トップ > 社説・コラム > 社説一覧 > 記事 【社説】 次期戦闘機 未完成F35で大丈夫か Tweet mixiチェック 2011年12月16日 防衛省は次期戦闘機(FX)をF35とする方針を固めた。米軍でさえ運用していない開発途上の機体を選定する前代未聞の事態となった。未完成の機体を選んで「空の防衛」は大丈夫なのだろうか。 F35は開発が遅れ続け、先月、米政府が米議会に「二〇一八年ごろの開発終了」と正式に報告した。防衛省が納期とする一七年三月にどう考えても間に合わないが、米政府は「間に合う」と請け合っている。米政府が予算編成権を握る議会にうそをつくはずもないので「間に合う」は日本向けのセールストークか単なる意気込みの表明と考えるほかない。 米空軍では使えない未完成の機体でも、日本の航空自衛隊には提供するというのだろうか。その場合、日本は操縦士の安全や防空態勢の弱体化と引き換える形に