「渋谷系」と呼ばれる音楽の発信地として人気を集めた大型CD店「HMV渋谷」(東京都渋谷区)が22日、閉店した。 この日は、ミュージシャンらによるミニライブなどのイベントも開かれ、閉店を惜しんで記念撮影する客も多かった。 「時代の移り変わりを感じる」と話すのは東京都目黒区、会社員大江浩行さん(38)。「自分が18歳で上京した年にちょうど開店した。仕事帰りによく寄ってCDを買っていた。閉店してしまうのはさみしい」 子どもの頃から通っていたという東京都東久留米市の谷川正樹さん(31)は「アルバイトでためたお金で、よく渋谷系音楽のCDを買っていた。新しい音楽と出会える場所だった」と名残惜しそうに語った。 同店は、英国系CD販売チェーンHMVが1990年に日本第1号店として開店。98年にセンター街の現在地に移転した。小沢健二さん、ピチカート・ファイブら当時の若手アーティストの楽曲を同店スタッフらが後