氏は、遺族に一度も会おうとせず、調停手続きでは「会社に責任はないが、賠償額を決めたい」など一貫して責任を認めていなかった。 当時渡邉氏は、ツイッターでもこう投稿している。 「労災認定の件、大