2011年12月17日22:57 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] 製造業ベースの貿易黒字と、証券投資ベースの所得黒字は、別世界 前回の続きだ。 自動車の輸出、ハイテク製品の輸出、製造用機械の輸出、大型建設機械の輸出などが、日本の貿易黒字を稼いでいる。 製造業は下請けの中小企業などを含め、広大なすそ野を持ち、多数の雇用を支えている。 貿易黒字を生み出すと同時に、多くの企業で働く労働者の生活を支えている。 一方、証券投資の利息配当金などの所得収支の黒字の場合は、極端に言えば、雇用は不要だ。 投資されたお金が淡々と利息や配当金を稼いでいるだけだ。 証券投資を管理するビズネスは必要であり、そこで働く労働者へ雇用は提供するが、製造業の提供する雇用の巨大さに比べれば微々たるものだ。 貿易黒字と、所得黒字では、雇用の吸収力が段違いなのだ。 経常収支の黒字の主体が、貿易黒字から所得黒字に変化する