俳優の草刈正雄さん(71)が出演したNHK『ファミリーヒストリー』(8月14日放送)では、シングルマザーだった母・スエ子さんから「朝鮮戦争で死んだ」と聞かされていた元米兵の父が実は長く存命し、2013年に亡くなっていたことが明かされた。 番組は大きな反響を呼び、「ギャラクシー賞」テレビ部門の月間賞を受賞。自身も初めて知ることばかりだったという番組の秘話と、草刈さんの率直な心境を伺った。(全3回の1回目/#2に続く) 中学生時代に「お前の親父は生きてるぞ」と教えられた ――草刈さんの父ロバート・トーラー氏は、アメリカ空軍・第1航空郵便隊第24分遣隊の二等軍曹で、福岡の築城基地に配属されていました。お母様のスエ子さんは、「(父親は)朝鮮戦争で戦死した」と草刈さんに言い聞かせていましたが、ロバートさんは朝鮮戦争のさなかであった1950年に韓国・金浦空軍基地へ配属され、1951年1月に築城基地へ帰