「これからの時代は、複数分野の架け橋になれる人材の価値が高まります。特定の領域に閉じこもっている人は、ソフトウエアやAIに代替されてしまうでしょう」 そう爽やかに語るのは、20代にして年商2,000億を超えるDMM.comでCTO(最高技術責任者)を務める松本勇気氏だ。 松本氏は、創業直後のGunosyに入社。同社でCTOを務め、2018年10月に合同会社DMM.com(以下、DMM)のCTOに就任した。現在は「DMMのテックカンパニー化」という全社ビジョンの実現に向け、各種事業の戦略作りや意思決定を担っている。 エンジニア部隊のトップとして、若くして経営陣に入り、「ビジネス」と「エンジニアリング」の両方を支える立場になった松本氏。しかし、当の本人は「エンジニア志望」だったわけではなく、学生起業するまで、プログラミング経験も全くなかったのだという。 特集:二項対立するキャリアの「嘘」。 こ