地球温暖化予測の礎を築き、今年のノーベル物理学賞に選ばれた真鍋淑郎・米プリンストン大上席気象研究員(90)。その真鍋さんに対し「日本人として誇らしい」という称賛の声が上がっている。でも、ちょっと待ってほしい。真鍋さんは米国籍を持つ、正真正銘の米国人である。こういう時だけ「日本人扱い」するのはどうなのか。なんだか違和感を覚えた。 「ドクター、シュクロウ・マナベ」。6日(日本時間7日)、米ワシントンの科学アカデミーで、自身の名がアナウンスされた真鍋さんがノーベル物理学賞のメダルと賞状を受け取ると、会場からは大きな拍手が起きた。 愛媛県出身の真鍋さんは東京大で博士号を取得後の1958年に渡米。以来、ほぼ一貫して米国で研究生活を送ってきた。「日本では人々は常に他人に気を使い、調和を保つ。アメリカでは他の人がどう思っているか気にせず、やりたいことができる。私は調和を保つのが苦手なので日本に戻りたくな
![特集ワイド:ノーベル賞・真鍋さん 米国籍で漢字表記、なぜ? 「日本人」線引きの違和感 | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/297918dcba0c8d535fab8ac73cf529884455dbad/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2021%2F12%2F13%2F20211213dde012040071000p%2F0c10.jpg%3F1)