総務省の情報通信審議会、IPネットワーク設備委員会は2012年4月9日、第21回会合を開催し、スマートフォンの普及やIP電話サービスの多様化を踏まえた通信インフラの安全・信頼性確保に関する新たな検討を開始した。 具体なテーマは、大きく以下の3項目になる。(1)スマートフォンのトラフィックや制御信号の急増に対応した通信設備の安全基準の見直しや、官民で取り組むべき課題の整理、(2)LTE網を使って音声呼をIP通信で提供する通話サービス(VoLTE)の技術基準や、パソコンやスマートフォンにインストールして電話番号による音声通話が可能になるソフトフォンの認証に関する検討、(3)現在、一定の通信品質確保が条件となっている、03などで始まる固定電話番号(0AB~J番号)を使ったIP電話を、ベストエフォート回線上で提供する場合の品質基準の考え方、である。 委員会の主査を務める東京大学大学院の相田仁教授は