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社会と東北地方太平洋沖地震に関するatenahのブックマーク (2)

  • 論の焦点:5月 イデオロギーに地盤の変化は? - 毎日jp(毎日新聞)

    20世紀フランスの哲学者、アルチュセールは「イデオロギーは外部を持たない」と記した。意訳すれば、「ある集団内で皆が何も疑問を持たない大常識こそ、イデオロギーだ」。東日大震災以後、その意味でのイデオロギーが、一部あらわになった感がある。 震災に<一致団結して整然と対処している日人>は、豊かさの産物ではないか。大竹文雄・大阪大教授が、『中央公論』6月号で論じる。明治、昭和初期の三陸大津波では略奪が相次いだ。当時と今回で違うのは、<所得格差の大きさや貧困の程度の差>だ。 同誌で精神科医の斎藤環は、被災地で、普段否定的に言われる<日人の集団主義>が、<非常事態において適応的に機能している>可能性を指摘する。<同じメンタリティが関東では「買いだめ」や放射能差別をもたらしている> 大竹、斎藤は、被災を解釈する従来型のイデオロギーにツッコミを入れたと言えよう。他方、福島第1原発の事故で「原発は多少

  • 捨てる勇気の時代と心性 - 岸田 航

    渡辺京二の名著「逝きし世の面影」には,幕末の日に滞在したイギリスの外交官が伝聞したというエピソードが紹介されている。一人の哀れな男が千鳥足で寺院のそばの溝に落ちたが,少し離れたところで,子犬も水の中でもがいていた。下級の僧侶が通りかかり,てっきり溝の中の男を助けると思いきや,その僧侶は溝から犬を引っ張り出し,溝に落ちた老人には目もくれなかったという。 何の話かと言えば,池田信夫教授の「捨てる勇気」のことである。震災から3週間を経て,海上を漂流する屋根の上から犬が奇跡的に救出されたとの報道は久々に心温まるニュースだった。これに池田教授が「行方不明がまだ1万人以上いるのに、犬の心配してる場合じゃないでしょ」とつぶやくと,「人命も犬の命も同じだ」との反撥が集中したという。 冒頭に挙げたエピソードは,現代日人のこの感性が,少なくとも近世以前から連続性を有していることを示唆している。そして,この

    捨てる勇気の時代と心性 - 岸田 航
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