2019年12月20日のブックマーク (5件)

  • 「息吹」と『エンジン・サマー』とボイジャーの旅 - セミになっちゃた

    はじめに 2019年12月4日、満を持してテッド・チャンの第二短編集『息吹』が発売された。今回は「物語が語られるということ」を焦点に、周辺の作品や情報を追いながら表題作の短編「息吹」を読み解いていきたい。 「息吹」の基情報 息吹 作者:テッド・チャン早川書房Amazon テッド・チャンによる短編小説。原題は「Exhalation」で、そのまんまの意味だと「発散・蒸発」あるいは呼気(息をはき出すこと)といった感じ。 すべてのものが超高圧の貯蔵槽(reservoir)との気圧差を利用した空気圧駆動で動いていて、チタン製外殻の歯車で動く人々が生活しているというスチーム・パンクめいた世界が舞台。 2008年に出たアンソロジー「Eclipse 2: New Science Fiction and Fantasy」が初出。邦訳の初出はSFマガジン2010年1月号で、その後『SFマガジン700 創刊7

    「息吹」と『エンジン・サマー』とボイジャーの旅 - セミになっちゃた
  • 「1か月自宅泊まらない生活」をやって、アドレスホッパーになってみた : 東京別視点ガイド

    30 7月 「1か月自宅泊まらない生活」をやって、アドレスホッパーになってみた 「1ヶ月自宅泊まらない生活」の2日目の宿は「ホステル北斗星」だよ!! 寝台車をイメージした2段ベッドが並んでて、都内なのにめちゃくちゃ旅情があるぜー!一泊2400円だった、安い!! 馬喰町駅すぐ真横。 pic.twitter.com/q5OG123HVJ— 松澤茂信 ❘ 別視点 LLC. (@matsuzawa_s) July 18, 2019 2019年7月17日から「1か月間自宅に泊まらない生活」をしてみることにした。どうやらこの日には、定住する自宅を持たない「アドレスホッパー」という人々がいるようだ。期間限定のアドレスホッパーになるわけだ。 自宅での眠りから解放されたぞ~~~!! ※この記事は随時更新していきます 1日の終わり、自宅で眠る。 当然といえば当然の行動なのだが、当然だからこそ我々は『自宅での

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  • 【連載】文房具百年 #16「明治43年のカタログから 前編」|

    古文房具の収集のスタートは文房具店に残っていた廃番商品を見つけるところからだった。店頭に残っているものだから、当然昭和の40年代や50年代、古くても30年代ころが関の山。その時点では「戦前」(※1)という言葉も知らず、歴史に興味がなかった私には、「大正」や「明治」は昭和の前の元号という認識しかなく、それぞれの時代のリアリティは全く感じられなかった。それが次第に古い時代の文房具を見つける機会が増え、「戦前」や「大正」が単なる字面ではなく、色や形のイメージを伴うものになって来た。 しかしその後、今に至っても「明治」はまだ遠く、資料一つ見つけただけで「明治!すごい!」とテンションが上がるのはずっと変わらない。ただポツポツと明治の資料を見たり手に入れたりする機会に恵まれたことで、「明治」のイメージもかなり具体的になってきた。そんな中、一つ気づいたことがあり今回のテーマにすることにした。 私は古い文

    【連載】文房具百年 #16「明治43年のカタログから 前編」|
  • 文房具の奥深い魅力を伝えるWebマガジン│文具のとびら

    「文具のとびら」は、読めば『文房具がもっと好きになる』そんなWebマガジン。文房具専門紙および文房具フリーマガジンに携わっている経験豊富なライター陣や専門家が記事を執筆し、文房具に関するさまざまな情報を網羅して発信。

  • 【連載】文房具百年 #10「大正時代のホッチキス」前編|

    イベントなどで古文房具の展示をする際の私のネタに「大正時代のホッチキス」がある。そのホッチキスはムカデのような形の針を使い、今のホッチキスとは全く違う形をしている。私はこのホッチキスの存在を知ってすっかりホッチキス好きになってしまい、体と針と集めた。そして時々イベントなどでお客様が操作できる展示を行っている。 ホッチキス自体は誰もが知っている身近な文房具だが、大正時代のものとなると形から知らない方も多く、触る機会もなかなかないのでお客様に好評だ。今回はその大正時代のホッチキスの話だ。 なお、わかりやすく「大正時代のホッチキス」と言うことが多いが、正確にはそのムカデ針のホッチキスは大正時代だけではないし、大正時代にこの形のホッチキスしかなかったわけではない。そこでこの後は「大正時代のホッチキス」改め「ムカデ針ホッチキス」と呼ぶことにしよう。 まず、ムカデの形をした針とそれを止めるためのホッ

    【連載】文房具百年 #10「大正時代のホッチキス」前編|