政府は2010年度から休日を分散化するための実証実験に乗り出す。多くの人が土日や大型連休に合わせて休日を取っている現状を改め、平日に分散して取れるようにすれば需要が平準化して内需拡大や新規雇用の創出に役立つとみているからだ。 関係者は財政出動を伴わない景気対策になると前のめりだが、成功の鍵は企業側の協力だ。実効性を挙げるには従業員に有給休暇の完全取得を義務づけることではないか。 混雑期集中では誰もトクしない 誰にでも経験があるだろう。年末年始やゴールデンウイークの交通機関の混雑にうんざりしたことが。観光地はどこに行っても人の波。新幹線や飛行機のチケットは取りにくいし、旅館の宿泊料も目をむくような高額に跳ね上がる。小さい子供連れで出かけようものなら疲労困憊して、ちっとも休んだことにならない。 利用する側だけではない。サービスを提供する側も得にはならない。大型連休などピーク時の売り上げこそアッ