相次ぐ不祥事で政権への信頼が低下しているが、安倍晋三首相は、自衛隊を明記する憲法改正を諦めていない。2020年までの改正憲法施行を目指しているという。国家の権限が強化され、自由が奪われる近未来の日本を作品に描いてきた作家の赤川次郎さんは、今の改憲論議をどう受け止めているのだろう。【小松やしほ、写真・藤井太郎】 ホテルのラウンジで、赤川さんはかばんから1冊の本を取り出した。「日本国憲法」(金曜日)。弁護士で日本弁護士連合会憲法問題対策本部副本部長の伊藤真さんの解説と、写真家の長倉洋海さんの作品で構成されている。「時折、じっくり読み返します」。著名なベストセラー作家は「戦争をさせない1000人委員会」の呼びかけ人の一人でもある。当然、9条の話から始まるだろうと思っていたら、読み上げたのは25条だった。
![特集ワイド:赤川次郎さんが語る憲法 若者よ、もっと想像力を 守る努力しなければ、暮らし脅かされる | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/49fced876db814fc1ade884fa245bebf1058ad35/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2018%2F05%2F02%2F20180502dde002010001000p%2F9.jpg%3F1)