インターネットバンキングで自分の口座にログインすると、自動的に他の口座に不正送金を指示する新型ウイルスが今年5月以降、国内の2万台以上のパソコンで検出されたことが、わかった。一部の銀行では預金の不正送金が確認されており、大手銀行などは注意を呼びかけている。 情報セキュリティー大手のトレンドマイクロ(東京)が、同社のウイルス対策ソフトを利用するパソコンで検出した結果をまとめた。国内では5月に初めて新型ウイルスを確認、8月末までに計2万641台のパソコンから検出された。 ネットバンキングは、インターネットを通じて送金などの手続きができる銀行のサービス。従来のウイルスは、銀行の偽サイトを表示し、利用者が入力したIDやパスワードを盗み取るだけだった。 これに対し、新型ウイルスは、利用者が正規のサイトに入り、IDやパスワードを打ち込んで自分の口座に接続している間に、他の口座への不正送金の手続き
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