やっぱり見える景色が変わってしまったんだな。昨日の朝は何か、吹っ切れたような気がしていたけれど。今日はまた、ぼうっとくすんで見える。 西荻イン&アウト OUT*18の1 大阪・難波ベアーズ くすんで、濁って、もやのかかったような。透明な水に牛乳の白を数滴落としたような。あの日以来、待ちわびた春の陽光が降り注ぐ日でも、見える景色が以前とはあきらかに違ってしまった。そして、もう、そのクモリは二度とハレることはないのかもしれないと思う。転んで地面にこすれた眼鏡のレンズのざらつきのように。 青空に救われたことを、以前ここに書きました。高校のとき、なんだか異常につまらなくて、死んでしまおうかな、とぼんやり思いながら毎日暮らしていて。でも、ふと見上げた空があまりに青い瞬間があって、吸い込まれるようで、ああ死んだらこの空を見られなくなるのだ、この青い空を見るためだけに生きていてもいいではないか、と思った