握りの一例。後列右から、石垣島のキハダマグロ、船上活締め放血神経抜き、10日目。ナメタカレイ、4日目。前列右から、石巻のタケノコメバル、8日目。帆立、3日目。銚子のキンメ、7日目。 一昔前は、寿司屋は“お好み”で注文した。“お好み”といいながら、注文の仕方にも決まり事があり、それが寿司屋は“怖い”と思われる理由だった。それが20年ほど前から“おまかせ”に変わった。つまみも握りも店が考えた流れで出てくるようになり、値段も明瞭(¥15,000〜20,000)に。そのおかげで緊張せずに(覚悟を決めて)楽しめるようになり、女性客や若い世代も足を運ぶようになった。昨年、12月に開店した「鮨 心白」の店主の石田大樹氏も31歳と若い。薄いデニムであつらえた着物にたすきをかけた立ち姿には、和を遊ぶセンスの良さを感じる。早くも満席が続く理由は、第一にコースで¥8,800という値段だろう。つまみが8〜10品、
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